【競馬・ボート・競輪】[競馬]皐月賞 中106日での戴冠へ サートゥル、無敗1冠譲らない2019年4月9日 紙面から 「第79回皐月賞」(GI・14日・中山・芝2000メートル)は無敗馬同士の激突に注目が集まる。7日の桜花賞では、グランアレグリアが中111日でのロングシュートを決めたが、これに続けとサートゥルナーリアは、皐月賞記録となる中106日での戴冠を狙う。これに待ったをかけるのが、共同通信杯の覇者ダノンキングリー。ともにデビューから3戦3勝。14年ぶりの“無敗の皐月賞馬”を目指し、互いに譲らない構えだ。 その強さ、計り知れない-。無傷の3連勝でホープフルSを制したサートゥルナーリアだが、異例とも言える“ぶっつけ”ローテで皐月賞制覇を目指す。 歴代の皐月賞馬で、前走からの間隔が最も開いていたのはハクタイセイ、ゴールドシップ、ドゥラメンテ、ディーマジェスティの中62日。勝てば最長間隔記録を大幅に更新(中106日)する。この壮大なチャレンジにも辻野助手は「こういうローテは珍しいですけど、次(日本ダービー)もありますからね」と至って冷静だ。 準備は着々と進められ、1週前の3日には新コンビを組むルメールを背に栗東CWで6F81秒1-37秒9-11秒7をマーク。併せ馬で楽々と先着を果たした。鞍上は「リラックスして走っていた。だんだんとペースアップして、すごくいい脚を使っていた。絶対、いい馬」と絶賛。仕上がりにも「そんなに重くないし、良さそう。乗り難しさもなかった」と好感触だ。 母は05年の日・米オークス馬シーザリオ、兄には13年菊花賞馬エピファネイアを持つ、角居厩舎ゆかりの良血馬。母子&きょうだいクラシック制覇の期待が懸かるが、ポテンシャルの高さは、一族のなかでもピカイチだ。 史上9人目となるクラシック完全制覇を狙うルメールは「パワーがあるけど、引っ掛からない。走りたい気持ちが強いだけなんだ。速い流れが理想だけど、普通のペースならいい競馬ができると思う。休み明けがどうかだけ。ポテンシャルは高いので、自信を持って乗りたい」と腕をぶす。 進化を続ける日本競馬界の先駆けとして“ぶっつけV”を成し遂げ、新時代を切り開く。 (栗東取材班)
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