【野球】元巨人の愛院大・益田監督初勝利 「新しい一歩に」愛知大学野球2019年4月8日 紙面から
愛院大と名城大が勝って、対戦成績をともに1勝1敗にして3回戦に持ち込んだ。愛院大は9回に2番・渡辺豪内野手(3年・中京)が中前へ適時打を放ち、3-2でサヨナラ勝ち。元巨人スカウトで2月に就任した益田明典監督(53)は指揮官でのリーグ戦初勝利を挙げた。名城大は先発の右腕・二宮衣沙貴投手(3年・享栄)が2安打1失点で完投し、愛工大を3-1で下した。 勝利の瞬間、愛院大ナインが歓声を上げた。同点で迎えた9回2死一、三塁で渡辺が放った打球は中前へ。三塁走者の福本は万歳して、サヨナラのホームを踏んだ。巨人スカウトから母校の指揮官に転身して初めて手に入れたリーグ戦の勝利に益田監督は感慨深げだった。 「とりあえず勝てて良かったですよ…」。リーグ戦で中京大から白星を挙げたのは17年春以来4季ぶり。渡辺は「9回は抜けてくれと思いました。この1勝で(愛知)学院は新しい一歩を踏み出しましたね」と満面の笑みを浮かべた。 投手出身の益田監督は僅差の試合を制する野球を目指す。この日は狙い通りの展開だった。右腕の佐藤良が「内角を突けば長打は出ない」というアドバイス通りに打者の懐を攻めて、6安打2失点で完投。試合巧者の中京大に主導権を与えなかった。そして、打線もしぶとさをみせた。益田監督は選手の成長に目を細めた。 「しっかり練習する人間は結果を残すものなんです」。開幕から混戦の気配が漂っている1部リーグ戦。新生・愛院大もしぶとく激戦を勝ち抜いていく。 (川越亮太) 名城大の先発・二宮がリーグ連覇を狙うチームの窮地を救った。負ければ1部に復帰したばかりの愛工大に勝ち点を奪われる一戦だったが、右腕はキレのある直球で真っ向勝負。1回戦で18安打を放った相手を2安打1失点に抑えて完投勝利を収めた。「今日は思い切って投げられた。直球で攻めることもできた。いいスタートを切れましたね」と声を弾ませる二宮を、安江監督は「自分が予想した以上のでき。よく投げてくれました」とたたえた。 ▽2回戦(1勝1敗) 中京大 100000100―2 愛院大 100100001―3 ▽同(1勝1敗) 名城大 000001002―3 愛工大 000001000―1
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