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福島第一原発事故における日本赤十字社の救護活動

2016/08/02

 日本赤十字社(以下、日赤)は、2011年3月11日の東日本大震災では、発生直後から全国の赤十字病院の救護班を派遣し、被災地における救護活動を開始しました。福島県においても救護班を展開しましたが、その後発生した東京電力福島第一原子力発電所事故(以下、福島第一原発事故)により、一時的に撤退を余儀なくされました。その後活動は再開されましたが、救護活動を十分に行えなかったという反省が残りました。
 また、2011年5月から行われた、福島原発事故による警戒区域内への住民の一時立ち入りにおいては、中継基地へ救護班を派遣して体調の悪くなった住民の救護に当たりました。
 赤十字原子力災害情報センターでは、福島第一原発事故発生時の日赤の救護活動について、デジタルアーカイブで企画展として紹介してきました。これらの企画展を以下にまとめて紹介します。

- 2013年10月1日公開 -

 日赤は、福島第一原発事故発生時から被災者の支援活動に取り組みました。混乱を極めた事故発生当初から復興支援に至るまでの、赤十字の使命をかけた6か月間の活動を、東日本大震災関連の情報と合わせて、時系列で紹介しています。

- 2013年10月1日公開 -

 その時、救護活動現場では何が起きていたのか、何が必要だったのか、そして、救援者たちは何を考え行動していたのか。
 福島第一原発事故の被災地に立地する福島赤十字病院は、一時県外からの救護班の継続的な派遣が途絶える中で被災者の支援にあたりました。混乱する現場において不安の中で救護にあたった、福島赤十字病院の職員の証言を掲載しています。

- 2013年11月25日公開 -

 日赤では、福島第一原発事故発生当時、原子力災害時の救護活動における明確な行動基準と、安全確保に必要な資機材を持ち合わせていませんでした。そのため原発事故発生後、活動現場から一時的な後退を余儀なくされました。自らの使命に反するつらい意思決定をした、長岡赤十字病院と長浜赤十字病院の救援者たちの証言を掲載しています。

- 2014年2月26日公開 -

 東日本大震災において福島県内で展開した救護活動について、今回の災害対応の経験を今後に生かしていくために、その実態を把握し課題を整理する目的で、活動にあたった職員の認識調査を行いました。
 聞き取り調査を通じて整理した課題・問題点などを調査結果報告書にまとめるとともに、各問題点などに関して活動に従事した職員のコメントを掲載しています。

- 2014年1月28日公開 -

 福島第一原発から20Km圏内の警戒区域の被災者は、原発事故発生時に必要なものを持ち出すことが出来なかった方がほとんどでした。このため、2011年5月から、住民の警戒区域への一時立入が行われました。日赤は、一時立入りの中継基地に延べ87班の救護班を派遣し、一時立入りする住民の救護にあたりました。翌年3月まで3巡に亘った活動の記録を、写真と説明文で紹介しています。