紙幣刷新へ 1万円は渋沢栄一、5000円は津田梅子

2019/4/9 1:34 (2019/4/9 9:34更新)
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政府・日銀は2024年度前半に千円、5千円、1万円の各紙幣(日本銀行券)を一新させる。麻生太郎財務相が9日午前に発表した。刷新は04年以来となる。千円札の図柄は北里柴三郎、5千円札は津田梅子、1万円札は渋沢栄一になる。「平成」から「令和」への改元機運を盛り上げる。自動販売機などの関連需要が生まれるため、景気刺激の効果もありそうだ。

(写真上から)新紙幣の1万円札の表と裏、5000円札の表と裏、1000円札の表と裏の見本

(写真上から)新紙幣の1万円札の表と裏、5000円札の表と裏、1000円札の表と裏の見本

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渋沢栄一は第一国立銀行(現在のみずほ銀行)など数多くの企業を設立し、日本の資本主義の父とされた。1万円札の図柄変更は1984年に聖徳太子から福沢諭吉になって以来となる。

津田梅子は津田塾大学の創始者で、特に女子の英語教育の指導に注力した。5千円札は現在の樋口一葉に続き、女性の図柄となる。

北里柴三郎は日本における近代医学の父として知られ、感染症予防や細菌学の発展に大きく貢献した。ペスト菌を発見した功績もある。

新紙幣には最新の偽造防止技術などを用いる。政府は5月1日から元号を令和とする発表に続いて、紙幣の刷新も発表した。心理面の好転を狙い、個人消費の喚起など経済効果も期待しているとみられる。

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