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【ドラニュース】

柳が竜の連敗止めた、神宮初勝利 大学時代23勝、鬼門乗り越えた

2019年4月8日 紙面から

ヤクルト-中日 今季初勝利を挙げ、スタンドの中日ファンにあいさつする柳=神宮球場で(中嶋大撮影)

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 鬼門を乗り越えた。中日は7日のヤクルト戦に3-1で勝利。苦手とする神宮球場で同一カード3連敗を免れた。鬼退治の主役は柳裕也投手(24)。明大時代に慣れ親しんだマウンドで、今季の竜先発では最長の8イニングをわずか3安打、ソロ本塁打による1失点に抑えた。

 三塁側を引き揚げながら耳に届く大歓声が心地よい。明大時代にリーグ通算23勝を挙げ、夢を切り開いた地でのプロ1勝。延長サヨナラ負けした前日のショックを振り払い、鬼門での連敗を止めた柳は誇らしげに何度もファンに手を振った。

 「神宮は特別な感情がある。ハマスタもあるけど、神宮の方が格別。そういう球場で初めて勝てて、今季の初勝利が挙げられて良かった」

 連日の接戦で救援陣には負担がかかっていた。「長いイニングを投げてチームを勝たせる」。先発として明確なテーマを持って上がったマウンド。「立ち上がりがうまく入れた」。1回を9球で三者凡退に片付け、波に乗った。

 セットポジションで投げたのは3度のみ。2段モーションから投げ込む直球の球威は終盤まで落ちず、8回でも140キロを超えた。8イニングを3安打1失点。プロ入り最多の120球を投げ「真っすぐでも変化球でも腕を振って押し込めたのが良かった」とうなずいた。

 昨秋のキャンプで阿波野投手コーチに提案された2段モーションとともに「転機となった」と語るのが1月に弟子入りした吉見の自主トレ。体幹を鍛えるメニューを吉見や高卒2年目の清水が淡々とこなす横で、最も悲鳴を上げていたのが柳だった。

 それでも耐えた結果、右脚でしっかり立てるようになり、球に力が伝わるようになった。「自主トレで良い感覚だったので続けようと思って、今も曜日ごとにメニューを組んでもらってやっている」。継続は力なり。体は今が一番良いという。

 

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