株式会社Vapes 代表取締役社長 野口 圭登
小手先に頼らない顧客密着型のSEOを実施
これまで上位表示されていたWebサイトの順位が落ち、アクセス数が減るという現象が頻発している。日々進化するGoogleのアルゴリズムの中で、小手先だけのテクニカルなSEO(検索エンジン最適化)がほとんど通じなくなってきているのだ。こうした中、技術力、柔軟性を活かし、ホームページのリニューアルなど抜本的な対策を行っているベンチャー企業がある。2011年6月、慶應義塾大学3年の在学中に学生たちが立ち上げたVapesである。代表の野口氏に、起業の経緯、他社との違い、今後のビジョンなどを聞いた。
― まず御社の事業内容を教えてください。
現在、当社ではSEOに特化したコンサルティングサービスを展開しています。検索エンジンにおいてお客様のホームページを上位表示させ、アクセス数を増やし、売上につなげるまでの仕組み作りを行っています。SEO自体は2005年くらいから主流になってきたサービスです。当社は2011年の設立ですから業界で言えば最後発の企業と言えます。しかしSEOのニーズは非常に高いものがあり、当社でも多くのお客様のご相談に乗っています。
― 競合も多くいる中で、御社の特徴はどこにあるのでしょうか。
Googleのアルゴリズムは日進月歩で変わっています。すでにSEOを行い、上位表示されていたお客様でも、いきなりアルゴリズムが変わったことで、順位が落ちてしまい、アクセス数が増えなくなることがあり、常に日々悩まれています。SEOとしてどのような対策が最善なのか。当社ではメンバーが日々研究し尽くし、サービス化しています。特に、2010年末にYahooが日本でGoogleの検索エンジンを採用し、検索エンジンが統合化された後は、小手先だけのテクニカルなSEOは通用しにくくなっています。 大手の先発のSEO企業では、システム化・効率化を進め、手がかからずに、効果が出る対策を得意にしてきました。しかし、今のSEOにおいては、変化に対応して常にお客様とコミュニケーションを取りつつ、新たな対策を考え、手を打ち続けていくことが求められているのです。
― 一度SEOを導入したらそれでおしまいという時代ではなくなっているということですね。
おっしゃる通り、日々の施策の探求が重要になってきていると思います。今は、お客様に常に密着してサービスをしていくことが求められるようになっています 。しかも、SEOといっても、企業ごとにやることはまったく異なります。ですから、提供する側のシステムに則ってそれを提供すれば終わりという従来の手法は効きません。そのときに、僕らのように柔軟性が高く、小回りが利く ということが優位になります。お客様と頻繁に連絡を取り合い、どういう状況なのかをお聞きし、早めの対策を打つことができるからです。僕らは常にそのことを意識し、手厚いサポートを目指してきましたので、大手のSEO会社から僕らの会社に切り替えられる会社も非常に増えています。
プロフィール
- お名前野口 圭登
- お名前(ふりがな)のぐち けいと
- 出身東京都
- 出身校慶應義塾大学