新元号「令和」に対する国内外からの反響がいまだ続くなか、菅義偉官房長官は3日の会見で、外務省が英語訳として説明している「Beautiful Harmony」を「初めて聞いた」とコメントした。
平成に代わる新たな元号決定をめぐっては、「令和」のほかにどんな案が有識者会議で提示されていたかについて、国民の間から高い関心が寄せられている。
菅官房長官はこれまでの会見で、「新元号が広く国民に受け入れられ、日本人の生活に深く根ざしていくことが重要だと考えていることから、他の案と比較して議論されることは適当でない」として説明を拒否している。
こうしたなか、3日の会見では、外務省が令和の英語訳を「ビューティフル・ハーモニー」と説明していることについて、政府の正式な見解かどうか問われる場面があった。これに対し、菅官房長官はしばらく口ごもった末、「初耳だ」と正直に述べた。
新元号をめぐっては、「令」が「命令」や「指令」に使われることから、さまざまな解釈がなされているが、安倍晋三首相は発表時に「人々が美しく心を寄せ合うなかで文化が生まれ育つ」という意味が込められているとしたうえで、「日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる日本でありたい」と説明している。