れい/Rachel E.

だからとにかくまずはシスジェンダーはどの性別でもトランスジェンダーに対してはマジョリティだという前提、入り口に立ってと指摘が続いてるのだけど、そこを「認める」と「正当性」がひっくり返るから頑なに聞かないんだよな。聞かなかろうが事実は変わらないんだけど。

特にここ最近何度も言ったけど、「脅威を与えてる」のも「不安を煽ってる」のも「特定の恐怖や被害を無視してる」のも「対等な議論の土壌を築かず溝を造ってる」のも「同じ事ばかり繰り返して停滞させてる」のも全部トランス排除肯定側だよ。実際の権力構造と事例を無視するから認識が全部逆転してる→

差別は決まって被害妄想と結び付く。トランスジェンダーを女性空間に入れたらシス女性のリスクが高まる、外国人を日本に入れたら犯罪が増える、動物に権利を認めたら人権が脅かされる。 心配ご無用。現実にはそんな理屈をこね回している人たちの方が、何百倍も何千倍も他者を害しています。

ついでに、今回の件、発端がお茶の水女子大学の受け入れの件に対する反応から始まっている（2018年7月）ということを、まだ事情が分かってない人にも伝わるといいよね……そこで嘘がばら撒かれ、なんだか"TRA"とかいうものが暴れてるという話にすりかえられているから。

トランスジェンダー を，あるいはトランスジェンダー の人権を擁護するべきと主張する人々を攻撃することで，同時に自分自身の人権をもドブに捨ててるのだと．

「女性の恐怖や不安が無視され続けている」として，トランスジェンダー の人権擁護を主張する人々に執拗に反発している人々は，自らの差別によって負ってしまった傷や不安，恐怖そのものを聴くに値しないものとして扱ってしまってるのだと知るべきだ．

それは断じて言うけれども，「差別の被害者としての心的外傷や傷」を理由に他者の人権に紐づけて，別のマイノリティの人権を制限しようとした時点で既に，決して「傾聴されて然るべき，女性の負ってきたマイノリティとしての苦しみや不安，恐怖の告白」ではなくなっている．

あるいは手術をしたのちのトランス女性に対しても，その顔が，体型が，腕力が，などと言って様々な，それこそありとあらゆる「根拠」を持ち出して「我々の定義する女性と異なる，要は男だ，信用できない」と言い続けるだろう．

あの人たちは，トランス女性がどれほどパス度を高めて「より女性らしく」振る舞い女性に埋没しようと，出生児の外性器の特徴のみを根拠にして，いつまでもトランス女性を「元男性」として扱い続けるつもりだ．