新居浜出身、地元で歌う「特別」
声優・歌手 水樹奈々 4年ぶり愛媛単独公演
2019年4月8日(月)(愛媛新聞)
「NANA MUSIC LABORATORY 2019 ~ナナラボ~」と銘打った今回のライブ。ラボ(研究室)の名にふさわしい意欲的な演出とパフォーマンスで超満員の会場を沸かせた=3月下旬、ひめぎんホール
「NANA MUSIC LABORATORY 2019 ~ナナラボ~」と銘打った今回のライブ。ラボ(研究室)の名にふさわしい意欲的な演出とパフォーマンスで超満員の会場を沸かせた=3月下旬、ひめぎんホール
【やりたいことに全力 成長した姿見せる】
声優・歌手として活躍する新居浜市出身の水樹奈々が、先日、松山市内で開いたライブのために帰郷した。地元ののど自慢大会などで腕を磨き、今や日本を代表するアーティストの一人に成長した水樹。凱旋(がいせん)公演への思いや今後の活動について語った。
―愛媛での単独ライブは2015年7月の全国ツアー以来、約4年ぶりだ。
地元で歌えるという喜びはひとしおで、特別なものがある。愛媛の皆さんに見てもらえることはもちろん、他県の人たちにわがふるさとに来てもらえることがうれしい。ライブだけでなく生まれ育った町や誇りにしている景色を見てもらえる。すごく気合が入る。
自分の中では一つの節目でもある。離れて活動する中で得た経験で、こんなパフォーマンスができるようになりました、こんなに成長しましたという姿を見せたい思いが強くなる。特に松山は子どもの頃にコンクールや大会で訪れていた勝負の場所。今でも誰かに審査されている気がして、背筋が伸びる。
―今回はオリジナルグッズの売り上げを寄付するなど、西日本豪雨の災害支援への思いも込めた。
昨年7月の災害時はちょうどツアー中。母が心配で連絡を取り、嵐のように雨が降り続いて怖かったと聞いた。私にもできることはないかと考え続けていた。そのタイミングでいただいたのがライブの話。自分にできるのは歌うこと、声を届けること。被災地の皆さんが笑顔になれるように、前を向いて進めるように、少しでもプラスになることがあれば続けていきたい。
―愛媛の人たちへ。
今回のようなライブやツアーを毎年のように愛媛で開くことができればいいなといつも願っている。また成長した姿をお見せできるように頑張っていく。応援よろしくお願いします。