新元号筆者の地元岐阜沸く 内閣府の茂住氏

新元号「令和」
社会
2019/4/2 11:43
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菅義偉官房長官が1日の記者会見で掲げ、多くの人が注目した「令和」の墨書。揮毫(きごう)したのは内閣府の茂住修身さん(63)だ。歴史の節目を記した書家の地元や母校からは喜びの声が上がった。

内閣府によると、茂住さんは現在3人いる内閣府人事課辞令専門職のうちの1人。同職に特別な資格は必要ないが、書の技術や専門知識が求められるという。普段は叙位叙勲や表彰状を書く仕事を担う。茂住さんは1980年4月から同職を務め、2016年3月の定年後も再任用された。

茂住さんの出身地、岐阜県飛騨市も沸く。同市の都竹淳也市長は1日午後、「市長室に飾っている『千秋萬歳』の書、『亥』の色紙は、茂住さんの書かれたものです」とツイート。同市担当者も「歴史的な一場面の制作に、飛騨市出身の方が関わったのは大変喜ばしい」と声を弾ませた。

茂住さんは大東文化大出身。昭和から平成に改元した際、当時の小渕恵三官房長官が掲げた「平成」を書いた河東(かとう)純一さんも同大学出身だ。河東さんは当時の総理府(現内閣府)の書家で、発表に使ったものを含め複数枚を書いた。

歴史的な揮毫をした書家を相次ぎ輩出した大東大。書道学科や書道研究所を擁し、1日の入学式でも創部97年の書道部の部員が「令和」を書いて披露した。

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