4月21日に横浜アリーナで開催される「RIZIN.15」の記者会見が6日、都内で行われ、昨年大みそか大会を計量失敗で欠場したRENA(27)=シーザージム=の、サマンサ・ジャン=フランソワ(31)=フランス=との消滅したカードが発表された。
RENAは「年末は皆様に大変ご迷惑、そしてがっかりさせてしまったことを本当に、申し訳なく思っております」と年末の体重超過を謝罪。「このまま終わるわけにはいかず、早く復帰したいと思い色々準備はしてきたつもりです。その中でこんなに早くオファーをいただき、声をかけていただいた以上は一生懸命精いっぱい頑張りたいと思っています。サマンサ選手とは年末試合会場で直接謝罪はさせていただいたのですが、その時に2人で『また試合をしましょう』という約束をしていたので、こんな機会を頂けて、RIZINさん、サマンサ選手にはすごく感謝しています。平成の失敗は、平成のうちに返したいと思います。一生懸命頑張りますので応援よろしくお願いします」と完全復活へ意気込みを語った。
大みそかで発表された同カードの契約体重はRIZINスーパーアトム級の49キロだったが、今回は51キロで行われる。このことにRENAは「49キロは簡単な階級じゃなく、シュートボクシングでも50キロ、51キロで試合をしてきた中で、総合格闘技を挑戦するにあたって、体格差。パワーが伝わる競技なので、心配な部分で49キロで挑戦させていただいていた。それに対応できる体ができてきたし、前回の失敗もありますので、世界を見渡しても52・2キロが主流となっているので、そこに少しずつではありますが、合わせていけたらより世界への挑戦も近づくのではないかなと。世界に向けて少しずつ整えていきたいなと思っています」と世界を見据えた契約体重だと強調した。
榊原信行実行委員長(55)も「世界へのチャレンジは、彼女が次目指すものなのかなと思っている。49キロに僕らもこだわらない。52・2キロに向けてフィジカルを作っていくためのチャレンジが、この試合には裏テーマとしてある」と話した。
◆RENAの計量失敗 昨年大みそかにサマンサ・ジャン=フランソワと対戦を予定していたが30日の前日計量で過度の貧血と脱水症状で倒れ、榊原実行委員長が31日に「欠場です。主催者としても断腸な思い出もありますが、昨夜の体調不良。計量に向けて体重を落とす作業の中で体調崩して病院に運ばれました」と発表。RENA自身は出場を望んでいたそうだが「主催者として試合をさせる体調でないと状況を確認して。気持ちは出てほしい気持ちはあったんですけど、出せない。今回は欠場です」と説明した。
◆RENA(レーナ) 1991年6月29日、大阪市此花区生まれ。小6でシュートボクシングを始め、2007年にプロデビュー。09年にシュートボクシングの女子大会「Girls S―cup」で初優勝し、以来5度優勝。11年にRISE QUEEN初代王者、15年にシュートボクシング世界女子フライ級初代王者となる。シュートボクシングでは41試合35勝(11KO)5敗1分け。15年大みそかの「RIZIN」で総合格闘技戦デビュー。17年12月女子スーパーアトム級GP決勝で浅倉カンナにMMA初の黒星。18年7月の浅倉との再戦でも敗戦した。