【ゴルフ】“お告げ”信じてパット復調 成田、逆転V圏4差に浮上2019年4月7日 紙面から
◇ヤマハレディースOP葛城<第3日>▽6日、静岡県袋井市・葛城GC山名C(6564ヤード、パー72)▽晴れ、20・5度、西8・7メートル▽賞金総額1億円、優勝1800万円▽70選手▽観衆4299人 23位から出た成田美寿々(26)=オンワードホールディングス=が3バーディー、ノーボギーのベストスコア69をマーク。通算イーブンパーの3位に浮上した。4アンダーの首位は同じく69で回ったアン・ソンジュ(韓国)。1アンダーの2位に金沢志奈(23)=レイクウッドコーポレーション=が続き、穴井詩(らら、31)=GOLF5、大山志保(41)=大和ハウス工業=ら5人が成田と並ぶ3位につけている。 最近はもっぱらヅカファンとして宝塚歌劇団の舞台に通い詰める成田。今季ツアー5戦目にして“成田逆転劇場”開演の雰囲気が漂ってきた。 1番パー4のティーショットを右の林に曲げ、3打目もグリーンを外したが、残り10ヤードをチップインさせる劇的パーセーブで滑り出し。3番パー5で2・5メートルのバーディーパットを沈めると、13番、14番と連続バーディー。朝から激しく風が吹き荒れた中で、ベストスコアをマークした。「強風の葛城でノーボギー。飛び上がるぐらいうれしい。奇跡です。こんな位置にいるのがありえない!」。それもそのはず。昨年欠場したこの大会は、過去5度の出場で予選通過が2度、最高順位が14年の40位と大の苦手だった。第3戦のTポイントレディス最終日を前に救世主が降りてきたという。「夢に(タイの強豪)アリヤ・ジュタヌガーンが出てきて、日本語で『パッティング悩んでんの? このパター使ってみなよ』って、自分のパターを貸してくれた」。開幕から3戦で4パットも3度あった。それが、“アリヤのお告げ”通りに同型グリップのパターを使うと、「今週は3パットも1度もない」。 これまでの通算11勝のうち、逆転が7度。うち3打差以上の大逆転も4度ある。すみれの花ならぬ桜の花満開のコースで、成田がトップスターになる。 (月橋文美)
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