大相撲の春巡業が6日、津市のサオリーナであり、33歳の誕生日を迎えた大関豪栄道(境川)が「やるからには、一番になりたい。今までの相撲人生で一番良い年にする」と、令和初Vを目標に掲げた。新大関貴景勝(22)=千賀ノ浦=ら埼玉栄高の後輩から、サプライズで祝福されて笑顔でスタートを切った。
ご当所の春場所は12勝を挙げ、復調をアピールした。「去年より体が元気。ハツラツとやっていきたい。若手の気持ちでやる」。さらに貴景勝には2場所連続で完勝し、大関として意地を見せた。
朝稽古後、報道陣からケーキを贈られて取材に応じていると、貴景勝ら埼玉栄高の関取衆が「ナニワの番長!」と声を張り上げて乱入。最後は、通りかかった幕内豊ノ島(時津風)の“前フリ”でケーキの1つが、豪栄道の顔面にぶつけられる手荒い祝宴となった。
「リスペクトのかけらもない」と苦笑いだったが終始、上機嫌の豪栄道。令和の土俵でも存在感を示し、一大勢力の頼れるアニキであり続ける。 (志村拓)