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【プロ野球】

DeNA・国吉出た!161キロ 日本選手5人目の大台超え

2019年4月7日 紙面から

◇DeNA9-2巨人

 DeNAは1-2の4回にロペスの適時二塁打や代打倉本の2点適時打などで一挙4点を奪って逆転した。国吉が好救援で4年ぶりに白星を挙げた。巨人は5年ぶりに先発した沢村が4回につかまり、チームの連勝は6で止まった。

   ◇

 DeNAの救援陣が好調の巨人打線を牛耳った。5回からの5イニングを4投手で無失点。ひときわ光ったのは最初の矢、国吉だ。196センチ右腕が本拠地の電光掲示板にたたき出した球速は161キロ! 日本選手5人目の大台超えに、3万人を超えるスタンドは歓声とどよめきに包まれた。

 「逆転してもらった次のイニングだったので、流れを渡さないよう意識した」。3点リードで迎えた5回、岡本、亀井を変化球で空振り三振に仕留めると、続くゲレーロの5球目に自己最速を2キロ上回る161キロを計測。2010年のヤクルト・由規、今季の開幕戦で記録したソフトバンク・千賀に並ぶ日本選手歴代2位タイのスピードだった。

 続く6球目、137キロのスライダーで空を切らせ、圧巻の3者連続空振り三振。続く6回は2死からビヤヌエバに右前打を許したが、吉川尚をストレートで4つ目の空振り三振。巨人の勢いを止めて流れを呼び込むと、開幕からふがいない投球が目立ったパットン、さらに他の救援陣も万全の投球。最後は守護神・山崎がピンチをしのぎ、国吉には2015年6月2日以来、4年ぶりとなる勝利が転がり込んだ。

 熊本・秀岳館高から10年に育成ドラフト1位で入団。昨季は習得したカットボールで結果を残せず、今春のキャンプでは直球を磨き直そうと肉体改造に励んだ。おかげで「ストレートの感触が良くなった」。オープン戦の終盤には159キロをマークした。

 そして、ついに160キロ超え。しかも公式戦で巨人をねじ伏せた。「これからも理想のストレートを投げられるようにしていきたい」。まだまだ伸びしろがあるプロ10年目の27歳は、さらなる球速アップとチームへの貢献を誓った。 (石井智昭)

 

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