東京銀座のギャラリー58で勝海麻衣展が始まった(2月2日まで)。勝海は1994年東京都生まれ、2017年武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒業、2018年東京藝術大学大学院美術学部研究科デザイン専攻描画装飾研究室在学中。
画廊に足を踏み入れると空間をぎっしり埋めた人型に圧倒される。よく見ればすべて年配の男の顔で、ベニヤに描かれた人型を切り抜いて立たせている。勝海にその数を訊くと、70体100人だという。1体に2人描かれているのもあるのでこの数字になった。
顔はすべて想像して描いていてモデルを使ったものはないという。普通想像だけで描くと個性がなくなったり、のっぺらぼうのような顔になったりするのに、このリアリティは何だろうと思って尋ねると、普段街でいろんな人のデッサンをしているという。だから勝海の中に膨大な顔が蓄積されているのだろう。とてもおもしろいインスタレーションになっている。
また勝海は銭湯の壁画画家でもあるらしい。今回の展示を見ると、大きな銭湯の壁に描くのが好きなのだろう。今回が初個展。
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勝海麻衣展「饗宴」
2019年1月28日(月)-2月2日(土)
12:00-19:00(最終日17:00まで)
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ギャラリー58
東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル4階
電話 03-3561-9177
http://www.gallery-58.com