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米軍が撤去した抗議テント 翌朝、市民ら再び設置

2019年4月5日 11:50

9秒でまるわかり!

  • 東村高江の米軍施設出入り口前にあった市民のテントを米軍が撤去
  • 米軍は日米地位協定上の権利と強調。日本政府とも協議していた
  • 市民は「権利はない」と、4日朝から再びテントを張って抗議再開

 東村高江の米軍北部訓練場の「N1」地区出入り口前で3日、市民が監視のために使用していたテントや椅子、プラカードなどが在沖米海兵隊によって撤去された。市民らは4日朝から新たにテントを建てて抗議活動を続けている。米海兵隊は取材に「地位協定に概説されている権利・法的権限に従い、米軍の敷地の境界にあったため撤去した」と説明した。一方、ヘリパッド建設に反対する市民は「長年の拠点が通知もなく勝手に撤去された。ここは米軍の敷地ではない」と反発した。
 テントは県道70号の路側帯に2張り設置。「ヘリパッドいらない住民の会」の女性(58)は、この場所でヘリパッド反対の抗議を12年続けてきた。2015年に「N4」地区入り口前でも、何者かにテントが撤去されたことを振り返り、「発信の場所。私たちには人権がないのかなという思い」と肩を落とした。
 別の女性(48)は「誰がどこに持っていったのか、何も説明がなかった。力ずくでの排除がまかり通る現状に危機感を感じる」と怒りの声。抗議市民の男性(48)は「米軍に持っていく権利はないし、やり方に疑問を感じる。ひどい」と憤った。
 一方、米海兵隊は「18年6月以降、沖縄防衛局と撤去を協議していた。所有者は、撤去物について防衛局に主張することができる」としている。
 

米海兵隊によるテント撤去後、市民らは新たなテントを建てて抗議活動を続けている=4日、東村高江・米軍北部訓練場「N1」地区出入り口前

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