塚田国交副大臣、「忖度」発言で辞任

政治
2019/4/5 9:59 (2019/4/5 13:13更新)
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自民党麻生派の塚田一郎国土交通副大臣は5日、道路整備に関して安倍晋三首相や麻生太郎副総理・財務相の意向を「忖度(そんたく)した」と発言した問題を受け、責任を取るとして辞表を提出した。首相官邸による事実上の更迭とみられる。統一地方選や夏の参院選への影響を考慮した。

塚田氏は国交省で記者会見し「事実と異なる発言で行政への信頼を損ね、国政に停滞を招いた責任をとる」と陳謝した。議員辞職は否定した。政府は塚田氏の後任に牧野京夫元国交副大臣を充てる方針だ。

謝罪して頭を下げる塚田一郎国交副大臣(5日、国交省)

謝罪して頭を下げる塚田一郎国交副大臣(5日、国交省)

塚田氏は1日、北九州市での集会で、同市と山口県下関市を結ぶ下関北九州道路の整備について首相と麻生氏の地元だと言及したうえで「国直轄の調査に引き上げた。私が忖度した」と発言。2日に文書で事実と異なる発言だったとして撤回、謝罪した。5日の記者会見では「大きな会合で雰囲気にのまれ、事実と異なる発言をしてしまった」と釈明した。

塚田氏の発言には野党から「利益誘導だ」と批判が出ていたほか、自民党内でも選挙への影響を懸念し辞任論が強まっていた。塚田氏は参院新潟選挙区選出で当選2回。麻生氏の秘書などを経て2007年に初当選し、18年10月に国交副大臣に就いた。

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