旧新竪町小、旧菊川町小が合併した犀桜(さいおう)小の歴史が幕を開けた。4日、旧新竪町小にある暫定校舎で開校記念式が行われ、2~6年の児童282人が新しい校歌を元気よく歌い、統合校の門出を祝った。子どもたちは校歌を作詞作曲したシンガー・ソングライターの小椋佳氏に見守られながら、新たな令和の時代に大きく羽ばたくことを誓った。
小椋氏は1980年に金沢市民憲章の歌「金木犀の匂う道」を作曲した縁があり、市教委が校歌の制作を依頼した。約400人の拍手を受けて登壇した小椋氏は、歌詞について「難しい言葉が連なっていると思われるかもしれないが、いずれ十分理解してもらえると思う。歌を愛してくださることを心から願います」と期待した。
野口弘教育長が告辞し、松浦理恵校長に校旗を手渡した。山野之義市長が式辞、清水邦彦市議会議長が祝辞を述べ、松浦校長が「無限の可能性を秘めた力を発揮し、新たな犀桜小の時を刻んでまいります」とあいさつした。「桜」をモチーフに、犀川の流れを学校の頭文字であるSで形作った校章も紹介された。
児童を代表して6年の村田楓心(ふみ)さんと別宮(べっく)遼君が「最初の6年生というプレッシャーも、新しい友だちとともに乗り越えていきます。夢をかなえるために努力します」と力を込めた。
8日の入学式で新たな1年生が加わり、全校児童は341人となる。犀桜小の校舎は、旧菊川町小の場所に新しく建設され、2021年度中に完成する予定となっている。