男子200メートルバタフライで、瀬戸大也(24=ANA)が、1分54秒44で3年ぶり4度目の優勝を飾った。4日の準決勝からただ1人、1分55秒台を出しており、決勝でもしっかりと実力を発揮した。この日は午前中に200メートル個人メドレー予選にも出場。複数種目をこなす日だったが、17年世界選手権銅メダリストとして日本王者に返り咲いた。
3年ぶり優勝も、レース後は貪欲だった。「松田丈志さんが持っている日本記録(1分52秒97)が東京オリンピックの金メダルには必要。1分53秒台を早く出したい」
心に期していることがある。前半から怖がらずに飛ばしていくことだ。「個人メドレーは一昨年ぐらいからやっていますが、長水路(50メートルプール)の200メートルバタフライに関してはあまりびびってできていないので。それだと東京オリンピックでの勝負に間に合わない」と腹をくくる。
昨夏の国際大会では個人メドレーで終盤の失速を覚悟した上で、果敢に攻める姿勢を貫いた。平泳ぎの小関が「瀬戸の(積極的な)姿勢に感じるものがある」といって刺激を受けたほど。日本代表の仲間の心も動かすほど、チャレンジを続けている。