米アマゾンは、音楽フェスで北米最大規模の「コーチェラ・フェスティバル」に、今年初めて本格進出する。
まず、フェス参加者がアマゾンで買ったフェス用グッズを直接会場に届けてその場でピックアップできる宅配ロッカーの「アマゾン・ロッカー」を会場内に設置する。
4月12日からカリフォルニア・インディオで始まるコーチェラ・フェスティバルの会場には、スタッフが常駐する特設ロッカーが置かれる。参加者はアマゾンのサイト内にある特設「コーチェラ」サイトで購入した商品を送料無料で会場まで送ることができる。
会場に配送されたアイテムを受け取るためには、アマゾン・ロッカー用に送られるバーコードが必要となる。
アマゾンはコーチェラ・フェスティバル用に、モバイルバッテリーや日焼け止め、バッグ、カメラ、ファッションアイテムなどフェスを快適に楽しむための必需品をキュレーションした便利アイテムを紹介している。
野外音楽フェスの体験を最大限に高められるよう、忘れ物や荷物の持ち運びといった煩わしさを軽減するための取り組みだ。フェスの準備や必需品の購入をアマゾンで行っている人は既に多いと思うが、こうしたサービスによって他社にはできないアマゾン独自の利便性を改めて感じることができるだろう。
昨今日本でもヤマトと佐川が「宅配ロッカー」の利用を進めていて、駅やテンポなどに設置が始まっている。
アマゾン・ロッカーは2011年にニューヨークで始まり、現在は米国900以上の都市に展開している。海外でもカナダやドイツ、イタリア、イギリスなどで利用が可能となっている。
欧米では、音楽フェスやライブビジネスへの期待は高まっている。アマゾン・ロッカーの音楽フェス会場での設置はコーチェラ・フェスティバルが初めてとなるが、今回の取り組みによって、音楽フェス・ビジネスにアマゾンが今後どのように進出するか、注目が集まる。
source:
Now Amazon Wants to Disrupt Music Festivals. First Stop: Coachella (Fortune)
Forgot Sunscreen, Sandals or Sunglasses? Customers Can Shop and Ship to an Amazon Locker at the 2019 Coachella Valley Music and Arts Festival