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【芸能・社会】

ピエール瀧被告、保釈 「反社会的な行為によりご迷惑とご心配を」と30秒頭下げる

2019年4月5日 紙面から

保釈され、東京湾岸署前で謝罪の言葉を述べるピエール瀧被告=東京都江東区で(平野皓士朗撮影)

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 コカインを摂取したとして麻薬取締法違反の罪で起訴されたテクノユニット「電気グルーヴ」のメンバーで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)被告(51)が4日午後7時過ぎ、留置されていた警視庁東京湾岸署から保釈された。保釈保証金は400万円で、東京地裁の決定を受け即日納付した。同被告は同署前で「私の反社会的行為によりご迷惑とご心配をおかけしてしまいました」と謝罪、深々と頭を下げると、関係者の車で立ち去った。

 湾岸署正面入り口から姿を現した瀧被告は、黒のスーツにネクタイを締め、髪も七三に分けて神妙な面持ち。3月12日に逮捕されてから23日ぶりに身柄の拘束を解かれるとあって、表情には疲労の色も見えた。

 瀧被告は待ち構える約200人の報道陣の前に立つと、「このたびはわたし、ピエール瀧の反社会的な行為で多くの方にご迷惑とご心配をおかけしてしまいました。誠に申し訳ございませんでした」と述べ、無数のカメラのフラッシュを浴びながら約30秒間にわたり深々と頭を下げた。関係者に促され、ようやく頭を上げると、迎えのワンボックスカーに乗り込んだ。駆けつけたファンからは「ピエール頑張れ!」「めげるなよ!」などの声援も飛んだ。車が署を出る際には報道陣やファンらでごった返したが、瀧被告が乗り込んだ後部座席はカーテンで仕切られ、表情をうかがうことはできなかった。

 起訴状などによると、瀧被告は3月12日ごろ、東京都世田谷区のマンション一室でコカインを吸引し、使用したとされる。自宅とは別に借りていたマンションという。

 瀧被告は「電気グルーヴ」のメンバーとして活動する一方、俳優としてさまざまなドラマや映画に出演し、高い評価を受けていた。しかし逮捕を受け、NHKが大河ドラマ「いだてん」を代役で撮り直すなど、関係作品に多大な損害を与え、違約金など損害賠償は数億円にのぼるともいわれる。

 所属事務所「ソニー・ミュージックアーティスツ」は瀧被告の起訴を受け、今月2日にマネジメント契約の解除を発表。5日には出演場面をノーカットで公開する映画「麻雀放浪記2020」(白石和彌監督)が初日を迎える。

◆早く瀧に会いたい

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 相方である瀧被告の保釈決定報道を受け、「電気グルーヴ」の石野卓球(51)=写真=は自身のツイッターに次々と投稿。ユーザーの投稿に対して冗談交じりに返しながら、「早く瀧に会いたいなー」とつぶやいた。

 

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