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【プロ野球】

巨人・高橋優が大卒新人では球団59年ぶりの初登板&初先発&初勝利

2019年4月5日 紙面から

プロ初登板で勝利投手となり、ウイニングボールを手に原監督(左)と握手を交わす巨人・高橋=東京ドームで

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◇巨人10-1阪神

 巨人が5連勝。先発した新人の高橋が初登板勝利を挙げた。リズム良く6イニングを投げてソロ本塁打による1失点。15安打10得点の打線で岡本は1回に2戦連発となる先制2ラン、5回にも一発。阪神は初登板先発の浜地が打たれ、4連敗。

   ◇

 上原も菅野もできなかった快挙を成し遂げた。巨人のドラフト1位左腕・高橋がプロ初登板初先発で初勝利。球団の大卒新人では、1960年の青木宥明以来59年ぶりとなるデビュー戦白星に「実感はないけど、ホッとしています」とはにかんだ。

 初回2死から二塁打と四球で一、二塁のピンチを背負ったが、落ち着いていた。「攻めた(結果の)四球だし、調子はそんなに悪くない」。福留をスライダーで空振り三振。開幕ローテーション入りを争った今村の「足を必死に地面につけていけ」とのアドバイスが効き、程良い緊張を力に変えた。

 課題の立ち上がりをしのぐと、打線の大量援護にも恵まれ、6イニングを101球で4安打、ソロ本塁打による1失点に抑えた。1巡目は速球中心で攻め、2巡目以降に変化球の割合を増やした炭谷のリードも効果的だった。

 東海大菅生高時代に元中日投手の若林弘泰監督の薫陶を受けた。「人間的に尊敬できる。技術よりも人としての振る舞いをたたき込まれ、今に生きていると思う」。プロに至る野球人としての礎を築いてもらった。

 初のお立ち台で「ウイニングボールは22年間育ててくださった両親にプレゼントしたい。これから活躍して恩返ししたい」と宣言した。球場で見届けた両親はもちろん、5連勝を飾った原監督にとっても“孝行息子”となった。 (小林孝一郎)

 

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