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2019年4月5日 紙面から
中日-広島6回表2死二塁、バティスタを中飛に打ち取りガッツポーズするロメロ(中嶋大撮影)=ナゴヤドームで
浅い飛球が遠藤のグラブに収まった瞬間、ベンチの奥で両手を掲げた。ナインを出迎える列の先頭でウイニングボールを受け取り、与田監督とハグを交わす。中日では7人目の来日初登板初勝利。初のお立ち台でロメロは喜びをかみしめた。
「最後は絶対にアウトを取ってくれると信じていた。本当に本当にうれしい。ボールは今まで育ててくれたお母さんに持って帰りたい」
序盤から走者がいなくてもクイックを織り交ぜた。「走者が出たときのために準備していた」。成果は出た。1回2死一塁では鈴木にクイックで150キロ台を連発。最後は「タイミングを外すため」と脚を上げ、154キロで右飛に打ち取った。
ベンチや女房役の加藤の指示に従い、けん制を入れたり、球を長く持ったり、工夫を凝らした。6回2死二塁ではバティスタを中飛。153キロでバットをへし折り、大きくほえた。「いいリズムで制球良く投げられた」。6イニングを3安打無失点。納得の101球だった。
開幕前の最終調整となった3月28日のウエスタン・リーグ広島戦(ナゴヤ)。本盗を含む3盗塁を決められた。課題克服へ、毎日、全体練習後にブルペンに向かった。外国人では異例の個別練習。映像で確認し、フォームを体になじませた。
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