どうも、しそです。
今回は、電力会社を辞めた理由⑨についてご紹介します。
(電力会社を辞めた理由⑧の続編です。)
危険感受性の欠如欠落
電力社員の配電部門では、毎年3月の初旬から5月末に掛けて、営巣と呼ばれる業務が始まります。
営巣とは、電柱上に設置されるカラスが抱卵するための巣のことです。
営巣材は、主に木の枝ですが、中には金属製のハンガーが使われることがあります。
これが、電気的には特に厄介。
電力会社を辞めた理由⑧でも多少紹介しましたが、高圧線の1線に触れると、DG(地絡)事故。
高圧線の2線に触れると、更に重症なOC(短絡)事故。
膨大な数となる営巣の中でも、特に優先して取り外す必要があります。
(このことからも、自宅には金属製ハンガーが1本もありません。)
そして、決して避けて通ることができないのが、作業に対する事故のリスク。
メーカーの年収②でも多少紹介しましたが、私が考える電気作業で最も恐ろしい事故は、感電でも墜落でもなく、アークによる熱傷。
被災した場合の被害を最小限に抑えるため、営巣撤去の際に面体(フルフェイスシールド)を装着していたところ、先輩社員から「邪魔なものを付けるな!外せ!」と叱咤されました。
私は、安全を最優先します。
震災直後のスローガンは、何のつもりだったのか。
原発再稼働に対する、単なるパフォーマンスにしか過ぎないのか。
何のために支給された、保護具なのか。
これらのことを勘案しても、現場の電力社員は、目の前の危険に対する感受性が欠如欠落した、猿未満の知能しかありません。
(猿の方がよっぽど、電柱を昇るのが上手です。)
低圧の計器(電力量計)工事においても、会社の規則・ルールで決まっているにも関わらず、面体(フルフェイスシールド)を使用しません。
その理由は、面倒くさい、低圧ぐらいでビビり過ぎ、俺はどんくさい失敗はしない、単純にダサイ等の、怠惰や過信からです。
事故が起きても、何年か経つとすぐに風化されてしまう。
これが、電力会社の呆れた企業文化の一つです。
カラスとの戦い
カラスやカラスの卵は、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律と言う、常人には理解不能な法律に守られています。
電力社員からすると、カラスは明らかな害鳥です。
ゴミ袋を荒らし、電線に留まってフンを撒き散らし、停電の原因となる営巣を作る。
中には、カラス自身が原因となって、発生する停電もあります。
(クチバシから足に電撃が抜け、宙づりになって死んでいるカラスを撤去したことがあります。)
にも関わらず、電力会社としては本来、届出をして許可を受けた、限られた数の卵しか撤去はできない。
まともにやっていると、あっという間に上限が来ます。
では、どのように対処していくのか。
まずは、各人に割り振られる、許可捕獲申請の使い回し。
実際には現場に出ない、デスクワークが中心の電力社員の名義をまた貸しし、総数を水増しします。
それでも足りない場合は、
やはり、不法投棄。
だいたいは、川に向かって投げ捨てます。
電力会社の選び方⑧でも多少紹介しましたが、電力社員は廃棄物に関するルールを守れません。
そんな、問題だらけのカラスの卵。
皆さんは、実際に見たことがあるでしょうか。
おそらく殆どの方が経験がないと思いますが、淀んだ水色をしています。
そして、カラス自体が雑食性と言うこともあって、恐ろしく臭いです。
(車内で誤って割った日には、もう地獄。)
更に最悪なのが、営巣を撤去する際に雛が孵化した状態。
本来であれば、雛が大人になって巣立つのを待ち、営巣の端を剪定する程度で見守ります。
しかしながら、事業所によっては、全数撤去の方針を取ることがあります。
その場合はやはり、卵同様の扱いをします。
ちなみに私は、デスクワーク中心であったことが幸いし、卵が入った営巣撤去作業をしたことがありません。
(前述の通り、巣立った後の営巣撤去が1回だけ。)
法律なんて、現場の運用を考えたら二の次、三の次。
働く環境として、電力会社はやはり最悪です。
カラス対策の裏技
水糸(テグス)、風車、針山、とりがえし。
賢いカラスは、ありとあらゆる鳥害防止の手段を取っても、すぐに慣れてしまいます。
設置の費用や対策完了まで掛かる手間も大きな負担ですが、何よりも変圧器や避雷器のリード線接続時や、高圧線更新工事の際に支障となります。
本音としては、最もお客さまには申出いただきたくない事項の一つです。
対策は全て無償ですので、設置を希望する場合は、各地域の電力会社コールセンターへ凸です。
(ハイシーズンになると大変込み合い、設置完了まで1ヶ月以上掛かることが多々ありますので、お早めに。)
以上、電力会社を辞めた理由⑨についてご紹介しました。
電力会社を辞めた理由⑩にて、引き続きまとめていきたいと思います。
それでは、また。