どうも、しそです。
今回は、電力会社を辞めた理由⑩についてご紹介します。
(電力会社を辞めた理由⑨の続編です。)
猿も木から落ちる
電力会社の配電部門では、外線工事と呼ばれる過酷な電気工事が、昼夜を問わず実施されています。
各種建設現場で活躍する、内線工事の職人と呼ばれる電気工事士を含め、3Kが多い建設業の中でも、トップクラスのブラックです。
(厳密には、電気事業の用に供する電気工作物と呼ばれる、電力会社の設備は無資格で施工が可能です。)
現場での処遇や扱いを考えても、国家資格が必要な職業とは到底思えません。
(士が付くだけの、名ばかり士業。)
基本給は安く、賞与は雀の涙。
基本的に土曜日は仕事で、有給休暇は取れない。
朝8時には現場入り、工程や道路事情を考えると、時には深夜作業もこなす。
そして何よりも、常に危険と隣り合わせ。
メーカーの年収②でも多少紹介しましたが、被災した際も自己責任です。
(労災認定されればまだ良いものの、今後の出世が望めないどころか、被害の程度によっては離職のリスクあり。)
電力会社を辞めた理由⑧でも多少紹介しましたが、配電部門の新入社員・2年目社員の主な業務は、伐採です。
先輩とペアで行動し、つる伐採(ツタ伐採)をしていたある日のこと。
地支線に絡みついたつるを、長鎌で処理しようと身を乗り出したところ、草深でよく見えない足元には、深さ2m超えの水のない側溝。
ジャニーズよろしく、前方宙返りをかました私は見事、底に着地しました。
(幸い、ケガはありませんでした。)
泣きっ面に蜂
また、別の先輩とつる伐採をしていたある日。
同じく長鎌を、つるの根っこがある藪に突っ込んだところ、アシナガバチとエンカント。
藪から棒とは、まさにこのこと。
成すすべもなく、刺されてしまいました。
(電柱上や電柱内に作られた、蜂の巣撤去業務も稀にありますが、その際は完全防護をしています。)
また、刺された箇所は運悪く、上唇の中心。
“どうしたのだ? さっきまでの 勢いは……笑えよ ベジータ”
この時ばかりは、件のビール瓶が重たくて早く中身を注ぎたい先輩ですら、神妙な面持ちで絶句していました。
(電力会社を辞めた理由③を参照。)
上司に相談し、病院の窓口で労災である旨伝え、診断を終えて支払い待機。
そして、会社から連絡があり、まさかの労災認定ならず。
これ見よがしに、Lotus Notesと呼ばれる全社掲示板において、蜂刺され注意喚起の全社通達。
(大変扱い辛いシステム。あくまでも労災ではないところが、重要なポイント。)
このような公開処刑を受けて、なぜか被害者である私の評価はだだ下がり。
高額な治療費の自費負担も含めて、まさに泣きっ面に蜂でした。
以上、電力会社を辞めた理由⑩についてご紹介しました。
電力会社を辞めた理由⑪にて、引き続きまとめていきたいと思います。
それでは、また。