4/4THU(日本気象協会提供

加賀
能登

購読のお申し込み

0120-367-464みんなよむよ

富山新聞

校歌を手掛け、出席者から拍手を受ける小椋氏(右)=4日午前10時40分、金沢市犀桜小

犀桜小で開校記念式 令和と歩み歴史刻む、金沢小椋氏制作の校歌響かせ

2019/04/04 14:02

 金沢市の旧新竪町小と旧菊川町小が統合した犀桜(さいおう)小の開校記念式が4日、旧新竪町小にある暫定校舎で行われた。シンガー・ソングライターの小椋佳氏が作詞・作曲した校歌が初披露され、2~6年生282人が歌声を響かせて、令和時代の始まりとともに歴史を築く学びやの門出を祝った。

 

 校歌の歌詞は「歴史ある先人の知識と知恵を深く吸い込む」「いずれ世に出て時代を拓き時代を創り時代を背負う」と紡がれ、多くの偉人を輩出してきた地域の歴史と旧2校の1世紀を超える伝統を重んじる心が盛り込まれている。

 

 小椋氏は、1980年に金沢市民憲章の歌「金木犀の匂う道」を作曲した縁があり、市教委が校歌の制作を依頼した。式に駆け付けた小椋氏は壇上で「令和という新しい時代に、皆さん一人一人が命の花を咲かせてください。皆さんの心の歌にしてほしい」と呼び掛け、それぞれの学校で練習してきた児童たちが声高らかに斉唱した。

 

 式では、野口弘教育長が告辞し、松浦理恵校長に校旗を授与した。山野之義市長が式辞、清水邦彦市議会議長が祝辞を述べ、松浦校長が「社会に羽ばたいていく礎の地となるよう、人間性が豊かでたくましい児童を育む」とあいさつした。

 

 児童を代表して村田楓心さん(6年)と別宮遼君(同)が「今まで学んだ大切なことを新しい友だちに伝え、友だちからはたくさんのことを学んでいきたい」と新たな学校生活に期待を膨らませた。

 

 「桜」をモチーフに、犀川の流れを学校の頭文字であるSで形作った校章も紹介された。8日に入学式が行われる。