美川憲一
特別対談
Vol.03
special
  • 美川憲一
  • 前田裕二

自分の価値観に触れたマチュピチュ一人旅

美川憲一×前田裕二 特別対談

美川憲一×前田裕二

当社トラベル・スタンダード・ジャパンADキャラクターを務めてくださっている、美川憲一さんをメインMCに迎え、「海外旅行での忘れられない!」をテーマにゲストと語り合っていただく対談企画第五弾。 海外旅行経験豊富な美川憲一さんと、SHOWROOM株式会社 代表取締役社長 前田裕二さんが、1人旅の忘れられない思い出や、世界を自分の目で見ることの大切さを語ってくださいました。

冒険心、サバイバルな経験は、若い頃に必要だと思う

美川憲一さん はじめまして。よろしくお願いします。アメリカに住んでいたんですか?

前田裕二さん よろしくお願いします。はい、アメリカのニューヨークに住んでいました。どうしても海外で仕事がしたくて、最初に入った会社は日本の外資系の証券会社だったんですけれど、上司がアメリカで働かせてくれて。今は、自身で事業を立ち上げ「SHOWROOM」という動画配信アプリを運営しています。日本の動画配信アプリ収益部門で、ネットフリックスをおさえ国内で1位を獲ることができました。

美川憲一 あら、すごいわね!ちょうどこういう時代に飛びついて、キャッチしたから良かったのよね。きっともうちょっとでもスタートが遅かったら、もう難しいものね。

前田裕二 そうですね。そして、今は日本に帰ってきたものの、仕事で海外によく行くんです。 先週は若い起業家がプレゼンをするお祭りがフィリピンであって、 そこで審査員をしにいきましたし、他にもフィリピン、台湾、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナムなどのアジア地域にいくことが多いです。 こうして、仕事で海外に行くことが多いのですが、やはり印象に残っているのは個人旅行ですね。 そこで今日は美川さんと主にプライベートでいく旅行についてお話できたらなと。 美川さんもよく旅行はされるんですか?

美川憲一 私は好きですね。若い頃、20代から。ヨーロッパ行って、アメリカ行って、タイに行って。20代からもうバリバリに仕事していましたし。海外旅行は一人で周りましたね。一人で行くっていいですよね。色々と勉強になることがいっぱいあるし。

前田裕二 そうなんですね!僕も一人旅が良いと思っているんです。ペルーに1回一人で行ったことがあって、それがすごく良かったので。一人旅をしてみて、一人旅をすることで、自分の奥深くにある価値観と真正面に向き合えると感じたんですよ。ペルーではマチュピチュと言われる遺跡に行ったのですが、半日くらい、マチュピチュ村で予定が空いていたタイミングがあったんです。その時、もし一緒に友達がいたら、何しようかってお互い相談しながら決めてしまうので、自分の本当の価値観が見えてこないと思うんですけど、一人だと全ての行動を自分が決めるわけなので、「あ、自分はこんなことが好きなんだな」って再確認できるんです。例えば僕は、なぜかサッカーをしたり、犬と戯れたりする遊びを少年たちと3-4時間くらい一緒にやってました。わざわざマチュピチュにいって、そこでは言葉も通じないのに、長時間子供たちと遊んでいる自分は結構子供と戯れるのが好きなんじゃないかな、とか客観視したり(笑)。あとは、温泉が好きなんですけど、マチュピチュにも一応温泉があって、そこで見知らぬ旅人たちと温泉に入ったのがすごい印象的な思い出として残ってます。

もちろん、メインのマチュピチュ遺跡にも行きました。実は、マチュピチュで、ずっとやりたかったことがあって。それは、アニメ『天空の城ラピュタ』のテーマ曲を、マチュピチュで爆音で流すっていう最高にくだらないことなのですが笑、きっちりやってきました!(※美川さんに動画を見せる)マチュピチュの横に、遺跡を見下ろすワイナピチュという山があるのですが、その頂上の断崖絶壁で、音楽を流して動画を撮りました。周りの人にすごい変な目で見られましたけど、それも良い思い出です(笑)。

美川憲一 すごーい!今の若い人たちって旅行は好きなんだけれど、なんかその冒険心とかってあんまりないわよね。だからこう、自分自身で見たい世界を見るってことはやっぱり絶対必要なのよね。

前田裕二 絶対そうですよね。サバイバル経験をするっていう。

美川憲一 そうそう、私も旅行をすると冒険心があって、アメリカ行った時もバスに乗って、終点の着く所までふと行こうと思って。気になったところでバスを降りて、ブラブラ街歩きをして。でも帰りにホテルの名刺がなくなっちゃってて、何とか帰ってこれたけど(笑)。 出発したのも行き当たりばったりに乗ったバスだから覚えてないのよ。でもそういうこと結構フランスでもやりましたよ。どうしようといったような、危険なような、そういうスリリングな体験は結構好きでしたね。

前田裕二 かっこいい。面白いですね、行き当たりばったり!僕はあとは個人旅行では、インドとバハマが非常に思い出深いです。

美川憲一 バハマ行ってみたいわ。どうだった?

前田裕二 最高でしたね。本当にみんな、なんだか陽気で。何かにつけてとりあえずレゲエミュージックを背に踊り始めて、とにかくノリがいいんです。バハマから帰ってきた直後に、日本の電車に乗っていて、日本人の日々にはレゲエの要素は一切ないなって思いました(笑)。まあ、当たり前なんですけど。バハマの人たちがとにかく楽しそうに生きていたので、それがきっかけになって、自分の人生を見つめる機会にもなりました。

目で見てそれを感じるってことがいかに大事かっていうこと。

美川憲一 あなた本当に世界中に行っているじゃない、素晴らしいことだと思うわ。私も若いときからヨーロッパとかアメリカとか行っているんだけど、なんかね、今私がこうやってきらびやかな衣装を着たり、化粧しているのも、ヨーロッパやアメリカで沢山ショー見たりしてきた影響が大きいし、今も変化を続けているの。それと私、新橋で育ったんですよ。だから宝塚とか当時のまだ日劇のレビューがあって、劇場があって、歌舞伎があって、映画館もあってっていう、そういう環境に居たから、自然と綺麗に自分を磨いていくことが、もう幼い頃から生活の中にあったの。お金はなかったんですよ、貧乏だったからね。だから、母が綺麗なものを、「これは舶来ものよ」と言って見せてくれて、海外に憧れを持っていったし、母が私をプロデュースしたという一面もあるのよ。 大人になって余裕ができてから同じ旅行しても、違うのよ。やっぱり若い頃から苦労して土台をしっかり踏んで行かないと。若い頃に海外旅行するってことはね、本当に自分の身につくのよ。目でみてそれを感じるってことがいかに大事かっていうことを今の若い方に伝えたいわ。

前田裕二 僕も全くそうだと思います。最近本も出したこともあり、自分より若い人達から相談をいただくことも多いんですが、とにかく「もっと内省が必要だな」と思うことが多いです。つまり、「自分が何をしたいか分からない」、「やりたいことを教えてくれ」、といった、自分は何者でどこへ向かうのか?というコンパスを持ちたいんだけれど、はっきりと言語化できない、という方が多いように感じる。自分が大事にしたい価値観は何か、自分という人間はどこに幸せを感じるのか、という、他でもない「自分のこと」を正確に知り得ていない状況は、少し悲しいことだなって思うんです。そして、僕が内省を深められた理由の一つに、旅があったなぁと強く思います。

例えば、昔インド横断の旅をしたんですけど、寝台列車で寝ていたらちょんちょんって服を引っ張られて、ぱっと起きたら少年がいたんですね。それでその少年がお金をくれと言い寄ってきて、なんか嫌だなぁと思って、ふっと見ててみたら、彼には下半身がなかったんですね。つまり、腕だけで体を支えて、電車内を移動してきた。そこで彼が、おもむろにドラムのスティックのようなバチを取り出して、それを器用に使って、電車の中で演奏し始めるんです。彼に残された二本の腕で、なんとか生きようとしている彼の姿勢に、なんだか無性に感動したんです。それで僕はつい、もっているお金を全て渡したんですが、その次の駅で周りのインド人たちが彼を電車の外に投げ出しちゃったんですよ。そのあと、僕とそのインド人と喧嘩するんですけど、なんでだよと話を聞くと、彼は今も色濃く残るカースト階級においても最下層で、恵みを与えること自体が罪深いんだと言われて。これを聞いて、衝撃を受けました。自分も、小さい時に両親が早めに亡くなり貧乏でしたし、自分ってすごい不幸だなとか思ってしまう時期があったのです。でも本当は、不幸や逆境には二種類あって、自分の力で乗り越えられるものと、そうではないものがある。彼は後者の環境に置かれていて、それを考えると、機会に富んでいる日本に生まれた自分に課された逆境なんて、本当に小さいものだなって感じたんです。これは、自分の価値観をより深く知る上で、またとない貴重な経験になりました。

そして、これは自分で体験してもらわないとわからないと思っています。これを僕が多分こうして誰かに話しても、それは伝聞であり想像でしかないから、聞き手の方の、その後の行動を180度変えるようなインパクトはもたらせないと思っていて。価値観を研ぎ澄ますという意味では、とにかく自分の足で経験をすることが大事だと思います。旅であれば、自分の足を使って旅をして、しっかり現地の人や文化、風と触れ合ってくる。そうして、自分の価値観の形成に繋げていけたら、また旅に別の魅力が出てきますよね。

美川憲一 あなたは最低のラインからのスタートだから色々知れたし、それにやっぱり、運が強かったのよ。星に感謝しないと。だって絶対良くなったら良くなったらで、絶対足下をすくわれることがあるから。だから焦らないほうがいいわよ。それでやっぱり旅行に行って自分自身と向き合って、人に左右されないで、真似事じゃない、いろんなアイディアを生んできて。

前田裕二 ありがとうございます。はい、自分自身の中に絶対何かあると思っています。本当に勉強になります。僕の母親、8歳くらいで亡くなっているんですけど、美川さんのこと母親が本当に大好きだったんで、これ見たら泣いていると思います。

美川憲一 守ってくれているのよ。あなた親に感謝よ。生んでもらった親に。30歳で成功してすごいわよ、本当になかなか居ないわよ。じゃあ、また「忘れられない旅」いっぱいして。

前田裕二 はい!僕自身、今後の生き方を考えるにあたり、自分の心を冷静に見つめるために、定期的に旅をしていきたいなと思います。自分にとっての旅は、単に表層的に綺麗な景色や新しい文化に触れるためのものではなく、「本来の自分に出会うためのもの」だと思っています。自分とは全く異なる価値観や文化、事象を目の当たりにした時に、自分の心がどう動くか、客観的に観察してみる。旅という至高の自己対話の機会を通じて、より多くの人が豊かな人生を送ってくれたら嬉しいなと思います。僕自身も、これからもずっと、世界のあらゆるところに出ていって自分と対話したいので、旅行は一生続けていきます!

プロフィール/敬称略

SHOWROOM株式会社 代表取締役社長 前田裕二

1987年東京都生まれ。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、UBS証券株式会社に入社。 2011年、UBS Securities LLCに移りニューヨーク勤務を経た後、 2013年に株式会社ディー・エヌ・エー入社。 “夢を叶える”ライブ配信プラットフォーム「SHOWROOM(ショールーム)」を立ち上げる。 2015年に当該事業をスピンオフ、SHOWROOM株式会社を設立。 ソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受け、合弁会社化。 現在は、SHOWROOM株式会社・代表取締役社長として、SHOWROOM事業を率いる。 2017年6月には初の著書「人生の勝算」を出版、Amazonベストセラー1位を獲得。
SHOWROOM https://www.showroom-live.com/

中南米・カリブ海へ行こう!

対談後記

美川憲一×前田裕二さんの対談を聞いて、秀でた才能を持ったお2人が、海外旅行でこんなにも多くのことを感じ、身に付いていることを話してくださって、やはり旅行は素晴らしいと改めて感じました。そしてお2人のおしゃった、若い頃に冒険心を持つ、自分の目で世界を見る、これは本当に自分の糧・一部になることだと思います。「いつか行きたい場所」があるなら、もう今すぐ行くべきですね!対談でメインで話されていたマチュピチュも、一生に一度は行きたいと言われている場所です。いつか入場制限で入れなくなってしまって後悔する前に、是非訪れたい場所ですね!

当社AD キャラクター
美川憲一さんはこんな方です♪

若い頃から世界中を飛び回り、今も日本と海外を行き来し海外旅行に精通する美川憲一さん。歌手としてはもちろん、個性&愛情溢れる発言から幅広い層に認知度の高い美川憲一さんに、当社から広告出演をお願いしAD キャラクターを務めていただいています。

美川憲一さん

取材時の美川さん

大御所にも関わらず、ノリノリで写真撮影に応じてくださった美川憲一さん。裏表がなく、TV で見るあのままの気さくなキャラクターが素敵でした!!スタッフにも最後「がんばってね」と、声をかけてくれる気遣いまで。美川憲一さん大好きです!これからも美川さんのアグレッシブな魅力で、海外旅行の魅力をより多くの方へお届けしていきたいです!

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