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【ドラニュース】

がむしゃら竜 泥臭くしがみつく 9回同点機、周平不運遊直で惜敗

2019年4月4日 紙面から

中日-広島 9回裏、高橋が遊直併殺に倒れ試合終了。がっくりとベンチに戻る三走亀沢(今泉慶太撮影)=ナゴヤドームで

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 惜しくも、3年ぶりの貯金はならなかった。中日は3日の広島戦(ナゴヤドーム)に2-3で惜敗。1回に幸先よく先制し、先発の吉見一起投手(34)が6回途中まで無失点と好投しながら、7回に3番手の祖父江大輔投手(31)が鈴木に逆転3ランを打たれた。9回の反撃も高橋周平内野手(25)の当たりが野手の正面を突き、併殺で一歩及ばなかった。本拠地開幕カードの勝ち越しは、4日の同カードに懸かることになった。

 高橋が放った痛烈な打球。スタンドからは大歓声が湧き起こる。同点か。だが、飛んだ方向が不運だった。遊撃手の正面へのライナー。三塁走者・亀沢は帰塁できず、併殺で試合終了。これ以上ない同点機が、思わぬ形でついえてしまった。

 土壇場の反撃はかなわなかったが、与田監督は「最後まで粘りはあったと思う」と評した。確かに、最後まで諦めず声をからしたファンに大きな期待を抱かせた。2点を追う9回。マウンド上には広島の守護神・中崎。それでも、ナインの目は死んでいなかった。

 先頭の大島が投手強襲安打で出塁すると、ビシエドは「とにかく走者を返そうと思った」とフルスイングし、右中間を切り裂いた。適時二塁打であっという間に1点差。与田監督も当然のように、ビシエドに代えて亀沢を代走に送った。

 絶対追い付く。強い意志を持ち、タクトを振るった。遠藤がきっちりと犠打を決め、1死三塁。打席には今年から主将を務める高橋。同点への下地はつくった。ただ、運がなかった。白星を手にすることはできなかったが、与田監督が掲げる「最後まで、ゲームセットまでしがみついてやっていく」という姿勢を、ナインはこの日も実践した。

 主砲のビシエドも試合後、「負けはしたけど良い戦いができている」と前を向いた。ここまで5試合で2勝3敗。開幕戦こそ大敗したが、7回まで一進一退の戦いを演じた。この日を含めた残り2度の敗戦も僅差の敗戦。昨年とは明らかに違う。

 

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