あれ?俺のステータスっておかしいのか?
ここから一人称です
城塞都市クレセアに向かってすぐ、俺たちはゴブリンやワイルドウルフなどの魔物に襲われた。しかし
しかし、この方法は効率が悪い。と言うか面倒くさい。
一匹倒すのに石を二つも使っている、一々補充する度に
「ちょっと、改変して見るか」
「
日頃
「ガリウス様は、凄い魔法使いの方なのですね」
助けた少女が興味津々と言わんばかりに俺の
ちょ、当たってますよ……。
「魔法を石に込めて置くと、いざというときに魔力枯渇で苦しむことが無くなるからね」
嘘である、魔力など1ミリも使っていない、
マイラは人懐っこくボディタッチが激しい。胸もかなり大きくさっきからバインバインと当たる。
胸の大きさが武器だと勘違いしてる娘なのかな? だが残念だったね俺は胸の大きさには少ししか興味がないのだよ。
俺とマイラが楽しく談笑してると、先ほどの真名を付けた
発動した石は分裂して10体のゴブリンの頭を撃ち抜いた。思ったよりも効果がすごくてビックリしたが結果オーライだ。
「凄いです! さすがガリウス様です!!」
そう言ってマイラは抱きついて喜びを体で表現する。さすがにベタベタしすぎなので軽く注意をして離れさせた。
結婚前の娘が未婚の男に抱きつくのは童貞殺しなのでやめるように。まあ、それはさておき、取り合えず雑魚に使える技をゲットした。怪我の功名だな。
「そういえば、ガリウス様はレベルはおいくつなのですかな?」
ボディランゲージが激しい娘をウィルソンは手でそこから動くなと合図をしながら俺のレベルを聞いてくる。まあ、その牽制を無視して俺のとなりに座るから牽制は全く意味がないんだけどね。そんな娘を見てウィルソンはため息をつきネバダはクスクスと笑って微笑ましくマイラを見る。
俺はそれを見ないふりをして「レベルは調べたことがないんですよ」と答えた。
普通レベルを知るためには教会に行き、高いお布施を払って鑑定するか鑑定持ちの人に見てもらうしかない。
どこの村でも教会は小さく鑑定する者もいない。なので大抵は自分のレベルを知らないのが普通である。
鑑定か……。もしかしたら
「
名前:ガリウス
LV624
HP7500
MP10000
投擲:S級
剣術:S級
槍術:S級
体術:S級
耐性:S級
etc
……問題なく調べられた。と言うかなんだこの数値、普通こんなにステータスって高いものなの?
「ええと、魔法で調べることができたのですが、LV624ですね」
「え? 24ですか?」
ウィルソンは一瞬驚いたような顔をしたが聞き間違えたような振りで聞き直す。
「624ですね、どの位の強さになるんでしょうかね?」
「ガリウス様も冗談がお上手ですね、さすがに600越えはあり得ませんよ」
「ハハハ、バレましたか冗談です一応128位かな?」
「それでも100越えですか!? 確かにガリウス様の強さならそのくらい強くてもおかしくありませんね」
「100越えは少ないのですか?」
「それなりにいますが大抵は王公貴族や軍に取り立てられますので、護衛するような冒険者で100越えは滅多にいませんね。ガリウス様の若さならエリート街道まっしぐらですな」
つまり王公貴族につかえる連中はそれなりに高レベルな訳か。ならウィルソンが知らないだけでレベル600台がいてもおかしくないかもな。俺は話を会わせるように愛想笑いをして場を誤魔化した。
「ハハハ、自分は皆さんを送ったら村に戻るつもりですので村人街道まっしぐらですけどね」
「ワハハハまたまたご冗談を、しかしガリウス様はその若さでなぜそこまでお強いのですかな?」
「そうですね、多分月一回ドラゴンと戦ってるからですかね?」
「は? ど、ドラゴンですか? あのあたりにドラゴンなどいましたかな?」
「はい、メルティナと言う名のドラゴンがいますね」
「ふぁっ! メルティナですか!?」
ウィルソンのあまりの驚きように馬車を引く馬も挙動不審になり馬車が大きく揺れる。
「ちょ、ウィルソンさん?」
「あわわ、すみませんガリウス様が驚かせるもんだから。さすがにあなたでもそれはありえませんよ」
「なぜです?」
「メルティナと言うのは精霊龍でこの世界にマナを満たしている存在、言うなれば神様ですよ。しかも
たしかにメルティナはアホほど強いけど誰独り帰さないほど狂暴じゃないと思うんだけどな。噂に尾ひれがついて話がおかしくなってるんだろうか?
その時、すべての
そこにいたのは、ゴブリンの進化種であるオーガの最終形態、
「はわわわ」
馬やウィルソン達親子は奴の持つ威圧感で恐怖のあまり動けなくなっている。
「やるしかないか」
俺はそう言うと馬車を降り、間髪いれずにポケットから石を取り出し
石は頭部を狙い打つが、すべて叩き落とされた。
まあ、まっすぐ飛んでるから少し知能と力があれば叩き落とせるか
俺は地面に落ちているひのきの棒を拾うと
「
ひのきの棒から九つのエネルギーの鞭が伸びそれを敵に向けて放った
なかなか動きが早いが
「もう少し強くなってから出直してくるんだな。」
俺はそう言うと腰の長剣を抜き