アベノミクスは道半ば 去年も今年も来年も
衆院選投票日が近づき、テレビの党首討論会で、久しぶりに「アベノミクスは道半ば」というフレーズを耳にした。
振り返ると、この言葉、もう、何年も前から聞いているような気がする。
そこで、グーグルで調べてみると、3年前、2014年12月27日に、こんな記事があった【産経ニュース】。
自民党の稲田朋美政調会長は27日、BS朝日番組に出演し、平成29年4月の消費税再増税までに国民が景気回復の実感を得られなければ、、安倍晋三首相の経済政策、「アベノミクス」は失敗、との認識を示した。
また、憲法改正について「私はやるべきだと思っている」と述べる一方、「今、国民が求めているのは景気回復と社会保障の安定だ。、アベノミクスは道半ばなので、まずは景気回復に専念すべきだ、」と語り、憲法改正よりも経済を優先する方針を強調した。
また、この稲田政調会長の発言の1か月前、2014年11月18日に、安倍総理は記者会見で、こう言っていた【自民党 消費増税延期・衆議院解散に関する記者会見】。
そうしたことを総合的に勘案し、デフレから脱却し、経済を成長させる「アベノミクス」の成功を確かなものとするため、本日、私は、消費税10%への引き上げ、を、法定通り、来年10月には行わず、18か月延期すべき、である、との結論に至りました。
来年10月の引き上げを18か月延期し、そして18か月後、さらに延期するのではないか、といった声があります。
再び延期することは、ない。ここで、皆さんにはっきりと、そう断言いたします。
平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく、確実に実施いたします。、3年間、「三本の矢」をさらに前に進めることにより、必ずや、その経済状況を作り出すことができる。私は、そう決意しています。
「再び延期することはない」と安倍総理が「断言」していた平成29年4月の消費増税を、再度、延期せざるを得なかったのは、「景気回復の実感」がなかったからである。稲田政調会長の見解によれば、アベノミクスが失敗した、ということである。
いったい、いつまで、「アベノミクスは道半ば」と言い続けるのだろうか。
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道半ば アベノミクスは道半ば 何年経っても道半ば