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【グラニュース】

シミッチ、ジーコより風間監督 母国の英雄にも勝ちは譲らん

2019年4月3日 紙面から

千葉(左)と競り合うシミッチ=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(川本光憲撮影)

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 ジーコより風間だ。鹿島戦を3日後に控えた名古屋グランパスは2日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで練習した。ブラジルから新加入のMFシミッチ(25)にとっては、鹿島のテクニカルディレクターを務める母国の英雄ジーコ(66)の前で初のプレーとなる。勝利をつかんでジーコの顔をゆがめさせ、風間監督を笑顔にする。

 英雄ジーコか、風間八宏か。シミッチのチョイスは風間監督だった。

 「ジーコは自分だけでなく、ブラジル人全選手へ多大な影響を与えている。尊敬する人物です。目の前でプレーできるのは光栄なこと。だけど、勝ち点3は譲れない。風間監督の笑顔のほうが、僕はうれしい」

 ブラジル人として、母国代表の背番号10を背負ったジーコへ最大限の敬意を払う。「ブラジルでサッカーを始めると、歴代選手の話を聞きながら育つんだ」。サンパウロ育ち。幼少期にサッカーの神様ペレを覚えるように、物心ついたときには「Zico」を自然と知った。動画サイトで過去のプレーも検索した。昨夏、ジーコが鹿島のテクニカルディレクターに就任したニュースも耳にしていた。

 タフな戦いが予想される。首位に立っているとはいえ、鹿島は難敵。アウェーでは、J2だった2017年を除き、15年から3連敗中。相手のチャンスを摘み、攻撃では前線へパスを供給し続けるシミッチへの期待度は大きくなる。

 来日から2カ月。「試合を重ねるごとにリズムがでてきている」。5試合をへて、チームメートとのコミュニケーションも充実してきた。

 

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