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【プロ野球】

巨人・丸弾!5回に移籍1号 長嶋さん観戦の前で見せた

2019年4月3日 紙面から

巨人-阪神 5回裏無死、丸が右越えに1号ソロを放つ(久野功撮影)=東京ドームで

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◇巨人9-3阪神

 12安打9得点の巨人が3連勝。丸が1回に先制二塁打を放ち、5回は移籍後初本塁打となるソロ、6回は犠飛と計3打点を挙げた。援護に恵まれた山口が7イニング3失点で勝ち星。阪神はガルシアが誤算で、制球が甘く4イニング7失点と崩れた。

      ◇

 鳴り物入りで加入したFA戦士が本拠地開幕戦で真価を発揮した。巨人の丸が初の伝統の一戦で2安打3打点。チームを大勝に導き、開幕カードの古巣・広島戦で1安打に終わった鬱憤(うっぷん)を晴らした。

 電光石火の先制点でチームを勢いづけた。吉川尚、坂本勇の連打でつくった初回無死一、二塁で、一塁線をゴロで破る適時二塁打。「チャンスをつくってくれたので、本当につなぐ気持ち、楽な気持ちで(打席に)入れた。うまく抜けてくれたので良かった」

 5回先頭では初球、真ん中に入ってきたスライダーを右翼席に運ぶ移籍後初アーチ。「1球目からしっかりしたスイングを心掛けた。東京ドームで第1号が打てて本当に良かった」と喜び、ベンチのナインに頭の上で両手でマルをつくる「マルポーズ」で迎えられた。

 この日、長嶋茂雄終身名誉監督(83)と渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆(92)が生観戦した。丸にとってミスターは地元・千葉の大先輩であり、父・浩二さんもミスターの大ファン。「一緒に野球ができたらうれしい」と直筆の手紙も受け取り、FA移籍の後押しもしてもらった縁がある。

 昨年6月以来となる公の場に、長嶋さんは「東京ドームに来たのは久しぶりだな。やっぱり球場はいいね。ワクワクするよ。打線も吉川君、坂本君、丸君が、1、2、3で先制してから、爆発したね」と喜びのコメントを残した。実際、原監督の「初回に2点を取りにいく」構想が4試合目で初めて実現。打線が今季最多の9得点と爆発し、3連勝を呼び込んだ。丸の引っ張る2019年型打線の力で、5年ぶりの優勝へ突き進む。 (小林孝一郎)

 

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