2日の中日-広島戦(ナゴヤドーム)の試合前には、球団OBの権藤博さん(80)と立浪和義さん(49)による始球式が行われた。
ともに入団時のユニホームを身にまとって登場。「先発のために汚したくなかった」とマウンド手前から権藤さんが投じた高めの55キロを立浪さんが右前にはじき返すと、球場は拍手と歓声に包まれた。
「いい球がきたら打てと話していた。彼は打ち方が変わらないね」と権藤さんがねぎらえば、立浪さんは「投手の方がプレッシャーがあった中で権藤さんがいい球を投げてくれた」とたたえた。
今年1月に野球殿堂入りを果たした2人。「僕は80勝そこそこしかしてないし、(1998年の横浜で)優勝したときも選手に恵まれた。運をつかんだ。自分の力で2000以上のヒットを打った彼は実力です」と権藤さん。立浪さんは「こういう機会を設けてもらった球団に感謝です。権藤さんと一緒にできてよかった」と話していた。