朝鮮日報

ハワイの米海兵隊機、韓国で異例の単独訓練

 オスプレイ垂直離着陸機は、20人ほどの兵員を乗せておよそ1600キロ飛行することができ、上陸作戦用のほかにも特殊部隊の潜入用としても活用される。CH53大型ヘリは重武装した30人ほどの兵力を輸送できる。今回展開した海兵隊機は、2個中隊以上の兵力を乗せてAH1Z「バイパー」攻撃ヘリの援護を受けつつ、有事の際に北朝鮮上陸作戦もしくは潜入作戦を展開できる規模だ。

 米海兵隊機は3月初めから現在まで、浦項の米海兵隊基地をはじめ烏山・群山の米空軍基地などを行き来しつつ、韓国国内で訓練を続けているといわれている。韓国軍の消息筋は「米海兵隊機が1カ月以上にわたり、韓国国内の米軍基地を行き来しつつ訓練を行うというのも異例」と語った。

 さらにクラパロッタ司令官は、米軍のF35B垂直離着陸戦闘機が韓国の大型上陸艦(LPH)「独島」および「馬羅島」に着艦する可能性にも言及した。司令官は「今後、これらの艦で航空アセット(資産)を共に訓練・運用するため韓米海兵隊の能力をさらに発展させるのであれば、これらのLPHに米海兵隊のF35Bを着艦させるというのもまた、やらない理由はないだろう」と言及した。ただし現実的には、「独島」「馬羅島」を大幅に改造しないかぎりF35Bを搭載するのは難しい。飛行甲板、エレベーターなどをかなり補強しなければならないからだ。このため、クラパロッタ司令官の言及は韓米連合作戦強化の必要性を強調する趣旨のもの、と解されている。

ユ・ヨンウォン記者
前のページ 1 | 2 | 3 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ハワイの米海兵隊機、韓国で異例の単独訓練

right

関連ニュース