朝鮮日報

ハワイの米海兵隊機、韓国で異例の単独訓練

ハワイの米海兵隊機、韓国で異例の単独訓練

 最新型の垂直離着陸機など米海兵隊所属の航空機14機が、先月ハワイから韓国へやって来て訓練を実施していたことが分かった。これまで米海兵隊の航空機は、通常なら沖縄の在日米軍基地から韓半島(朝鮮半島)へ出動していた。大規模な韓米合同海兵隊演習「双竜訓練」が実施されない状況で、米軍が韓国でこのような訓練を行うのは異例だ。韓国軍当局は公表しなかったが、米太平洋海兵隊(MarForPac)の司令官(海兵隊中将)が2日、韓国国内のセミナーでこうした事実を公開する予定だ。米軍の戦略偵察機が相次いで韓半島付近に出動していることと併せ、米軍が独自に北朝鮮への軍事的圧迫に乗り出そうとしているのではないか、という見方が浮上している。

 米太平洋海兵隊のルイス・クラパロッタ司令官は1日、韓国海兵隊創設70周年国際シンポジウムを控えて事前公開された発表文で「韓国海兵隊および海軍と共に訓練を行うため韓国に来るたび、彼らの準備態勢が向上するのを見守った」として、こうした事実を明らかにした。

 クラパロッタ司令官は「4機のMV22オスプレイ垂直離着陸機、4機のCH53ヘリ、4機の新型コブラ・ヘリ(AH1Z『バイパー』攻撃ヘリ)、2機の新型ヒューイ・ヘリ(UH1Y輸送ヘリ)の計14機の航空機をハワイから韓国へ展開させた」と語った。米海兵隊首脳部が訓練に参加した機種や機数まで具体的に明かすことはあまりない。チャ・ドンギル壇国大学教授(予備役海兵隊准将)は「米海兵隊司令官の言及は、北朝鮮に対する警告という意味もあるだろうが、韓国政府に向けたメッセージという性格も強いようだ」と語った。

ユ・ヨンウォン記者
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