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元・早稲田大学コンゴ探検隊リーダー高野秀行氏Part3 |
高野さんは熱く語る…
私は朝起きてから寝るまでウモッカで頭がいっぱいでした。 ウモッカ病に取り付かれてしまいました。 みなさんより、数年遅れて伝染したわけですね(笑)。 調査方法、スケジュールのやりくりなど、また先走って熱くなってます。 ウモッカはムベンベやネッシーとちがい、海の生物なので、 魚網にかかる のはその町には限らないでしょうし。 私は今回、ウモッカがネットを通じて、 大きなトピックになったというのがおも しろいと思っています。 そこを大事にしたいので、場所がわかっても勝手に探しには行きません。 来年の1月、私はミャンマーのイラワジ河下りを計画してましたが、 それもキャンセルするつもりです。 ただ、一緒に行くメンバーを説得しなければいけないので、 できるだけ早くウモ ッカ調査をやるかどうか決断したいところです。 ウモッカに関する魚類や古生物学の図鑑や資料など… |
私は図鑑類を持っていき、高野さんへ説明すると共に進呈。
もちろん怪魚の正体解明に進む調査へ異論があるはずもありません。
熱い、熱い!!!
大の男が二人、ロイヤルホストで資料やノートなどをぶちまけ、
最初は空席ばかりだったので遠慮無く盛りあがります。
時折大きくなる声、苦笑いして手を叩く音。
重い本(資料)のバタンバタンという音。
私達二人の出す音は中々大きかったかと思い返します。
そして時間が過ぎ、何時の間にか空席はなくなり、お客さんで一杯。
しかし相変わらずネッシーとかUMAとかのヲタ語句が飛び交う我々。
「調査方法はコレ」とか「深海の生物の1日の動きとは」など
ふと我に返れば我々の周りが引いているような…
周りの冷ややかな視線が気になる…
ウェートレスのお姉さんも何故か冷たい様に感じてしまう。
目の前にいらっしゃるのはタイ国立大学の元講師。
TV局に被写体として出まくった勇者・高野さん。現在作家。
私も負けずと、とある大学の臨時講師。など。
二人とも一応社会人として真っ当な立場があります。
しかしこのロイホ(ロイヤルホスト)は…狭い空間。
UMA系の単語をビシバシ飛ばすのは余りにも
は、恥かしい!!!
オボコボ、いやオゴピゴ、ゴポゴポ…もといオゴポゴなら
知られていないのでまだしもネッシーはまずいでしょう。
高野さんはそれを察したのか言う…
怪しいシンドバッドでは野人の探索もしましたよ。
…高野さん、声大きいっす。
その上でMTGは、なんと10時間にも及びました。
…そして第1発見者のモッカさんも期待を寄せられました。
↓は私が前もって再確認した(デートと同時進行中)お返事です。
第1発見者・モッカさんより応援 ウモッカの目撃地・時期の再確認ですが 場所はあの浜辺で間違いありません。 ゲストハウス、 95`年末から96`年1月にかけて滞在していたので見た時期は1月です。 サイトの方へ送らせていただいた情報には、変更も追加もありません。 時間が経って、また動きが出てきたのは面白いですね。 ますますのご発展、お祈りしております。 |
頑張っていますよ!!!
正体が判明したらパーティと洒落込みましょう。
←ねだったサイン。お会いしたという証拠物件だ。
こうして高野さんがウモッカ調査を行う事になりました。
ヤマピカリャーの時と同様になったら凄いですよね。 国立科学博物館の今泉氏はアレ以来鑑定殺到で… あの後では間違った事を言っても肯定で通ってしまったりして かなり苦労されたようですし。 |
今泉氏でも、あの後で苦労されたんですか…。
発見や鑑定にまつわることはどんな事でも大変なんですね。
今回、ヤマピカリャーと同じようになったら…と期待しています。
ただ閉鎖空間(=島)ですら発見までに2年もかかっていますから
ウモッカは海ですから短期で見つかれば良いのですけど。
(中断する場合もあるので余りプレッシャーになる展開もイケマセンね)
MTG後日談 |
デートが終わって
高野さんより 昨日はいろいろとありがとうございました。 ユニークかつ貴重なお話(とブツ)の数々、心に残っています。 特に、サツキマスの人工飼育に世界で初めて成功したというのは 本当にスゴイと 思いましたよ。 世間でもアカデミズムの世界でもそれが黙殺されてしまうというのは納得いきま せんね。 「ウモッカ探索記」(仮)ではそのところも強調したいと思ってます。 もちろん、ウモッカがサイト内で誕生した経緯なども。 私のウモッカ探しについても、全面的に賛同、 ご協力いただけることがわかり、 嬉しいかぎりです。 それでは、今後、他の方々に、なるべく早く会って話が聞けるよう、 セッティングのほうをよろしくお願いします。 書きたいことはたくさんあるんですが、 それを書いてるといつまで経っても 終わらないので(笑)、 とりあえず、お礼まで。 追伸:先ほど簡単な電話取材で、ウモッカタウンの魚や漁師、海などが かなり独特なものだということを知りました。 |
サイト後半に出てくる鉄の足を持った貝(新種大発見)。
これも、その一例ですよね。
←前世紀での大発見は酸素じゃなくイオウの生命圏が見つかった事
インド洋だし過去に漁獲されていたとしてもスルーされて、
食されて、いや、捨てられていた事もあったでしょう。
発見され新聞で世界に配信されたのもつい最近でしたものね。
高野さんワールド |
フリーライターの奥様が「昭和犬奇人 平岩米吉伝」で!!! 小学館のノンフィクション大賞を受賞 週間ポスト9月9日号P89によりますと(アップ現在は入手不可かな)、 第12回小学館ノンフィクション大賞を受賞された片野ゆか氏が奥様だという!!! 小学館・週間ポスト、女性セブン、SAPIO、文芸ポスト主催。 全354作品の応募の中での堂々の1番、大賞です。 本になって出版されますので、本屋で見かけたら手に取ってみよう!!! 多分、来年の春とかに発売されるのかな? 語句検索By google(300件以上ヒットしました) Yahoo!ニュースなどでも配信されていましたネ。
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←作家・高野秀行氏としてオススメの一冊 「世界のシワに夢を見ろ!」 シワ=辺境とか僻地とか未開地とかの 地球にある”シワ”に夢を抱きつつ放浪する。 自分の目にした各地の光景の抒情詩!!! キミも世界を擬似体験できる。 最新刊 |
オマケ↑書籍を探すならドゾ(検索エンジン)
著書で紹介してくださりネット発のニュースとして
宣伝を兼ねて書籍化してもらえる…。
その著者は探検野郎こと高野秀行氏。これは大変光栄な事です。
私はサイトでの全面協力を惜しまず応援して行きたいと思います。
ウモッカ自腹調査は2006年の1月予定。
どうなる!?
ゲットできて世界を震撼させるニュースを配信できるのか?
祝賀パーティと洒落込めるのか?
乞うご期待。
こんばんは。 ずいぶん遅くなってしまいましたが、 モッカさん本人作の 「ウモッカのトゲ付きウロコ、実物大フィギュア」の 写真をお送りします。 これは今回の調査の「秘密兵器」です。 トゲの写真はピントを合わせるのが非常に難しいので、 ちょっとボケてますが、すごさはわかると思います。 秘密兵器ですが、もうすぐ出かけることだし、サイトで公表してもけっこうです (笑)。 私のブログもチェックしてみてくださいね。 では、また。 |
<コメント>
数少ないココまで読まれた読者さんは、
是非とも激励の書き込みを彼のブログまでお願いします。
しかし…
いくらメール到着順とはいえ、こんなにページ下部に来てしまって
読んでいる方が少なさそう…当時、表紙では別バージョンでアップしました。
佐久間さま ごぶさたしてます。 二週間ほど前(1月6日)にメールを送ったのですが、 届いていないか、 佐久間さんのもとに届く膨大なメールの海に 紛れてしまったのか、 ともかくご覧になっていないようなので、同じものを再送します。 高野 出発以来、何も連絡せずすいません。 実は私は現在日本にいます。 インドへ行くことは行ったのですが、イミグレで入国拒否され、 そのまま拘束されてしまいました。 私は三年前、ミャンマーからインドにヴィザなしで入国し、強制送還されたこと があります。 今回、その件でヴィザが下りないことを密かに懸念していたのですが、 申請した ところ、あっさりとヴィザが下りたので「あの件はもう大丈夫なんだな」と すっ かり安心しました。 ところが、イミグレのコンピュータには記録がしっかり残っ ており、 しかも私は「インド入国禁止人物」というリストに載っていたのでした 。 (ちなみに、パスポートは新しいものに更新してるのですが、 生年月日等でわか ってしまうようです。 日本人でブラックリストに載っている人間自体が珍しいこ ともバレやすい原因です) 三日間拘束された後、私は再び日本へ強制送還という憂き目を見ました。 「ウモッカを捕まえ次第帰国するから、帰りは意外と早いかもしれない」と 公言 していたのですが、まさか自分が捕まってしまうとは夢にも思いませんでした。 人生一寸先は闇であります。 こうして12月17日には帰国していたのですが、あまりにマヌケな結果に、 誰 にも会わせる顔がなく、 国内極秘潜伏というバカな状況を続けてます。 「なんとかインドに戻れないものか」と、いろいろ策を考えたのですが、 結局日本のインド大使に直訴するという手段しかありませんでした。 (コンピュータのない陸路のイミグレから入国するという方法や、 戸籍の姓を変 え、新しいパスポートを作るという案も考えましたが、 私もウモッカもダーティ なイメージになってしまうので、断念しました) インド大使は私の手紙を受け取ったようですが、何かしてくれるのか全くわかり ません。 何かしてくれるにしても、いつまで待たなければいけないのかも不明です。 帰国後が年末年始にかかってしまい、大使館も何もみんな休みになってしまった ことも、 いたずらに時間が過ぎた原因です。 もう出発してから三週間が過ぎました。 さすがにそろそろこの結果を公表しなければいけないと思いつつ、 「ウモッカの発見をお祈りしてます!」なんていう年賀状などを見ると、 なかな か勇気が出ません。 一体いつまで全国のみなさんを騙し続けるのか。 ヒューザーの社長に親近感すら覚える毎日です。 とりあえず、本日、ブログで私が現地に到着していないことをすごくぼんやりと 公表し、 お世話になった関係者の方々にはこうしてメールで具体的な事情を告白 することにしました。 私のウモッカ探索はとりあえず、無期延期です。 (許可が出れば、即再出発しま すが) もしかすると、ベンガル湾の対岸であるバングラデシュやミャンマーで調査する という、 「ウモッカ放浪」をやるかもしれませんが、それも未定です。 今は、相棒のキタ君がひとりでリサーチを行っています。 彼は私のお供で行ったので、初めは現地をちょっと見て、さっさと帰るつもりだ ったらしいですが、 休職中の会社が倒産したとかで、日本に帰る理由がなくなり 、 ここのところ、日に日にウモッカ探しに熱が入ってきてます。 ただ、残念ながら、ウモッカの有力な情報は何もつかめていないようです。 (モッカさん製作の「トゲ模型」と「ウモッカ手配書」という2つの秘密兵器は 、たまたま私のザックに入っており、キタに手渡すことができませんでした。 そ れも痛かったです) 来週中には、「インド入国できず」という衝撃の事実をブログ上で明らかにした いと思います。 ほんとうに、「お恥ずかしい」どころじゃない話です。 ウモッカどころか、ウモッカ探し自体が「幻」になっちまったんですから。 いろいろとご協力してくれた佐久間さんや前田さん、 そしてモッカさんには何と お詫び申し上げていいのやら…。 「あー、バカだねえ!」と笑っていただけるのが、私にとってもいちばん気楽で すので、 是非そうしてください。 とりあえず、簡単なご報告まで。 高野秀行 |
みんなで「残念、ざんねんだぁ~」と言っていましたが、
高野さんに対して非難する人なんて居ませんよ!!!ご安心あれ。
日本人でブラックリストに載っている人間自体が珍しいなんて
海外に行ったこともない方々が多くいらっしゃるだけにスゴイとしか(笑
裏技まで考えられて感動してました。
PS:メールは埋もれてました(やはり)
↓そして現地調査の先輩、タカさんから
こんにちは、タカです。 以前、フォクナさん兄弟はPuriで孤児のための学校建設のために 日本人常連客から寄付を集めて頑張っている、と書いたことが ありましたが、 フォクナさん兄のクンナさんのHPからリンクをたどって 行くと、こんなページに突き当たりました。 http://www.minnanominami.com/contents/santana/academy.html やっぱりちゃんとやっていたんだなー、という気持ちです。 来週中にも、フォクナさん御所望の白黒プリンター&デジカメ(壊れたと言う の で) を 大阪のクンナさんに託して送るつもりです。 高野さんの調査中断、残念ですね。 あと一年先となるともう一般読者の 関心は薄れるでしょうね。 ウモッカ協力隊としての活動再開、どういう形で 始めるか、考慮中です。 今の、「怪しいのが捕まったらとりあえず写真にとって 日本へ送ってもらう」でも 構わないとは思っています。 では、また。(特に返信は御不要です) タカ |
うーむ、残念でした。
しかし、高野さんは2006年~2007年の年末年始にかけて再チャレンジするとか、
進行形の現地のフォクナさんにも継続して期待ですね。
この物語が連載中です。
仲間との出会いからウモッカタウンへの出発、インド入国拒否顛末まで、
やっぱり目茶目茶な人生というのは好い!!!
←高野さんの挑戦物語「小説すばる」内にて連載中です(2006年~2007年)
久しぶりモッカさん登場!!! |