最新の漁協などの動向結果を羅列していきます。

琵琶湖のアユに異変!?コアユなのに20cmの大型

何が原因なのか、10cmぐらいで産卵する琵琶湖のコアユ(湖沼型)。
日本全国の河川へ放流されてから、あの塩焼きにされる美味なアユに成長するのに、
なんと15cmがレギュラー級で、中には塩焼きオツケーの20cmを超えるコアユもチラホラ。

大きすぎたら好いじゃんと思ってしまいますが、河川へ放流されるのは小型じゃないとダメ。
以前のコイヘルペスなどの影響が今出てきたのか、ただ琵琶湖には「ビワマス」という、
サツキマスの亜種が特産として棲んでいるので、そちらの変異も調べなくてはいけなくなった。
琵琶湖の水産機関は、これからすることが多くて大変だ…と思われます。2007年6月24日

塩焼きも出来ないコアユって何じゃい?という方、関連記事はコチラ

2006年~2007年:重要なバックグラウンド・漁協の近年の変化

最近、放流量が減っているのを知ってる方は知っていますが、余り知識として広がっていません。
2007年はどれだけ放流されたのか皆さんの地元・行きつけフィールドで調べてみて下さい。

減っているのは中々厳しい現実からです。

これの理由は、養殖個体のまぁまぁの大きさ、20cmほどの成魚を放流すると、
自然に孵った天然の稚魚も食っているという事実を、漁協が深刻に受け止め始めたからです。

成魚を放流したら天然の仔魚を食ってしまう!!!

しかし放流しなければ釣り人が来ない。この問題をクリアーにするため苦肉の策が、
池を利用した内水面を作り自然に影響を与えず、そこで釣らせるという方法。

つまり管理釣り場の推奨が起きたのはコレが発端だそうでした。
尤も、やる気がないじゃないか?と思うほどの漁協も多々ありますが。

↓遡上(早期)(釣った魚)



↓の表は表紙にも飾っていたものです。解説内にも取り上げていますのでスミマセン。

サツキマス遡上データと岐阜中央市場の入荷(漁獲)データには、どんな違いが隠されているのだろう?
ひょっとして、混乱の元は「湖沼型」なのかもしれない。
湖沼型って、どんなヤツなのか?モドリとか呼ばれる半分銀毛した魚との違いはあるのだろうか?
はたまた全然違いなんてなく、身の赤身具合も個別で調べる必要があるでしょうね。

岐阜市場のサツキマス捕獲(入荷)情報リリース
水資源開発公団(独立行政法人水資源機構)公開資料より

▲トン数じゃない、こうやってカウント出来る匹数だという衝撃。

2006年、長良川では多くのサツキマスが見られました。意外に豊漁っぽく……。
(サクラマスに比べれば、それでも屁みたいな生息数ですが)
しかし、妙に生態が既存のもの等と違っていそうな風で、何らかの環境変化が刺激しているかのよう。



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