釣りに役立つ魚類行動学その7 エサ取りの科学など

釣れないフィールドから発展した釣り方

ちょうど1990年代の前半だったでしょうか。
名古屋の釣り人が関西方面でクロダイ爆釣、毎回数十匹の大型を釣り上げハズレなし、
地元の釣り人に嫌われるほどという話が広がりました。

名古屋方面はその”余りにも釣れなさ過ぎ”というフィールドばかりだった為、
数回釣行してもタイのタの字もない、なんとか黒鯛の顔を拝みたい工夫から、
名古屋釣法という独特な技巧・仕掛けが根付き、発展していました。

これは小さな両軸リールに細糸仕掛け、細い竿で行います。
「前打ち」などの動作も出来る軽快なタックルのため広い範囲が探れ、
クロダイと出会う率が初心者ですら高まりました。

このように大成功に結びつくのも、クロダイの行動や生態を学び、
もっと釣果を…と求めた釣り人の工夫の成せるワザでしょう。
工夫の元となる基本の魚類学は押さえておいて損はないですね。

釣り場で聞かれました。
「テクを磨くのと魚類を知るとでは、どちらが釣果アップにつながりますか?」と。

テクニックや高額な道具にステップアップすることは結構難しいと思いマス。
魚類を知ることで自然と使うタックルが変わって行くでしょうし、
居付くポイントの判断などを加えて狙う場所も変わると思いますから、
やはり魚類を知る方が釣果アップに繋がると思います。

…と答えました。実際にそうじゃないかなと自分自身の経験的からでした。

人気釣り場では何処に集まっているのか?魚の行動学のキモ。

人が多い釣り場では、魚が全然あがらない時も多く、たまに上がる大物を見て、
あの魚は一体何処に居たのだろうと感じたり、そんな事はありませんか?

実は私、常連ですら釣れているとこを見たことがない温排水堤防(碧南海釣り公園)で
イシガキダイ、イシダイ30cm前後を合計5匹あげ周りもビックリ。3年前です。
インターネットで調べてみても、私以外に釣った人は居ないと思われるほど。
90cmのアオヤガラを釣ったこともあります。
過去30cmぐらいが一匹上がったことはあるが驚愕だ…と釣具屋のオヤジさん。



▲以前紹介した温排水堤防=碧南海釣り公園

私は釣った後はブクブクでクーラー内で生かしておくので(帰る際にリリース)、
死んでいない為、ここで釣ったんだなぁと後から来た釣り人にも分かります。
隣で釣っていた西尾市の方にイシダイ、イシガキをあげ感謝されましたが、
もし、ここを読んでいれば「か、彼か!!!」と驚かれるはず。それほど珍しい光景でした。

どうして釣れたのでしょうか。

どんな場所でも多くの魚種が住んでいます。釣れていないだけで住んでいないとは言えません。
魚影が濃い薄いの差はありますが、そんな”普段出会わない魚”を狙ってみましょう。

ここの釣り物はクロダイ、セイゴ、ヒイラギ、フグ、キンカワ、カツオ、カレイ、ハゼ、キス。
時期によりシマイサキ、ギマ、ヒラアジ類、ハマチ。
ボラも釣れますが温排水の影響で真冬は水面下ギッシリで他の釣りにならないほどです。
ファミリーも多く、土日は長竿無理です。

そこではブッコミ、ウキ釣り、ヒッカケ(本来は禁止)、ルアー(本来は禁止)、
クロダイ竿(磯竿1.5-2号)のミャク釣りが殆どでした。

連載を読まれている方々はお分かりの通り、すかさず私が選んだのは9mのサツキマス竿。
これでミャク釣りをやれば、全然竿の入っていないエリアを自分が独占できます。
頭の良い魚達は、竿と竿、ブッコミの仕掛けと仕掛けのハザマに定位しているはず。

で、結果30cm前後のイシダイ、イシガキダイの爆釣、クロダイは直ぐにリリースしたほど。
周りの釣れていない時間に数時間でこなしました。気持良かったですよ!!!

こうやって紹介していると真似される方も増えますから釣れなくなるでしょうけど大丈夫。
魚が学習して覚えてしまっても、また別の手段を昂じればいいだけなのです。
その為には、常に頭を使って釣り場を観察、周りの釣り人を観察する必要がありますネ。

魚の学習能力の対処ステップ

最初に「人気釣り場では8-9mの長竿を使用してみよう」と
方法論の結果ありきでスタートしてしまったため理屈のステップを踏んでいませんでした。
この長竿利用は多々あるシチュエーションから生まれたことでありまして、
方法だけを聞けば誰でも「ああ、なるほどね」と感じることが出来ると思われます。

しかし”もし多数の釣り人が長竿を使う釣りを始めたら”
大物の魚は更に沖合いに移動するのじゃ?という、なら次はどう工夫するか?
これになったらお手上げではいけませんよね。

実際に私が行ったステップで皆様が手助けする工夫を追ってみたいと思います。

釣りに行った⇒釣れない⇒あることに気づいた⇒工夫してみた(理屈)⇒釣れた。
上で紹介した名古屋釣法というのは、カラス貝やカニをエサに小さなオモリ、
細いラインにケミホラルなどの目印しかないシンプルな仕掛けです。
そして、それ用のクロダイ竿が開発されるは、目印も数種類できて発売されるは、
今では何処の釣具店でも関係する小道具が備えられているほど売れているようです。

兎にも角にも、釣りには色々な組み合わせがありミャク釣りというシンプルものから、
ブッコミ、高等なウキフカセ、ダンゴ、飛ばしウキ、サビキなど、
釣り場に降り立った時から私達は狩人、戦士となります。

私が以前、三重県の堤防へ行った時、ウキフカセで最初の数投に大型の魚が連発、
ハリス切れ、高切れを繰り返し、何とかしようと思いつつ一匹も手にする前に大型は沈黙、
小魚ばかりが掛かりはじめ、ハテ???となったことがあります。

この場合、数回のバラシで大型魚達は”このパターンはやばい”と学び、
食いつかなくなったと思われます。
その証拠にウキを外してみましたところ再度食い始め、これまたハリス切れ連発でしたが、
糸を太くしてみました。

ハリス切れ、高切れなら糸を太くすれば万時解決。
採用してみましても意外なことにアタリがなく食いつかなくなってしまいました。

なんてこったい!!!

小魚が釣れまくるので、ハリを大きくしてエサも房掛けにしたりしてみました。
すると、釣れましたね~。非常に美味しい釣り、釣果を得ました。
これは基本的な作業でクリアーしただけですが、それは三重県という場所であり、
魚種が多く、大型魚も豊富だからだろうと言えます。

それが通用しなかった人気釣り場へ行った時の事。
釣りをする時間も少なく新しい場所を探すのはツライ状況で、
慣れ親しんだ場所、有名な場所を目指して出陣、これまたウキフカセからスタートです。

沢山の釣り人が密集していて、ファミリーも多い、釣り人と人の間は10mもありません。
「これはキツイな…」と思いつつ偏光グラスでコソっと海を覗くと大きな魚がピューっと泳ぎ、
底の方では別種の大型の魚影まで確認できました。
そうなると逆に大物を釣り上げてヒーローになろうと画策したくなります。

しかし、よくある光景「あんなにいるんだから一発だぜ」という勢いの反比例、
まったく掛かってくれません。小魚ばかりのアタリです。
長く糸を出そうとすれば潮の流れで隣の釣り人と接触したり、
お祭して迷惑をかけてしまいます。
尤も大型が掛かり走られればお祭必須ですが。
潮の上側から他の釣り人の仕掛けが流れてきますし、仕掛けを避けることで手一杯、
大きなオモリで底を狙っても何故か釣れないまま時が過ぎていきます。

思わず独り言が出ます。「大型魚は食い気が無いのかな。」

いやいや、そんなことはありません。
小魚が食っているなら、大型魚にも食い気があるはずです。
大型だけ釣れないからと言って特別扱いはいけませんです。

釣りファミリーが呟きます。「今日のように釣れないのは珍しいな。」

更に常連さんのような方が「数ヶ月通っているが今日は特別釣れないな」…。

よく聞くセリフです!!!いえいえ、そんなことはありません。
何かに原因があり、それをクリアーすれば解決出来るはずです。
それに気づく人のみが大型魚の釣果を得れるのです。

まずは少しずつ仕掛けを変えていきますが大切な注意点があります。
必ず”釣れている時間内にやる”ことです!!!

必ず釣れている時間にやるったって何を当たり前なことを…と思った貴方、
甘い、大アマですぞ。人間の心理とは恐ろしいものでして、
全く小魚まで釣れなくなってから工夫を始める人が多い、いや、殆どです。
時間内にすることと強調しなければ、多分、工夫を解説したって時間外、
つまり潮とまりにするだけでしょうから、効果は有って無きがごとし…です。

勿体無いですからね、釣れている時間無いに試してください。

まずオモリを重くしても底を泳いでいたはずの大型魚が掛かってくれないのは
エサが”食わないもの”かもしれないと考え変えますが、例えば青虫からジャムシに変える。

青虫はセイゴやカレイ、ヒイラギ、キス、小ダイなど幅広いですが、
大型クロダイは何故か食わない場合が多くあります。
みんなが使っているからでしょうね。そこで変えたのがジャムシです。
1匹XX円という高価なエサですが、高額=使われていないので、きっとイケル筈。

こういう場合、最初に魚が見えていたため粘れます。
ただし持っていた2種類でダメな場合があります。
イワムシ、オキアミを加えて3~4種類程度でも全て学習されている場合がありますし、
エビ、カニ、カメジャコ、貝を加えると出費もバカになりません。

実は元々のエサを好んで食っている筈なのに手に別の匂いが付いていた為、
避けられていただけかもしれません。
食事の時、ドライブの時、お酒…石鹸でゴシゴシ。結果、自分だけが釣れました。

ストロー虫とイシゴカイ、オキアミ

ストロー虫はイワムシの代用のように登場したインドネシア産のエサ。
他のエサと同様に扱うと何故かあっという間に死にます。
温度は25℃が適温で20℃より低くすると弱ってしまうから。
ジャムシと青虫

周りが釣れていない時に釣ってヒーローになった経験がある方は思い出して頂きたい。
その時、何か違うことをしなかったかを。

ある潮の流れが速い時間帯、磯でのこと。私は薬剤師と二人で釣りに興じていました。
彼の仕掛けは、その強い潮流で流れる、流れる、ウキがありますが斜めになってしまい、
その先では水面までエサが浮きあがっているのじゃないか?と思うほどの長されっぷり。
同じように釣っている私のは底に吸い込まれるように仕掛けが沈み安定しています。
岩などの障害物を探るのも、この状態があってこそなので、彼はコレ以前の話。
私ばかり魚を得ています。彼のは釣れてきても小物ばかり大漁です。

彼は重いオモリに変えては更に小オモリを加えたりして工夫していますが、
斜めになった仕掛けは浮きあがり、竿を置いて糸をドンドン出します。
結果、思いっきり沖を流し、ポイント選定やコマセなど関係無い世界へ進んで行きます。
上手くすれば大型の青物が掛かってくれますから、
それで「読みは当たった」と決めつけますので、いや偶然だよと教えたい気持がふつふつと。

これはどうして起きるかというと、彼のリールを見れば簡単、糸が太いだけ。
典型的な事例を出しましたが、初心者さんが行う糸太さは大同小異です。
多くの大型魚は、この太い仕掛けの動きはマスターしているようで避けるみたいですね。

そうして彼は(私の糸をあげて)細くして潮の流れに乗せ絶好のポイントを探り始めました。
大型メジナとクロダイを計3匹釣った所で彼のポイントでは全くアタリが遠のきました。
ここまでが通常の探り展開ですよね。

ここで満足するのも良いのですが、又、別の場所を流すのも普通ですが、
先のポイントに大型魚が2-3匹しか着いていなかったとは考えられません。
普通の大場所ならもっと居る筈です。ポイントをずらしても何故か食わない。

彼らは何処に居るのだろうか?5分ほど釣り場を休めて考えてみる。

◆大型が釣れて不在になった良い場所には、また別の強い魚が入る。

しかし、どうやら魚達が色々な状況を覚えてしまったようで、
釣れなくなった場所、周辺は中々復活しない。いる事は居るのだろうけど。

◆初めてオモリの大きさによるタナを変える探り。

なぜかアタリが復活するようです。
推測するにオモリの大きさによる仕掛けの馴染み、動きが学習した動作とは異なるかららしい。
ただ、数投で沈黙するので、神経を集中してチャンスを逃さないようにしたい。

◆ポイントへの距離を微妙に変える竿の選択。

これも同様に仕掛けの動きが覚えられていると考えれば見事にアタリが復活します。
堅い竿にしがちですが、柔らかい竿にしてみることをオススメします。
理由は大型イシダイですら船釣りでは大きな抵抗をせず、すっと上がってくる、から。

全く同じレベルに仕掛けをし、狙い所も学習した魚向けにすれば、
後はどのエサを食ってくれるか運だけです。
大きく差が出るテクニックは、かかってからのいなし、さばき、
取り込みテク以外関係無くなりますから太いラインで慣れている方はバラシが多い。

エサ取りの科学!?その1

まったく魚信が無く、速攻でエサが取られる釣り人の悩み所、エサ取り君。
エサはどんどん消費し、高価なイワムシやジャムシなどもスカッと無くなります。
昼間だけでなく、夜にすら活動を続ける種類も居て出会ってしまえば、さあ大変。
釣り上げてやろうと思ってもアタリすら小さく、または仕掛けが馴染む前にエサが無くなり、
上級者ですらお手上げの超難関エリア。

どうやって針を避けてエサだけ綺麗に食っていくのか、オモリを小さくしたり、
ハリスの長さを短くしても効果がありません。
まさに見事な芸術技の様にエサだけを掠め取って行きますよね。

そのエサ取り達は実際の水中で、どうやって食っているのでしょうか。
普通に釣りをしている時はアタリが出無いほどなので、
エサ取りの代名詞であるカワハギのイメージ、ヘリコプターの様に静止しながら食い上げる感じ?

微妙なアタリの魚を対象にする、完成された釣法は何だろう、
ヘラブナのように静止しながらスパスパでも何とか出来るヘラウキ利用の繊細な釣りである。

でも海ではチョット波もあり難しいですね。

コレって本当なのか、確かめた事ある?
水中での食ってるイメージ

本当にエサを上に持ち上げてテンションを与えずに食っているのだろうか。

このイメージはカワハギやハラブナを使ってますが、本当にイメージ通りなのか、当連載では机上の理屈ではなく、実際に自分で確かめるのも重要なテーマですから読者さんに解りやすいように写真を撮って紹介してみましょう。

ただ私は写真が下手です。上手く撮れるかどうかドキドキです。

確かにエサ取り君たちを釣る為には、ちょっとした工夫が必要です。

まずは多くの釣り人がサガ的に、やらない工夫は「針を小さくすること、糸を細くする事」。
誰もが思ってしまう「もし大物が来たら取り込めないじゃないか」という心配からです。
しかし実際は針が折れることなんて滅多にありませんし、
糸の細さだってアワセ切れするような「オラァ」をしなければヨシです。

いやはや本当に心配御無用で、竿さばきのテクニックでカバー出来るものです。
どうも多くの方は大物が掛かったら「取り込みをどうするか」を重要視しますが、
本来は出会うこと(針に掛ける事)が重要で、
例え不利な仕掛けタックルでも掛けて弱ってしまえば取り込みは出来ます。

話がそれました……。

さっそく針を思いっきり小さくし(グレ3号程度以下)、糸を0.6号にしてみました。
竿は魚が糸に触れても判るという超敏感な先調子の渓流竿6.1m。



▲今回の釣り場は愛知県豊浜漁港。平日にも関わらず人気の場所です。

紹介するほどのものでもありませんが、一応。
タックルのイメージイラスト

6.1mの渓流竿。
この程度なら数千円。

渓流では0.4号でも太いので、
大仕掛けに見えるけど、
海では弱々しく見えるのが面白い。

▲メバル・タックルに似てますが、
別物としてお考え下さい。
0.6号のミチイト、針一式、など
結果、釣れる釣れるワハワハと。

どうやらこの場所ではメジナが多く、大き目のものは通常の仕掛けで釣れますが、
小さいものはごまんといて、それらがエサ取りのメインになっていました。

このサイズのメジナでも面白い
木っ端グレと違って20cm超、
食べごろでしょうか。

オモリを2つにして(2BX2)
落下速度を速めたら来たもの。

竿が柔らかいので、
締め込まされる引きを
楽しめます。

作者の(その日)釣ったエサ取りさんたち。

木っ端グレ(小メジナ)100匹、サンバソウ(小イシダイ)2匹、
カワハギ20匹、ベラ30匹、フグ50匹、セイゴ25匹。

小さな針が小さな口に、かろうじて引っかかって釣りあがってきます。
フグだけは糸を噛み切りますのでソレで分かりますが厄介ですねぇ。

今回の実験で使う魚・写真集
写真、失敗だらけでお恥かしいです。

で、水槽で飼うもの選らんで持って帰りました(他は全て釣ったそばからリリース)。

口の大きなセイゴはエサ取りというより普通に釣れますので除外しておきます。
同様に小さくても食いついてきて釣れる小さな魚たち、
ヒイラギやハゼ系、メゴチ、キス、カサゴ、メバルも除外します(尤も小磯で釣っていたので)。

この日はススメダイ系、ウミタナゴ系は釣れず残念。

エサ取りのみなさん、勢ぞろい水槽写真
イシダイX2

メジナX1

カワハギX2

ベラX1

フグX1

さて本題、どういう風にエサを食うのかを試してみましょう。
全て写ってますが、何処に何がいるのでしょうか分かった方へは拍手。
特にベラは死んだように横向きになっています(←夜撮影のため)。



真っ暗な中フラッシュ撮影したのですが、多くが泳いでて元気ですねえ。
これが夜のエサ取り達の姿でもあります。昼間はもっと元気ですけど。

エサ=鑑賞魚用(大型肉食魚用)のアイテム
オキアミ=お馴染み

餌付けなのですが、渓流のイワナやヤマメ・アマゴが1週間程度かかるのに対して
(イワナの方がやや慣れ易く3-4日ですけど)、
海の魚は上手く運べば、なんと!!!その日中にエサを食わせることができます。
推測するに警戒心が淡水の閉鎖水域に比べ軽い事があげられます。

さて、上手く撮れてるでしょうか…食ってる写真
イシダイの食べた瞬間

「幻の磯の王者」と呼ばれるほど釣り難い。

本来、魚影が濃いはずのイシダイは
賢くて学習する為に釣りが難しくなります。

魚影が薄いから「幻」ではないのだ!!!

一旦、吸い込んで(噛み)砕いたエサを
吐き出して小さくしてから飲み込む。
=写真がダメですね… メジナの食べた瞬間

ハッキリ言って貪欲です。

一度吐き出すとはいえ、
エサの吸い込みが強い。

よく食うと言う事は大型にもなりやすいこと。

あとは平均寿命か。

(うーむ、写真が尽くダメとは…カワハギもベラも写真失敗してるし…平に御容赦下さい)。

他のキュウセンベラ、フグも噛み砕いてから一旦口から吐きだし、飲み込みます。
むーん、どうやら多くの小魚は細かく砕いてから飲み込むようです。
だから針だけ残してエサを綺麗に平らげれるのですね。
イラストのようにエサを持ち上げたりして食っているわけではないようです。
思えばこのネタって釣りビデオ向き素材ですねぇ(餌付けが大変で無いみたいですが)。

=イシダイからエサを奪うメジナ。

イシダイは3段引きと言われるように「コツ、コツ、グーン」というアタリが有名です。
こういう食べ方を小さい頃からしているためにでしょうけど想像が容易いです。

どうでもいいですが、貪欲なのは飼育経験からクロダイ>メジナ>イシダイという感じ。

それにしても、複数の魚達が小さい頃から、どうしてこんな慎重な食い方をするようになっているのか?
長く飼育すると飼主に大胆に寄って来て食うのに!!!一気に食って飲み込むのに!!!
釣り人のせいなのか?遺伝子というより学習から世代を受け継いでいるのでしょうか?
だから大物になったら更に学習して釣れないわけか?

次回に専門書や魚類学者の論文などを紐解いて解説していきたいと思います。
題して「驚きのエサ取りの世界!!!」 to be continued....


今月の一手

釣り場で周りを見渡してみると、手袋をしていない釣り師が多数みえることにビックリする。
こんなに使い勝手の良いアイテムをどうしてされないのだろう?
ということで今回は釣りのテクニック部分ではなく、後方支援的なものをご紹介。

指先は出まして、糸や針結びもラクチン、スベリ留めの手の裏、手の甲は揮発性がよく、
何と言っても様々な魚を気軽に握っても大丈夫(毒のあるゴンズイやアイゴは慎重ですが)。
釣り竿を持つフィット感なども変わりますので、微妙な反応も出来るようになるかも!?

愛用アイテム。それは十数年使っている手袋。

手袋をしていない釣り人さん、今月は買って使ってみよう月間です。
買うのが面倒な、否、要らないと感じた方は、普通の手袋、軍手の指部分を切って試してみよう。

今までの「今月の一手」とは違い、あっと驚くインパクとはありませんが、
多くの方々が使っていない昨今、使ってみれば一目瞭然、長い釣り人生を変えますよ!!!

でも、やっぱ地味ですかね?(笑)



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