クドクドと長々と申し訳ありませんでした。
実はココを含め、サイトとして書いたものでなかったため、ココまでの過去ページと、
この導入の内容が一部重なっています。微妙に表現が違っていたりしますが、
それは書いた時期が違うこと、読ませたい人(研究者とか編集者)が異なったことから起きています。
(ページアドレスがTrout2.htmlになっていることから、本当は2ページ目がココでした)

先に謝罪します。構成を失敗して申し訳ありませんでした!!!

しかし、次のページからは逆転して一気に濃くなりますので、しっかりと付いて来て下さい。
気の早い人は、ささっと次へ行ってください。

面白く?奥の深い世界へようこそ

本章スタートです

魚はどんな時に安心してエサを飽食するのか、どんなキッカケで恐れを抱き逃げだそうとするのか。
このような事が分かりさえすれば、我々釣り人にとって最高の釣果を得れるはず。
しかし空気中とは違う水中、”真実の姿”をイメージするのは非常に大変です。

魚に餌をあげますとピューっとやってきてパクって食います。
その光景は、我々には「目で餌を追い食いつく」ように見えます。
しかし、学術的に調べますと、魚はメインである感覚の側線で水中の振動を感じ取り接近、
次にエサの匂いを嗅ぎ取り食いつくとなります。

北海道のサケ遡上路に手を浸してみると、狭い観察用魚道であればあるほど、
遡上数が若干減る程だといいます。サケ博物館・学芸員さんのハッタリなのか真実なのか?

今回の記事は、釣り人にとって過去に聞いた事と違っていたり、
TV・雑誌などマスメディアの既存の主張と違っていたりする内容が含まれています。

特に釣り愛好家は頑固で考えを曲げないという方が多いといわれます。
一般の中小企業や商店のオーナーも、どんな方でも普通に頑固ですが、
貴方・貴女と違う考え・知識が出た、そういう時どうしますか?

多数の方が信じていることを「正解」にするのが普通ですよね。
しかし、その信じている事が間違っていたらどうしましょう?
他人や後輩に威張ってしまってた人ならメンツを潰されたと怒るかもしれませんよね。    ←多々あり(笑

通常は「学術論文」によってしか考えを変えることは不可能に近いです。
しかし研究論文を読んで知識を得る方は、まずいらっしゃらないでしょう。

研究・学術論文⇒政府・団体やマスコミによる編集⇒簡単表現にして一般人へ

この知識の流れが普通ですものね。途中で解りやすく伝えるためのマスコミ等の編集が入りますから、
元の論文から違う解釈で広がってしまうこともあります。

そこで論文を紹介するのではなく、誰もが判断出来るような紹介の仕方を試みます。
「サクラマスがエサを食わない噂」を「エサを食う噂」へ覆す為には、
エサを食っている写真や現物を紹介すればいいわけです。

最低、食っていない見識を食っているんじゃないか?に一石を投じることが出来ます。
お伝えするのに論文は不要。簡単です。

しかし、1997年以前には写真は一切出てこず、餌付け成功事例もありませんでした。
胃の消化酵素が働いていない説が魚類学者から提供されたことはあったようですね。

「エサを食う噂」を「食わない噂」にするには腹を掻っ捌き、何も入ってない写真を出せば好いです。
しかし科学的ではありません。科学にするには河川中のサクラマスを全て捕獲し胃を確認、
100%が何も無く、消化酵素の有無の分析に加え、3倍体(後述)DNAをも分析して初めて成り立ちます。

そんなことは一般釣り人には不可能であり、専門機関でも予算的にも現実的にも不可能、
それゆえ、悪魔の存在証明のごとく科学者泣かせのものです。

サクラマスといったって、そもそも海に降りて遡上した魚なのか、陸封型が成長ホルモン異常などで、
同じようにデカくなったのか、湖沼型なのか、この区別すら容易に判断できる人は少ないですから。

こういうジャンルのものは、下手を打ってしまうと、様々な噂が跋扈する怪しい世界にもなります。
専門学部を卒業したりの科学者でもない人が、科学者のように話をすることもあるし、
オッペケペーの学者がトンデモ説を述べることすら出てきます。我々は困っちゃいますよね。

多くの”説”というのは、あくまで経験則=噂なので科学と混同しないように注意下さい。

とまぁ、出だしから説教臭くなりましたが、約10年前に某雑誌や新聞に出した餌食い写真以来、
ここ10年はハッキリした証拠らしいものは出てこず、噂・伝聞が再開しているようなので、
「しょうがないなぁ」と私が再度立ち上がることにしました(←バカ)。

専門用語を連発すれば簡潔に書けるのでしょうが、どんな釣り人さんへも理解しやすいのが一番、
難解ゆえに起きる読み飛ばしや斜め読みを避ける為、極力一般的な言葉で進めてまいります。
最新の研究・取材・調査で導き出した”私説ファンタジー物語”。
長文の超大作ですが、頭をまっさらにし、ユックリお付き合いください。



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