ファースト・ウェーブ:本章への導入編

今は未だ生態に対する議論の余地がある遡上サケ科サケ属(サツキ・サクラマス)。
ブラックバスのキャッチアンドリリースのごとく、釣り師各自の経験則がぶつかり合う状況。
この考察(今は私的ファンタジーと呼びます)が10年後に主流になっているかもしれないです。
(10年後って2017年ですか…生きてるかな、じぶん)

海から遡上後、エサを食わない説はルアーを売るためのメーカー等の陰謀(笑)なのか、
この記事が間違っていて”トンデモ説”の指定席を受けるのか。←強引にオカルトへ持っていくの図
正直、いまだに「エサを食わない説」が強く、まだまだ大多数を占めているのが現状です。

もう少しすればサツキ・サクラマスのシーズン・インです。
私は自分の意見が絶対とは考えておりません。
メディアのプロではないけど研究者のプロのはしくれとして、どちらか寄りのスタンスで主張しました。

このページはスーパーウルトラ長文です。「食う派」も「食わない派」も楽しんで下さい。
一部、既出の画像(+下手な私のイラスト)を使いまわして総合記事にしています。

一方、水槽でアマゴやヤマメを飼育されている方もサイト読者さんに多くいらっしゃいます。
日照時間を自然にしていたら、3-4月になぜか目が見えなくなったり(エサを目で追わない)、
急に絶食して食わなくなり劇的に痩せ衰えたり、30cm前後の個体が多く異常を見せる不思議。
白点病にかかったら、エサ食いは(普通の陸封タイプでも)少なくなります。ふふふ……。

意外なことに、知らない人も多いので……再掲。

サケの仲間の特徴は「ウロコや側線」の感じよりも下のようにアビラビレというもので見ます。
尾に近い部分の背中にデポッて感じで申し訳なさそうについているものね。
下は陸封型の30cmほどの天然個体。

これ⇒

私はメッセージとして声を大にして言いたいです。

「ゲットしたサクラマス500匹を調べたら99%が何も食っていなかった、5月~6月の遡上魚で。」
とデータ表を作ったら信じてしまうのでしょうか?

いや、信じたからこそ「食わない説」が定着したのでしょう。…じゃぁ逆に、

「ゲットしたサクラマス500匹を調べたら99%がアユで腹一杯だった、5月~6月の遡上魚で。」
というのも当然のことながら信じてくれるんですね?

エサを食わないというデータは、どんなサンプル魚を使って出したのか?疑問に思わなかったのか?
もちろん、全て健康体と確認してたのか、産卵時には殆どが水カビや綿病が目立つ程なのに。
まさか外見だけの観察だけで判断し、データを出し、科学的説明と周りに説明したのか?
(自分だけの分析、個人サイト、BBSなどで使うにはOKです。)

データを出したのが「研究者じゃなくて釣り人だからだも~ん」ってのは止めてください。

一般の方ですと、データを見て信じてしまう部分があり、それを普段利用しています。
科学的ではないけど、信用させるやり方です。だから注意深くしなければならない!!!

おっと、出だしからディープになってしまい、申し訳ありません。

遡上魚サンプルデータを解析するには、胃を調べ、肉の赤身、幼魚班などの区別はしても、
そのサンプル魚自体の選別が見た目の推測とか人為とかに左右されてしまうものじゃないか?
サクラって本当に赤い身だけなのか?疾病は?遡上ルートに巨大な発光建造物(謎)がないのか?
DNAは?そして、絶食にはどれほど耐えられるか?などを、このページで解説をしています。

数々の疑問に答えるスッキリ・ハッピー項目を盛り込み、論理性が破綻しないように工夫しました。
些細なことから複雑に入り組んで結論の出にくいものの解答を是非とも吟味ください。
しかし、これだけ書いても途中で提示する疑問点があり、完全解明は難しい謎の生態です。



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