死んでしまったら大変!!!超高額な鑑賞魚を使った治療法紹介。このアジアアロワナは18歳で亡くなりました。 温度の上げられないイワナ・ヤマメ・ニジマスなど冷水魚、 そして海水魚にも適応可能!!!(温度上昇テクは使えないよ!!!) 何にせよ以前は治療不可の恐るべし疾病!!! しかし、あらゆる合併症を防いで治療に専念すれば治るはず!!!  (↑写真引用&文献) 「知っておきたい魚の病気と治療」 発行:日本動物薬品株式会社 著者 ・日本獣医畜産大学教授:畑井喜司雄 ・東京大学助手:小川和夫 ・日本動物薬品(株)研究室:柴田俊幸 上の書物は代表的な飼育魚の疾病と治療法が紹介されています。 転覆病は「原因不明、治療不可」となっています。 一般的治療法は、水面上に出ているお腹にばい菌が付くのを避けるために 消毒を繰り返すことしかされていませんでした。 熱帯魚、金魚のみ水温アップ、塩混入は運を天に任す基本治療法だった… 最新の治療法をあなたに!!! 当治療法は、治療不可に光明をもたらした事が重要で、 手術する前に治癒したケース数%。今回の治療法は73%の治癒率です。 数%から73%と上昇すると言っても死ぬ場合は多くあります。 小型のもの、症状の軽いものは治ったり体力の無いものは死にました。 万能ではない…ことも承知の上お願いします。 真っ先に考えつく注射器で空気を抜く場合も相当やりましたが説明が面倒なので省きます。 色々と試した結果、今の形になったのだと考えるようにしてください。 (全部書いていたら論文になりますからね。ゴメン!!!)↓ 手術まで行わず注射器のような器具で浮袋の空気を吸い出して治したケースでは 転覆病のウイルス(SJNNV)は見つかりませんでした。 空気を抜かなくても自然治癒する別の原因が主です。 当時”日本初”の成功事例らしいです。(この研究は1996年です) …とはいっても専門家が集中して研究すれば誰もが出来ると思いますので そんなに威張れたものではありません。 いや、怪しいサイトながらもペーペーとは言え大学の先生のことだけはある? =アロワナ転覆病術後 ↑この魚、ワシントン条約で取引が制限されている希少種。 アクアショップでの店頭価格を知っている人で、尚且つ、 魚の病気治療法をそこそこマスターした上級者なら天を仰いでしまうクラス。 果して生還させることができるのか!? 魚の2室ある 鰾(ひょう)が膨れ上がり、正常に泳げずに餌も採れず 衰弱して死亡するという病気です。 鰾とは、浮き袋と解釈してください。 前室と後室があります。言葉通り、浮き袋が何らかの作用で上手く調整できず、 転覆状態で水面を泳ぐようになるということです。 また、同じように 鰾が肥大するのではなく、縮小してしまい、 浮かなくなってしまう事もあります。 鰾の病気としては逆さになって浮いたり、沈んだりとバリエーションがありますが、 沈む場合はめったにありません。逆さになって浮く場合を特に転覆病と呼びます。 現在、公的には原因もよくわかっていませんので治療法が確立されていません。 みなさんも、池や海で魚がひっくり返ってお腹を出しながら泳いでいるものを 見たことがある人も多いと思います。 「死にそうじゃない?」 はい。みなさんの直感は正しく、あの魚たちは確実に死んでいきます。 ただ、通常の魚の場合、ただ死を待たせていればいいのですが、 ことペットの魚の場合、飼い主が必死になって治療したいと思います。 普通に見られる白点病や、ヒレ腐れ病、くち腐れ病、穴開き病、 目の白濁…などの病気は治療可能です。 治療が難しい松かさ病(うろこが松かさのように立っていって、 病原菌が体内に入って死亡する)より、この転覆病にかかったら最後、 神に祈るというだけでした。 そうです!さりげなく、治療出来たよ~~と書いていますが凄い事なんですぞ! これだけのことで「おおっっ」となるのは、専門の水産学修士以上か、 水産学博士レベルでしょう。いや、マジで、です。 さて、転覆病の原因の1つには水温が急激に下がる事が報告されています。 ただ、水温が急激に下がってもその症状にならない場合もあります。 これはいわゆるウキ袋のマヒと思われ転覆病とは異なります。 また、 鰾の中にはウイルスなども発見されません。 水温によって微妙なホルモンのバランス異常という理由もあるかもです。 (ご存知、人間でホルモンの異常になりましたら基本的に治療不可能です。例:糖尿病) さて、転覆状態で泳いでいますと水面に出ているお腹にウイルスやカビなどが付き、 餌も採れないので結果、死亡します。 それが現在の段階です。 熱帯魚・コイ・フナ・ウグイは温度変化・水質汚染に強いので成功率は高い。 しかし他の魚は水温変化に弱く温度を上昇させる治療法は使えません。 くれぐれも注意してください。 25℃で治療するとか聞いてやったら天に召されます。 単純に「治療法は水温を上げる」と覚えると死亡続出です。 熱帯魚の専門家は、誰もが見れるBBSでは”特に”教える際には注意ください。 冷水魚の特性も勉強くださるといいです。理由は後述します。 ←水温上昇テクは使えない。サツキマス転覆病 ↑サツキマスという魚は冷水魚といいまして、水温20度を超えると生存がそもそも厳しいのです。 サケ目サケ科サケ属の遡上魚で…水温30度上昇ってのは治療というより……殺害。 冷水魚は転覆病にかかりにくいです。ただ、冷水魚特有の病気が多いです。 クーラーが壊れて水温が上がると、限界は25度(6時間程度)。 熱帯魚と違って、転覆病にはならずに多くが水温変化が原因で死亡します。 海水魚も水温変化に弱く、水温差が原因で多くが死亡します。 それゆえ温度変化が原因で転覆病となるとは言いきれないです。 ←浮き袋と腸(例=コイ) ←写真失敗(例=イシダイ) 飼育している魚の体は調べておいてください(解剖学のついている図鑑や語句検索などで)。  | ←有気管ウキ袋 どうして違いがあるのか? | ←無気管ウキ袋 取り囲む毛細血管から 気体を滲ませ溜める。 | シマイサキやカサゴなどは釣ると音を出しますが、それはウキ袋を動かして出します。 今回の治療法は切開方法が書けません。、魚種別に書かないといけないからです。 海水魚と淡水魚ですら浮き袋の構造が違うので(⇒ウキブクロ作者解説)、キリがないです。 切開するなら自分の飼育魚の解剖書をあたり、最小限の傷、転覆状態のタイミングを計ってください。 「引っくり返る」という症状から一般的に混同されているものがあります。 勘違いしヘタを打ってしまうと死なせてしまいますので区別をしましょう。 まず筆頭の勘違いなモノは… ●エサの食い過ぎで転覆する場合。 クリルなどの空気を含んだエサを大量に摂取する大食漢野郎、 ウグイやイワナなどの細い体型の魚で時々起きます。 もちろん金魚や熱帯魚などの初級ペットでは食いすぎがメイン。 転覆病とは違いますので数日放っておいたら治った場合がコレです。 熱帯魚で水温を上げて治った…という多くもコレが含まれていることでしょう。 治ったと言うよりエサを消化しただけ!!! 治療とした水温上昇&塩混入は消化活性を高めたダケ!!! (熱帯魚・金魚のみ) 予防はエサのやり過ぎを止める事。 1週間エサやらなくても1ヶ月ですら耐えられるのが魚類。 人間とは全然違うので「腹へってるだろうなぁ~」は捨てて欲しい。 どんどん成長させるのでなければ3~4日に1回のエサやりでOK。 (ペット屋さんに怒られたけど、そんなもんだ↑) ●ただ弱ってるだけ 水質が悪く、水温が急激に変化し唯弱っている神経・筋肉マヒと同様に 転覆病に似ていて非なるものっぽいので紛らわしいです。 転覆病とは下記の写真一覧で分かるように エサを食っていなくても、体力があって元気な状態でも 遊泳不能になる病気です。 筋肉の回復が早いか、それまで生命維持が持つのかで分かれ目。 エサ食い過ぎや水質水温問題で弱った場合、 両者とも焦って水替えを頻繁にしたりすると、 そっちの原因で死亡する場合が多い。 要注意です。 つまり転覆病とは判断からして混乱しているので 治療法も確立するのが難しかった理由です。 ←筆者の手と魚のエサにするオキアミ・フリーズドライ(クリル)。 フリーズドライはカップメンの具を作る製法で空気が多く入って…仮想転覆病だ!!! 転覆病にかかった後は餌が採れなくて徐々に衰弱し魚は死亡します。 耐久力のある魚の場合でも、お腹がばい菌で腐り、自然に破裂し、 遊泳不能となって死亡するのが普通です。 ●しかし数週間ぐらいは生きているのが当たり前です。 直ぐに死んでしまった場合は、あなた(飼育者)に問題があります。 急激な水換えや大量の塩分投下(OHショック死亡=後述)。 分量を間違えた薬剤の投下…。 そもそも転覆病じゃなく食い過ぎだっただけなのに 「にわか治療法」とやらから色々とやっちゃったんじゃないですか? エサのやり過ぎや水槽の長期放置で水が悪くなっているのに (エサだけは一生懸命やるのが傾向なので濾過も詰まってるのに) 見かけだけの”ナンチャッテ水換え”じゃ余計飼育水が悪くなるだけ。 キツイ事を書きますが転覆病の治療をアレコレ考える以前の問題だ!!! まずは濾過槽を取っ払い水を替えて安定させ様子を診ること。 食い過ぎなのか、どんな病気が併発しているのか落ちついて観察する事!!! (転覆病じゃなく一般的な病気ならコレをスタートに殆ど治せます) あっという間に死んでしまったとしたら、その原因は病原菌ではなく 飼育者の「幻の必殺技・水質悪化攻撃」のせいですぞ。 実はこの事が無茶苦茶多いのが現実です。 ちゃんと正確な知識を得るよう、普段から心がけましょう。 (病気だけじゃなく、どんなことでも同じです) 要反省して次回からは上手く飼育してください。 どうして、転覆病って治療が難しいのでしょう? 1、自然治癒/投薬治療で完治したデータが過去にない(小型除く)。 2、注射器でお腹にたまってしまった空気を抜いてみても、正常の状態にならない場合が多い。 (結局、あとで同じ転覆状態に戻る。) 3、水温が下がって起きたのなら、もう一度下げたりして直せないか?とやってみても 変温動物である魚は3度前後の変動までは絶えられるが、それ以上の負荷を与えることになり、 結局衰弱するだけ。 4、切開手術をして空気を出してみても、結局、微妙な浮き袋の筋肉の作用が戻らず、 合併症にかかって死亡。(これが大多数) 5、水温を上げれる魚(熱帯魚・コイ・金魚等)は、自然治癒率は高い。 まずは机上の治療を、様々な転覆病の魚に試してみました。 1、注射器で空気を吸い出す⇒結局2日ほどで転覆し、同じ状態になる。(失敗) 2、腹部を元気なうちに切開して⇒結局浮き袋が役に立たなくなる。(失敗) 3、水温を上下動させ、温度による浮き袋調整を試みた⇒温度差で逆に弱る。(失敗) 4、メチレンブルー始め、各種治療薬で様子を見る⇒治癒の傾向が見られず。(失敗) 5、下記の治療を考え出す⇒治癒率は73%にも上った。(成功)32匹中23匹治癒。 この成功率は、治療法としてかなり有効と思われます。 失敗した場合は十分な体力が魚になく、治療中の死亡といえました。 また、環境を適切に設定しなかったミスも含まれますので、 的確な治療を行えば成功率はすこぶる高いと言えます。 | | 1、水面に浮かんでいる段階で、ひょうの空気を抜きます。 水中に魚の全身が漬かるようにほんの少し浮力を削ぎ落とすのがポイント。 (消毒済のナイフ、カッターなどで、小さな穴をあけます。初心者さんのみ注射器で) 2、水には、メチレンブルー(消毒剤)、パラザンD(抗菌剤=オキソリン酸)、 エルバージュ(又はグリーンFゴールド=ニトロフラゾン)を混合して溶かし込んでおきます。 ヒレ腐れ病、松かさ病、白点病などの治療対策の混合版です。 注意1: 古代魚といわれるジャンルの魚では、魚病薬に弱い魚が多いので、 基準投薬量の3分の1~半分に留めておきます。 注意2: 海水魚の場合は、効果が出ないメチレンブルーの代わりに、 銅イオンを溶かし込みます。 慣れた人なら10円玉を入れて代行する人もいますが…。 (規定量を間違えるといけませんので10円玉は避けたほうがいいです…) この状態で、清潔さを水槽内で実現させ、魚の体力を回復させます。 3、この状態で1ヶ月経たせて、浮き袋調整( 鰾の回復)を気持ち的に待ちます。 いくら防いでも、ばい菌がお腹に着いて腐ってくるのは避けられませんので、 ある程度お腹が薄くなるのを待ちます。そして、切開手術をします。 すると、一気に水底に沈み、今度は泳げなくなります。 この切開を通常のお腹状態でヘタに早めにやると、傷も深く、魚が暴れるので 結局、傷が元で死んでしまうと思います。(これ重要!) ・魚が行う浸透圧の調整を軽減させるために、食塩(あら塩、海水の元)を濃度3% (止血用高濃度の短時間薬浴)に徐々にしていきます。⇒切開手術に合わせます。 2日前ぐらいから入れ始めます。 急にドボンと塩を入れますとアルカリ性になって「PHショック(下部に解説)」を起こして 治療どころか、あっという間に死んでしまうことがあります。ご注意を。 塩分濃度を利用した止血については、魚の個体差によって様々な状態でした。 兎にも角にも、出血を如何に少なくするか、それをテーマにした作戦ですから、 少ない濃度で出血がなさそうであれば、その時点でストップします。 飼育水に入れっぱなしの場合は普通の濃度0.5-0.8%あたりにする。 ・海水魚の場合、浸透圧を逆に緩めます。 バーモメーターで通常1.021~1.023のレベルを1.017程度にします。 ←クロダイ/海水では尿が毒になる(作者飼育のもの) クロダイは釣り難い魚と言われていますが、 すごく悪食で色々なエサを食べます。 イシダイと一緒に飼って実験していた時も多くあり、 イシダイもタジタジなほど。 多分、釣りが難しいといわれているのは 直ぐに釣れてしまって居なくなってしまうのだと思います。 釣りのポイントに居れば真っ先にエサに食らいつくはず。 ちなみにニジマスも同じでした。 放流されても真っ先に釣られてしまうのでしょうね。 | | 4、水底に接触している魚体に、ばい菌が付いていきますので、 様子を見ながら水を動かして少しでも感染を防げるようにしますが、 現実は必ず炎症が起きてきます。 それまでに、穴のあいた腹部が治癒されるように綺麗な水の交換、 新陳代謝を高めるために、温度を2~3度高めにします。 ワンポイント: 結局、机上の論理でやり方がわかっても、実際にするのとはわけが違います。 そう!ネットビジネスと一緒ですね。 「楽にビジネスで成功する法」という本があっても、ハイハイってなもんです。 クドイですが、今回のポイントは、 ・転覆病にかかってお腹が膨らんできても直ぐに切開しない。 ・浸透圧の調整の負担を軽減してやる。淡水魚は塩分投下。海水魚は塩分低下。 ・ひょうを調整する筋肉の復活の時間を稼ぐ。 ・切開後は体液の流出を防ぐ為、淡水魚は更に塩分投下、海水魚はそのまま維持。 清潔さを保つ。合併症を防ぐ。 です。 ご注意: 魚類の場合、餌をやらずに最低一ヶ月は持ちますが、 この治療法の場合3ヶ月のえさ無しで持つほどの、 良好な体力を普段から持たせておかなければなりません。 一般的には分厚い背中に肉つきがポイントでしょう。 治癒までの3ヶ月でかなり痩せますので、 普段からえさをケチって痩せていれば 2ヶ月目ほどで死亡することもありえます。 このような病気を発生させない環境を常に維持することが大切です。 PHショック 水替えをした時にトッテモよく起きます。 原因は水質変化のせいなのに、魚が息苦しくするために「酸欠か!」と勘違いし、 ブクブクを多めにしたり、薬品を入れたり…。結果、努力の甲斐なく死亡します。 水替えした為に水の異常は無いと考え勝ちですが、その水替えのせいです。 速攻でPHの調整を行わない限りアウトです。息苦しくする理由はえらの損傷。 そして、損傷が進むにつれて酸素が取り入れれず体色が変わって行きます。 えらの細胞のすべてを破壊させる前に水替え前のPHに戻しましょう。 (淡水では古い水の場合PH5ぐらい) で、実例。今回の治療対象魚は、アジアアロワナ あろうことか自分のペットで転覆病が起きてしまいましたので、 写真を撮って実際に治療効果をお見せしましょう。 普通諦めてしまいますが治せると信じることが重要です! ↓腹部を切開し、空気を抜いた状態  アジアアロワナとは? | 世界的に絶滅危惧種(サイティスランク1。養殖固体は2) 輸出入証明書も必要で飼うのにシビアな手続きが要る。 ←まだ生きてるぞ!!!(2005年11月末) 5~6年前(1990年代)は一匹50~数千万円もした恐るべき魚。 現在は養殖固体(サイティス2)が魚体識別チップを挿入されて輸出、 各国で「幸運を呼ぶ龍魚」として飼育されている。 ウチのはチップが埋めこまれてなく証明書のみの時代のやつです=野生に近い希少品だ。 死んでしまったら、それはそれは大変だぁ!!! (雑談) とある大メーカーの創業者のバカボンが、マンションの一室で何十匹も飼っていて ひんしゅくを買った事がありました。基礎知識もなく養殖にチャレンジしていたんだそう。 「やっぱ、大企業のお金に苦労していない大バカ息子だ」と散々。 まぁ、数十匹のコイを部屋で飼うようなものですからね。 関係ないですが、甲状腺ホルモンを水に混ぜると多くの魚類がピカピカのメタル色になります。 3か月ぐらい経つと徐々に効果が薄れて半年で元の色彩に戻ります。 私はアマゴ・ヤアメでの各種ホルモン投与を実験してパーマークが消え遡上型プラチナ色となり 驚いていましたが、アロワナではその特性を生かして高い価値のあるものに見せることが可能。 ホルモン剤投与と聞くと、魚の健康や人間の医学研究の一部と思えるでしょうが、 こと甲状腺ホルモンでは魚類の体色効果、色上げみたいな用途があります。 | 手術前、逆えびになったまま1ヶ月経ちましたので、背中が腐ってきた症状が見れます。  頭部にカビが生えて皮膚がはがれてきています。 水底に接触しているヒレも腐ってきています。 目もばい菌が進入し、白目となります。 通常では死ぬのを待つばかりの状態です。 ↓内臓すら見える状況。 傷口から体液の流出があります。いかに防ぐかが生死の分かれ目ですね。 ←これは下腹部の切開約4cm ←人間と同様、腹部は複雑だ。 普通は元気な疾患初期のころに急いで切開して治療しようとします。 その為に、魚が暴れまわって傷口も広がり、合併症を起こすので失敗。 …言葉の通じないペット達だから、人間のような早期の切開手術は出来ません。 治療の経過 ・転覆病にかかって1ヶ月目で腹部の切開。破裂して水底に沈む。 ・2ヶ月目に、腹部の傷の治癒が見られ、立てれるようになった。 ・泳ぎ始めるのにさらに2週間を要した。 ・3ヶ月後、腹部も癒着しつつ、溶けてしまったヒレ、 ばい菌が入った白目も治癒傾向。餌も摂取するようになった。 目は未だ白濁しています。 ←ここまできたら安心だ。 腹部の傷も残っていますし、溶けたひれも確認できます。 でも、餌食いも良好、完全治癒に向かっています。 ←ほっと… ↓ ↓ ↓ 1年半後:ウロコの剥がれていたところや、 腹部の傷は良く見ると残っていますが、ほぼOK。 お腹の赤く丸いところは、傷ではなくシミです。 間違って、その部分を手術しないようにネ。 ←復活!!! ちょっと面白いネタ~水の浄化~ 水を浄化させるのに、納豆を少量入れると大変スゴイ効果が有るそうです。 納豆菌が、濾過細菌の働きをするそうで。 河川や湖沼の強烈な汚濁を取るには良い感じです。何と言っても安い! (日本全国の地方自治体、漁協、環境関係、観光関係の方々は採用を考えてみては?) (ふくちゃんより) 納豆使用後はすぐさま浄化槽のウールマットを交換する必要があります。 また、沈殿物は残さず吸い上げる等の注意も必要です。 | 一般の疾病なら治療も簡単。 ←治療中の遡上サツキマス(長良川産) ←こちらは、もっと大きい固体。転覆中。 お魚さん飼育の究極のテクは飼育水の管理。 濾過装置の適度な管理や水換えみたいにソレにつきます。 アクアリウム業界の方が何をどう言おうとソレ。 エサが売れなくなるだろうが、調整剤などが売れなくなるだろうが… (いや、営業妨害じゃないよー)…とにかく基本をキッチリやるのが飼育者の責任だ。 一時期すべてのログを掲載していましたが、その中から参考になるものを選んで残します。 かなり深刻な方が多かったです。 雑誌などに報告したのがずいぶん前のため、すでに忘れ去られているかもしれません。 読者さんが本などを探しても治療法が見つからず、ネット(このページ)で初めて見た場合 どうしても相談したくなるかと思いますが、相談は終了しています。失礼をお許し下さい。 作者より 病気の場合は、人間のパターンで慣れ親しんだ緊急!!の匂いが強く、 通常のメールのようにユックリお返事するというわけには参りません。 ということで、当時は最優先でこなしていました。 基本的に疾患のアドバイスはメールの文字だけ&写真だけでしたから大変難しいです。 水槽と魚体、水質、ろ過の状態、エサなどを診て、近くでアレコレ作業が出来たら なんて簡単なのだろう…と思ったほどでした。 ▲交通費も宿泊代も持つから飛んできて!!!というぐらいの方ならやります。 ←ヲイ (それで治らなかった場合が怖いですけど……) | ←まだまだ生きているぞ!!! チップの入っていない時代1994年12月2日輸入(12cm時)の添付証明書があるから ペットになってからもう9年になるんだね~、こいつ。2003年10月23日・付記でした!!! まずは緊急系メール。 はじめまして、私は平島と申します。 2,3ヵ月前に貴サイトを知り、それ以来楽しませて頂いております。 突然のメール、しかもお休み宣言中にも係わらずの非礼をお許しください。 私は今夏よりフナ(ヘラブナ?)を飼っておりまして、 そのフナについてお尋ね したい事があります。 私が飼っているフナの1匹が昨日から身体を左に曲げ 水底に沈んだままになって おり、非常に困惑しております。 # Uの字に左に曲がった状態です。 症状として判っている限りでは ・昨日(12/5)の11:00頃の餌の時間は元気でした。 ・昨日の夕方にフィルターを交換した時も異常はありませんでした。 ・夜に魚を確認した時、5匹中1匹が水底に身体を曲げた状態で沈んでいました。 ・元気がなく、全く動きません。 ・目視できる外傷はありません。 ・時々、エラが動くので生きている事は確認できます。 ・エラは見た感じでは他のフナと同様です。 ・目も正常です。 ・ヒレの欠如等もありません。 ・他の魚は元気です。 飼育している環境は ・30cm×20cm×20cmの水槽に5cm未満のフナを5匹飼育してます。 ・水は井戸水です。 ・最後に水を交換したのは1ヵ月程前です。 ・水槽は気温変化の少ない廊下(日当り悪し)に設置してます。 ・設備はブクブクで水を循環させるフィルターのみです。 ・申し訳程度に水草(時々餌)が入れてあります。 ・当地は茨城県つくば市で現在の外気温は最高でも15度、最低で5度前後です。 になります。 現在、病気と思われるフナは小さな水槽に隔離して 室温(20度前後)の部屋に置 いてます。 水は井戸水をそのまま使用し、グリーンFリキッドという薬を1滴だけ垂らして なす術もない状態です。 グリーンFリキッドの成分(100ml中)は メチレンブルー 0.15g アクリノール 0.05g と書かれてます。 # 捕獲時にザリガニにやられていたフナが居ましたので、 その治療用に購入し ました。 # 何もしないよりは・・・と殆ど自己満足で入れてある状態です。 隔離水槽の大きさは17cm×12cm×20cmで、綺麗に洗った底砂をひいてあります。 この病気(?)は一体、なんという病気なのでしょうか? また、治療は可能なのでしょうか? 他のフナ達に伝染したりしないでしょうか? 水を交換しようとも考えたのですが、素人判断は恐いのでまだ行っておりません 。 このフナは大雨による増水で出来た水溜りから子供達が捕ってきたフナで、 捕獲 時 は目に見えて弱っていたのですが何とか持ち直してくれた愛着のある魚です。 子供達も心配してますし、出来れば救ってあげたいのですが・・・。 昨日からgoogle等で色々と調べてみても「これだ!」というものが見付かってお ら ず、 また似た病例は治療法が確立してないとかで「放っておいても治る」から 「 治 癒は困難」まで様々でした。 もし、必要なようでしたらデジカメで魚を撮影してお送りします。 お忙しい事はサイトを見て重々承知しておりますが、 どうかお力添えを頂けない で しょうか? PS: 本日のサイトトップに書かれている > 宇宙の果ては、本当にどうなっているのでしょうね。 ですが、現在の学説では果ては無い事になっております。 詳しく言うと次元的に閉じた空間になっているので、宇宙を一周すると元の場所 に 戻って来るようです。 イメージが湧かない場合は風船の内側を宇宙だと思ってください。 風船は何処までも膨らみますが、風船を破らない限り外には出れません。 また、風船を一周しても元の場所に戻ってしまいます。 風船は2次元の話ですが、これと同じ事が3次元的に起こっているのが宇宙と 認識 さ れているようです。 これが光の速さで膨張しているので宇宙の果ては観測出来ず、 また3次元的に閉じ ているので果てに向かっても何時の間 (と言っても光の速度でも数百億年)に元の 場 所に戻ってしまうと言う事です。 | すでに死んでいないでしょうか?メールを見たのが遅かったので、少々心配。 どうも、魚の背骨の曲がった原因は水質の悪化だと思います。 (クリルという餌を与え過ぎると背骨曲がりになる話もありますが、実際は不明) ▲クリルという餌=オキアミのフリーズドライ 背骨やエラブタ、ヒレが曲がるのは、水質悪化が多いです。 井戸水を使われていらっしゃるので、それを止めて、 水道水をハイポなどで中和してお使い下さい。 また、その井戸水が、ひょっとしたらキケンかもしれません。 (人間の体に異常が出ましたら、保健所へ通報下さい) 水槽は一万円ほどで60cm級がセットで購入できますので(ホームセンター等) それを購入されれば、フナのような強い魚なら、まず病気にはなりません。 体が曲がってしまった場合は、手術が必要ですが、ヒレやエラブタぐらいならまだしも、 背骨は不可です。水を綺麗にして、一握りの塩を入れ、様子を見てください。 ウイルス性とも思えませんので、隔離されなくても大丈夫と思いマス。 ただし、底に沈んでいるとのこと。砂や濾過部分は綺麗に洗い、砂は取り去って、 主な合併症=白点病、尾腐れ病=を防止する為に現在の薬を溶かし込んで下さい。 フナは強いですから、その強さに期待しながら…。 逆に、フナほど強いものがポックリ逝く場合は、かなり問題です。 よろしければ、病気の時の写真、情報として是非送って下さい。 H・Oさん はじめまして、突然のメール失礼致します。 グリーンアロアナ(体長40㌢程)を飼っている者なのですが アロアナは初めて飼うのでよく解らなく困っております。 HP拝見させて頂きました。 もし宜しければ無知な私に少し教えて頂けないでしょうか? 2週間ほど前から目が白く濁り、眼球が飛び出してきました。 エサはミールワームが主で季節がらセミを時々あげており 生きた魚などは一切与えていません。 水質に問題があるのかと思い水替えをしたりしたのですが、 一向に良くならず、今日胃袋の一部(?)でしょうか? 何か乳白色のブニャブニャしたものを吐いたようです。 このまま死んでしまうのでしょうか? どうしたら良いのでしょうか? phは7.0で一緒に飼っているブラックゴーストフィッシュは元気です。 | Oさん、こんにちは。さぞ心配のことと思います。 でも、多分、今の状態でほっておけばOKと思います。基本的な対処は されていると思いますし。 成長途中や疾患中に、胃から肉の塊を吐いたりはよくあります。 また、えらの状態が悪いと肉によく似た物質も吐きます(カスみたいなものですが、 のどに詰まって固まるので肉のように見えます。これは水質が最悪状態です)。 白濁した眼球は片目でしょうか?(通常は片目です。両目の場合はちょっと深刻です) 飛び出すのは、細菌類の増殖の影響(一般イメージでは膿かな…)で 眼球が押し出されている症状です。 こういう場合は、水換えしても、綺麗になったわけでなく、水質の変動で 濾過漕などの良いバクテリアが死んで、悪いバクテリアが増殖して ウイルスやばい菌の巣になっていると判断します。 従いまして、同居のブラックゴーストフィッシュが元気で大丈夫でも アロワナは別と考えてください。今の水槽内の環境に対する耐久力が 違うと言うことです。(素人っぽく言えば、海水内でアロワナは死にますが、 クロダイは元気だと言うことですね。フッ←バカ) 作業アドバイス 1~1ヶ月半で自然治癒するものと思います。 最初に、濾過漕内の物を全て取っ払います。極端に言えばブクブクか上部濾過だけ。 エーハイムなどの設置濾過漕は停止させます。 とPH7ということから、毎日~2日に4分の1の水を替えます。これは、気が済むまでです。 (基本的に、病気が進行していなければ、やらなくてOK) 薬は、緑の箱のグリーンFが一番です。ミズミミズの発生を押さえます。 少しパラザンDとか、黄色い箱のグリーンFゴールド。 塩分は90cmなら、市販のあら塩500gでOKです。人工海水は、 私の経験では良い影響を残したことがありません。 (塩分は、普段入っていないと消毒剤の効果を発揮します。 普段から入っていると効果は浸透圧だけですので、 あまり役に立ちませんのでご注意を! ⇒成長に役立つ作用もありますが、ほんの少しで効果は同じ) 普通に泳ぐ状態になりましたなら逆に水換えなどをせずに、 ほっておきましょう。 死ぬ場合は、PHショックです。ロ材が水換えのショックで変質するんですね。 それに気付かない飼育者は、慌てるだけで水換えしても良くならないし、 薬を投入しても悪化がとめられません。 ロ材を全部取り払って、水だけを巡回させてグリーンFを入れて 塩を入れれば、後は回復をのんびり待つだけです。 FゴールドやバラザンDは合併症の 予防的ですから入れなくてもOKかもしれません。 では、ご健闘を祈っています。 悪化の際は、お電話ください。 PS:このパターンで死ぬのは、病変して1日~2日以内です。それを越していれば まず死ぬことはありません。 PS2:えさに付きましては、クリルを推薦します。または、カーニバル(肉食魚用)。 人工飼料ばかりはいけないと言われますが、養殖が成功するのは人工飼料の おかげです。実は、生き餌よりも良かったりします。 クリルは背中が曲がるとか言われていますが、そうなった魚を見たことは(私は)ありません。 ヤマメ、イワナ、アマゴ、サツキマス、イシダイ、クロダイ…など何年飼っていても大丈夫でした。 現実の河川湖沼海の環境ではもっと乏しい餌なのでしょうね。 >動きは良いのですが目が全然ダメです。 >両目です。 作業アドバイス かなり雑菌の進入が進んでいますので、徐々に良くなるとしても2~3ヶ月と延長して 考えてくださいませ。写真のように「失明か!!」レベルと感じるところまで進行しても、 なんとか治ると思います。ここまで進行させちゃ、ダメじゃないですか~。 (冗談です) 見たところ、水質は良さそうで、魚も回復傾向にあると判断しました。 ひれは開いているでしょうか?水質や体調が悪いときは一般の魚の 症状であるヒレ等をピッタリ体につけることが多いです。 >どうすれば良いのか解らないので >ほったらかしにしています。 もし、以下のことをされていらっしゃらないなら4日~1週間に1回の3分の1の水換えと 薬品投入を継続してください。すぐには治りませんが目の白濁は必ず治っていきます。 ☆雑菌の拡大防止のために、市販のグリーンF(緑パッケージ)を 適量の3分の1~半分入れてください。 必ず湯などでコップ内で溶かしてから入れてください(グリーンFは そのまま入れますと粒がまばらなので、濾過材に濾しとられちゃいます)。 塩は90cm水槽なら500g、120cm水槽なら700gぐらいを溶かし込みます。 突然のメール申し訳ありません。Mと申します。 ホームページで転覆病の治療法を感動と希望をもって拝見いたしました。 私の愛魚アジアアロワナ(約50センチ)が水替えの直後この病気にかかり (体が横になり体がまがってしまい、ういてしまっています。 背中も充血して餌も食べません) 2週間なすすべもなくあきらめの中でホームページに遭遇することが出来希望を みだすことができました。 是非この方法で治療に挑戦したいと思いますのでよろしくお願いします。 本文中の治療法について御教授願います。 ①のひょうの空気を魚の全身が漬かるようにほんの少し浮力を削ぎ落とすとあります。 ひょうに穴をあけるとの説明ですが、まず、どの位置(ひょうの位置がわ借りません) に穴を開けたらよいのかどれくらいのメスをいれるのでしょうかその手術方法を 詳しく御教授いただけないでしょうか? ③の切開手術をしますという部分がありますが浮力削ぎ落とす方法と 切開手術は違うのでしょうか? また、後半に行う切開手術の方法とタイミングをどのようにみきわめたらよいので しょうか詳しく御教授願えないでしょうか? 地獄に仏にとの思いでホームページに遭遇いたしました一日千秋の思いでお待ちいた しております。お忙しいでしょうが、是非とも御教授願いたくメールをいただければ幸甚です。 | アドバイス 最初の浮力を落とすときは、注射器などで空気をとにかく出すと言うことです。 趣旨は、水面より上に出ている腹部に、細菌やウイルスがついて、合併症を 少しでもかかりにくくすると言うだけです。全身を薬を含ませた水の中に 漬けるだけですので、別の手があればそれでいいという単純なことです。 2週間たっていますから、かなりおなかも大きく膨らんでいることと思います。 (以前より、魚の浮力がアップしていると想像しています。) 切開よりも、注射器での空気の含有軽減を頑張ってみましょう! ただ、すでに2週間たっていますので、腹部内でばい菌がずいぶん繁殖していると思います。 ここは我慢されて、自然に破裂(←腐って)するのを待つのが良いと判断しました。 体力は十分ありそうですから、慣れないと、下手に切開や空気を吸い出すのは暴れた拍子に ばい菌を全身へまわしてしまう恐れもありますので。 または、後1~2週間ほど待って、腹部をちょっと触るだけで破裂するほど 悪化させる手もあります。その時を待ってカッターを火であぶってさっと 腹部の薄いところを切ります。本体は大丈夫です。 その後の、水などの環境を清潔に保つのを徹底すれば、回復すると思いますが、 清潔にしていなかったり、PHの変化を大きく与えますと、アウトです。 (この辺が、症状を観察するのが難しい!典型ですが、死なないはずだと信じて 投薬量を適当に、また、水変えも少なく…ぐっと堪えるのが一番です。) 自信が途中で崩れることが多く、余計なことをして命を短くしてしまうのが、 失敗の典型ですので、自信を失いかけましたら、お電話をください。 突然のメール申し訳ありません。Sと申します 実はアロワナの事で困り果ててしまいいろいろなサイトを探していました。 とある所からこちらのページに辿り着き”魚類転覆病(腹水病)を治療できました!” を興味深く読ませて頂きました。実に勉強になり感動すら覚えております。 ほんとに地獄に仏とはこの事です。 実は私のアロワナが沈んでしまい、自然には浮きません。 体全体を使って頭を上に45度の角度で回りながら水面まで上がります。 餌はぜんぜん食べないし底に沈んだまま、時には横になってしまいます。 この記事を読んでやはり浮き袋の調節が出来ないのかな?と思いました。 今は塩浴させ水温30度弱で単独飼育してますが何せまだ20cm位なものでちょっと心配です。 お腹はへこんでいます外傷的にはまったくと言って良いほど良好で目も死んでません。 この場合は塩分濃度を3~5%まで上げてあげれば良いのでしょうか? (今0.7%ぐらいの濃度ですが)。 沈んでいてお腹も腫れてないので開腹する必要は無いですよね? お忙しいでしょうがアドバイスして頂けたらとてもありがたいです。 宜しくお願い致します。 | アドバイス この読者さんの魚は、”ひょう”が肥大するのではなく、 小さいまま浮き袋の機能を完全に無くしてしまい、沈んでいるようです。 (転覆病の一種にちゃんと、この症状はあります) アドバイスをしてみましょう! 今の状態で、ひれ腐れなどの合併症が出ていなければ、このまま行けば回復すると判断できます。 死亡の場合は必ず合併症を起こしますので、いつまでも変化がないから薬を入れようとか、 水替えをしよう…というのはなるべく避けてください。 20cmの魚体ということから、回復率は成熟したものより早いと考えられます。 原因は水温の下がりですか?もし違って、この症状を起こしたのならば、 別の病気も考慮に入れなければなりません。神経麻痺などです。 これの場合は”ひょう”が疾患をメインに現していても、別の症状も出していきますので その都度の対応が必要です。抗生物質の使用にいたる場合もあり、 危険な治療法に入らざるを得ません。 ただし、致命的なミスを起こさない限り大丈夫でしょう。 実際、症状改善まで我慢できずに、水換えしたり、薬を入れたりして、 水質の変化を招いて殺してしまうのが、ほとんどのアクアリストの現実ですので、 我慢我慢~~。 塩分濃度は今の状態のままでいいでしょう。上げる場合の件は、 腹部を切開して体液の流出を防ぐためなのです。 尚、消毒のためでもある塩は、入れつづけていますと細菌類も慣れてきてしまいますので、 本来は純淡水で飼育、何かあった時に入れます。最初から入れている場合は、 塩の効果はあまり無いです。塩浴という表現から、最近塩を入れられたと判断します。 幼魚の場合、傷が元の病気の回復は早いですが、人間で言うところのガン系、 悪性腫瘍は死亡が成魚より早いです。人間の細胞診は魚では出来ませんので、 どちらにしましても発見して何とかできる…レベルではありませんが…。 ご注意: ・水替えの場合、PHショックにご注意を。 ・ろ材、石などは取っ払いまして、水槽内には何も置かず、綺麗に綺麗に…。 では、ご健闘を祈っています。 初めまして。 転覆病治療を拝見し藁にもすがる思いでメールを書いています。 購入後水合わせに失敗が有ったのか、アジアアロワナが背中を水面から出した状態で 潜れなくなってしまいました。現在その状態から5日目です。 今の所引っくり返る事も無く、背中を出しただけですが若干背中が変色(壊死?)しております。 加えて餌も食べられません。ただ隅でジッとしています。 水流をつけて背中の粘膜の保護、加えて塩水浴+水温33度にて様子を見ております。 ここでご伝授願いたいのですが、魚が浮き袋に疾患を生じた場合、 転覆に至らなければ徐々に自然治癒で自ら中の空気を出し、 元通りに泳ぐ事は可能なのでしょうか? 若しくは現在背中が出ているだけですが、何れは転覆し、お腹を出してしまうのでしょうか? と、言うのも過去ログにお腹を水面から出したアロワナの事例で、 先生は「2週間たっていますから、かなりおなかも大きく膨らんでいることと思います。」 とおっしゃっていますので徐々に浮き袋内の空気が増えて 浮力が増していってしまうのかと捉えました。 よって、たとえお腹を横に倒していなくとも(背中が水面から出た状態) 勝手に浮力が増していずれはゴロンと進行していってしまう感じでしょうか? 不安で夜も眠れない日々です。 このメールが目に留まることを祈りつつ。 身勝手な相談メール申し訳御座いませんでした。 | <過去ログ一部だけを終えて> 当時の相談量は半端では有りませんでした。日本は広い。 転覆病に掛かっている飼育魚(鑑賞魚)の多さにビックリでした。 自分のペットにしている魚ですと、大変な愛着(愛情)が湧きます。 魚も飼主を見て寄って来ます。そんな魚が病気になった時の飼主の心配は相当なもの。 なにせ、次の日には死んでいるかもしれないわけですからね。 疾病にならないよう、普段の飼育管理に注意をしておきましょう。 サケなどの冷水魚を飼育している方は特徴を記述してますので、ご参考に。 |