~サイト前半/科学の章・終わりに
否定派X肯定派 |
ふと思う事があります。
読者のみなさんも感じていらっしゃるかもしれませんが、
”湖の科学”の件です。
例え専門が異なる海洋学者といえども、
酸素が貧弱な湖底のエリアでソナーに何かが引っかかったら、
木や反射像の間違ったものと真っ先に考えるはずです。
にもかかわらず、
調査資料では酸素については(ほぼ)書かれていません。
中には海のように酸素が有る前提での書き方をしていたりします。
すなわち…
「こんなに酸素が含まれているなら湖底怪獣が居ても可笑しくは無い」とか、
「湖底にとてつもなく巨大な川が注ぎこんで酸素を供給している」とか
「何故か酸素が有る!!!だから他の湖と違って湖底怪獣が住んでいるのだ」とか
記述があっても良いのですけど。
ネス湖などを調査する時は陸水学の湖の研究論文ぐらいは
目を通して行くはずですから、何故か素人っぽい事をしているなァと感じるわけです。
莫大なお金をかけているのに。
湖の科学を読まれた読者さんなら(科学を知らない人でも)
「なんだ居るのは難しいじゃん」と容易に判断できるはずです。
酸素が無いわけですから。
誤認とか捏造ということよりも、存在の否定は簡単です。
否定派の皆さんは大喜びでしょう。
ただ、今までの否定の説を載せている書籍をみても、
「あの写真はここがミスで勘違いだ」とか、
「歴史のXXの部分が間違いだ」とか、
「進化論的に生きて居るはずがない」とか、
湖の酸素のことには触れていません。
基本的な湖の科学をすっ飛ばして否定している為、違和感があります。
両者とも湖の酸素について触れなかった時点で引き分けです。(強引?)
ある湖を調査に行ったことのある大学の先生から
「知りませんでした」というご感想が寄せられました。
一生懸命100m水深付近に網を入れていたそうで、
「何も捕れなかったはずですね」と笑っておられました。
個人的に湖の酸素の分布は、冷水湖であり、
尚且つ波風が強く、透明度が高く光合成が盛んで、
急斜面から幾筋もの大きい川・滝が注いでいれば
50mぐらいまでは酸素が拡散して行くのじゃないかと思います。
また、ネス湖のエサ不足についても、
動物園のゾウなどの食性データを比例させ、
漁獲漁で導き出したわけで正確とは言えないです。
それよりも海の温度関係なしの食物連鎖の基本「オキアミが居ない」から
…という風のが誰でも簡単に理解できるわけです。
否定派の皆さんは更に大喜びでしょう。
まだあります。
以前、ネス湖で「塩類濃度を測定した」と聞いた人は、
間違い無く海をイメージしたはずです。
海と繋がっているんじゃないかと。
確かに塩類は有りますが、炭酸カルシウムを主体にした塩類で
世界の陸水に100ppm(100ミリグラム)含まれています。
わざと誤解させたのじゃないかと思うほどです。
ちなみに海水は約35グラムです。比較になりません。
このあたり、せっかく居るかもしれない謎の巨大生物を肯定側自身が
胡散臭くしているのじゃない?とツッコミたくなります。
重要なデータが有ったとしても見逃していたりとか。
一方、肯定派だけじゃなく、否定派もそうです。
「こんな写真は本物とは疑わしい、笑っちゃうよな」とは
本当にそうか?笑い飛ばしていいのでしょうか!?
最新の情報に接して論じるのは良いですけど、
基本の科学をすっ飛ばしている方々の方が多そうで
正直、否定論もイマイチです。
科学を信じ過ぎる「科学バカ」と言われる方々と一緒ですぞ。
モケーレ・ムベンベのテレ湖なんて隕石跡らしい湖という、
とてつもなく重要な学術資料なのに、
「サイ」などと安易な正体で結論つけるからダメなんです。
否定派で、それに触れていた書籍などは恐ろしい事にゼロ。
(確認した時点↑)
恐竜の絶滅なんて未だ先端科学では分かっていないのに、
どうして隕石落下と断定しているのでしょうか?
両者ともダメダメです。
もったいない!もっと楽しめるのに!!
謎学の発展の為に
お金にならなくとも、地道に謎学と共に、
基本の科学研究をしている貧乏アマチュア研究家は沢山居ます。
否定・肯定含めて謎学の本やTV製作で
大きな収入を得られた方々(作家の先生も)は、
彼らに少しでも助成されると、
もっと科学に裏打ちされた情報が入ると思いますし、
謎学が大きく発展すると思うのですが如何でしょう?
奇特な方が出てこられるのをお待ちしています。
そんな奇特な方自体がUMAかもしれませんが(笑
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