コラム6

生物的な特徴ってヤツ。
頭が丸く、体がずんぐりむっくりな動物は噛むチカラがすんごく強いです。
パワフルなアゴを持ち、強力な咀嚼(そしゃく)力を持つ王者さまをご紹介。

コザクラインコ飼い主バカの日記

強暴かわいいぞ。

私の家で飼っている小鳥は大変可愛いです。
コザクラインコといいまして、一般的にはラブバードと呼ばれ、
セキセイインコよりも若干大き目の鳥です。

ラブバードの特徴としては、飼い主を”恋人”のようにベタベタ。
(#ラブバードには、コザクラ以外にボタンインコがいます。)

癒し系…ってやつですね。

ウチのコザクラインコはメスで、ヒナの頃から給餌をして、6年。
バリバリの手乗りです。つぶらな瞳が可愛さ一杯です。

ちょっとコケただけで「ビェ~~~ン」と泣いて甘えてきたのが良かったですネ。

↓私の姿を見つけると、かまってちょ~だい光線を出します。



わたしがくちばしを指でかきかきしたり、姿が見えなくなるまでは
じ~っと上の姿勢のまま、見つめ続けて待っています。

カゴから出しますと、直ぐに飼い主の私の元へ飛んできます。

そこで、彼女は首や肩に止まってカプッと挨拶。

が出ます。

「痛いよ」

・・・と手で捕まえると、またカプッッ。噛んだ時に少しヒネリを入れます。

「おまえ、ヒネリまで入れるとは何という…」

カプッ!カプッ!カプッ!

「痛いっ!ちゅ~にっ!」

カプッ!?ガブッッ!!!ぐりぐり(バンドエイド10枚必要クラス)

あまりの痛さに走って他の部屋に逃げると、彼女は

ギャギャギャギャギャッ!!(=待って待って!!)っと、
鳴きながら追いついてきます。

その飛んでくる姿は、タカやワシのような猛禽類が獲物を襲うかのごとく、
それはそれは恐ろしい…。



無茶苦茶つらいです。

鳥もそうですが、ペットというのはかなりの長命です(これを書いている記事復活の整理時で8年目)。
飼主にカミついてヒネリを食らわす癖がついたサッチャンはまだまだ長生きしそう。

どうやら噛むことを愛情表現と勘違いしているらしい・・・。
撫でたくても撫でれないツラサは深刻な問題です。子供の時の大人しさにダマされたぜ…。

↓そして何年も時が流れた。

サッチャン倒れる!!!の巻 2010年2月1日の出来事

●15年来の最愛……彼女の目がうるうるしていた。声すら出せないほどだった。

先日、夕方に仕事から帰ると、さっちゃんが倒れているのを発見。
私は「まさか」と混乱するも、症状を診た。

足の骨が折れ、かなり腫れていた。やばいぞ。細胞診は顕微鏡がないので出来ない。
胸など触るも、かなり衰弱している。なんと倒れるまで気づかなかったとは不覚。
体温は40度。ウイルスは死ぬから原因ではなさげ(多くのタンパク質は42度で変質)。

私だと分かったサッチャンはヨロヨロと寄ろうとするが動けない。声を出そうとしているが出ない。
原因不明ながら平衡感覚がおかしくなってるのが気にかかる。どこかで頭部の強打もか!?

さっちゃんは足骨折・風邪などから来る合併症の治療が必要と判断した。
自宅には設備がない。有効に効くだろう薬もない。その時は18時過ぎ。
自分がどうなってるのか分からないから、不安だろう。そんな感じだ。

「大丈夫だ。すぐに治るよ。私に任せとけ。」

以前、よく使った災害救助時のセリフが、まさかサッチャンで言うことになろうとは。
とりあえず応急処置と清潔な場所で保温を心がけた。一時的なもので時間を稼いだ。

半日様子を診て、顕微鏡や薬剤が間に合うか?いや待てば手遅れ気味の重症だ。
急がねばならない。それでも今からでは時間的に19時とか20時とかになってしまう。

電話をかけまくった。どこか救急やってないか?診療終了時間ギリギリに着けるか?

サッチャン、助かってくれ。パニくる作者。車を走らせた。

作者「先生、専門用語は全て分かりますので説明は省いてくださって結構です」
院長先生「・・・」
作者「私は人間のほうですが、ステロイド使用反対ではありません。心配ご無用です」
院長先生「・・・」
作者「不在がちなので、通院はさせれません」
院長先生「・・・」

受付会計「お会計は~円になります」
作者「初診料入ってますか?めちゃめちゃ安いですね」
受付会計「・・・はい?」

自己紹介しなければ、私が何言ってんだか伝わることはなかったという。
ネットと同じだ……いやパニックで

サンキュー青木動物病院(常滑市。初めて連れて行った)
一命は取り留めたが、現在、治療継続中です。治って欲しいけど……。

2010年3月15日 1ヵ月半、サッちん15歳♀逝く

ほとんどの訪問者・読者さんには関係ないけど、ごく一部の方々には非常に関係があるご報告。
作者が動けねば、様々な依頼や相談が何一つ進まないのが個人サイトなのです。申し訳ないです。

2月1日に青木動物病院へ連れて行った愛鳥サッチャン。それから今月に入って長々と危篤が続いていた。
そんな際に依頼やら相談は後回しにするのが普通、私も人間だとしてお許し下さい。
しかし、治療の甲斐がなく、3月15日今朝、とうとう天に逝ってしまいました。悲しい。
弱っていたとはいえ、昨日はまだ彼女の秘儀”噛み付きヒネリ”を放てるほどだったのでショック。

たかが小鳥と思うことなかれ、違うんだよね。

以前、インコの手術・治療で90万円か160万円だったかを投入してニュースになった女性を思い出した。
世間(ネット)での多くの反応は「手術せずに他の同じ鳥を用意すれば良い。獣医は大儲け」とか
「そんなに出すならオレに恵んで欲しい」とか、あんまり好い反応じゃなかったと記憶してる。

ボクは今、同じ境遇の気持ちにいます。同じ種類の鳥でも、飼い主なら個性まで分かる。
15歳といっても若々しく、まだまだ10年、20年先があると思っていただけに、心がついていかない。

天才的な技能も持っていた。

鳥かごから勝手に扉を開け脱出、またいつの間にかカゴに戻るというワザです。
カゴ脱出は多くの鳥がするけど、またカゴに戻ってるのが感心する。飼い主バカです。

私は随分とそれに気づかずにいた。教えてくれたのはヤマト宅急便の顔見知りだった。
これは5-6年前ぐらいの話。

荷物届けのノックがあり、私は「ちょっと待って、部屋に放鳥状態だから」とサチをカゴに入れ、
ドアを開け荷物を受け取り伝票にサインをしていると、彼は「わざわざカゴに入れなくても」と言った。

私は「?」、ヤマト宅急便の彼が何を言ってるのか分からなかった。

彼いわく「こないだは賞状の上にいましたよ」、「大人しくて賢い鳥だなぁと感心してましたが」、
「ドアを開けているのに微動だにせず、外に逃げようともず」。

ボクがこれを聞いて驚いたのは言うまでもない。

私はサッチャンの動きを全く知らなかったわけで、彼女はフンすら脱出時に気をつけるのか、
ボクに見つからないように、勝手に飛び回って遊んでいたわけです。
しかも私が自宅へ戻る足音か、腹が減ったらカゴに戻る。カゴへ戻る前に私が着たら動きを止める!!!

恐るべし、サッチャン。

3年前だったか、サッチャンは別の大病を患って死にかけ、乗り切ったけど飛べなくなってしまった。
それ以来は「カゴ脱出⇒戻る」が出来なくなって、脱出しても私に戻してもらうしかなくなった。
出張時には戻れなくなると餓死するので、ネクタイピンで扉を開けさせなくするようになった。

どんなに深夜に帰ってきても、彼女は巣から出てきて1回だけ「ピッ」と鳴く。
かまわないとゴソゴソと巣に戻る。今回の大病も乗り切れると思ってただけに残念です。

「ペットは飼い主の危険を代わりに受ける」(KM先生)を想う。
ここ数年、私は仕事・調査などの合間に死にかけたことが何度かある。
銃で撃たれ(カスった)パキスタンの件はまだしも、崖の自由落下も多い。

サッチャンが動いてないのを発見したのは朝5時でした。

飼い主バカの日記・おしまい

2010年5月13日 2ヶ月経って

天に召された「さっちん」。悲しみにくれる日々だった。

そして時は流れ、新しい娘が我が城にやってきましたぜ。
名は「ぴょん」ちゃん。ピョンとはねて逃げるから自然と名が浮かんできました。

しかし、名を呼んでも返事をしないのが寂しいけど、そしてウルサイ。ピーチクパーチク。
さっちゃんが静かだったのが感動モノだったけど、何はともあれ噛まない!!!

=新しい娘が来たぜ。カゴは、さっちんの愛用のおさげだ。



▲まだ慣れてない。それより逃げまくってます。
しまった、その感覚が私に抜けていた。似ていても違うんだと。

=その後ベタ慣れに

意外な動物シマリス

よく手乗りのイメージが有る可愛らしい小動物ですが、
よほど根気を入れて子供のときからエサを手でやらないとまず慣れません。

実は野生に限りなく近いリスなので、
飼育される方は直ぐ慣れると勘違いしない様にご注意を。

作者はそれゆえ、チャレンジしたことはありませんが(笑)。

読者さんから「時々、シマリスは大人でも慣れる時がありますよ」と連絡が入った。

「なんと!マジですか」

実は飼いたいと思っていたのに残念だという知識が脳に刷り込まれていたので、
間違い指摘であっても非常に嬉しかった。
よし、いつかきっと、必ず、天地が逆さまになろうが、シマリスを仲間にしてやるぜ!!!

▼話は変わって、日本産・最後のトキが死亡したNEWS



日本中を駆け抜けたニュースに自然を愛する方々の悲鳴があがった。

サラバ!!!トキ…

人間の…、いや、極一部の権限のある人間の私利私欲のために、
環境が壊れ絶滅に追いやられている地球の生命たち。


それは、今日も我々人類に”何か”を残している。


世紀末も過ぎ恐怖の覇王はついに来なかった。


が、しかし。


我々人類は一体どこに行けば良いのであろうか。


世紀末を迎える前に人類が残した遺産によって、ついにトキが亡くなった。


トキに関わった人々には涙が溢れた。
これからも長い間、人々の心に残って行く事だろう…。





良い想い出と感動をありがとう!!!
















←病気でなければ最強だったトキ。

武論尊・原哲夫著「北斗の拳/豪華愛蔵版VOL.7」集英社P180より

おっと、画像を間違えてしまったぜ…。
著作権に厳しい週刊少年ジャンプ、お許しを。

←佐渡トキセンター提供の時事通信社より最後の1羽。

2003年10月10日午前7時20分頃。推定年齢36歳。メスの「キン」ちゃん。

飛びあがり頭を打ったのが原因

どうやら大空を羽ばたく夢を見て、つい飛び上がってしまったようです。
飛びあがればゲージに頭をぶつける事すら忘れてしまった老衰状態だったのでしょう。

トキについては、2007年に養殖モノを放鳥し、なんとか自然発生を進めたいと環境庁。
2015年には数十羽が佐渡の島に飛んでいるはず!!!…と期待しているそうです。

佐渡と言えば、まおちゃんのmaomao14さん。佐渡島の話を要チェック。
よろしく応援ください。

なぜか自然保護団体から苦情が…ボヤキ

コチラの方とかこのヤツには「絶滅とかを防ごうと自費で研究ですか凄い」など、
予め「エライ!!」とか「資金提供したいのだが」などと来ることは1件もありません。
しかし今回、自然団体系の方々から怒られてしまいました
「日本産トキが絶滅したのに不謹慎だ」などなど。

凄く多く…。どこに隠れていたんだという程、数多くのクレームが着信して一杯です。

しかしだな、保護何とかとか、文句を剥製流通企業や非合法業者に向けるならまだしも、
絶滅危惧の1種でも自腹を切って研究して救ったオレに対して、その牙を向けるとは、
実際に行動する絶滅を防げる能力のあるオレに向かって文句を垂れるとは、
ケチつけるしか能力がない連中のくせに、プライドばかりデカくなりやがって、
寄付で生活して、活動は行政に向かって文句を言うだけ、今はネットでケチ付けかよ、

このボケどもが!!!少しオレに金を回せっての。

と叫びたかったけど、ヘタレな作者は、何も言い返せずに「以後気をつけます!!!」。
私は妙に辛いです。環境庁さん、研究予算チョウダーイ。

トキのクローンについて ちぇんさんより

はじめまして、ちぇんと申します。
かなり以前からHPの方は拝見させていただいております。

さて、私学生の時に動物生殖工学を学んでおりまして、
マンモスの復活を研究されている先生の孫弟子に当たります(笑)

ついでに、私の所属していた研究室では胚の凍結保存を専門にしておりまして、
哺乳動物の胚の凍結保存ではかなり有名な研究室でした。
その研究の一環として鳥類の胚の凍結保存、培養も行っていたのですが、
哺乳動物と異なり、鳥類の胚の培養技術は確立されていないため、
試行錯誤を繰り返していたのを覚えております。

そういった点からも、トキのクローンはまだまだ先かな、と思っております。
友人の卒論のイントロダクションには、ちゃんとトキの事書いてたんですよ。
一応、頑張ってた研究者もいるんだぞ、と言うことで・・・・。

哺乳動物以外の生物でクローンの話が出てこないのは、
単に子宮の有り無しが効いている、と言うことです。

細胞分裂までは良くても、カラ…。

結構、発展している科学技術に思えても、ふとしたことが壁になり
理論は良くても現実は上手くいかないもの。

一般の方が知っていそうで知らないお話でしたネ。ありがとうございました。

絶滅済:日本産トキの羽

UMAサイトのおかげで、胡散臭い学者のレッテルを貼られているわけだけど、
ちゃんとした学者じゃなければ持っていない必殺のアイテムをご紹介しましょう。

日本産トキ、学名はニッポニアニッポンという国鳥の貴重な羽です。
無論、最後の日本トキ「キンちゃん」の羽と言いたい所だけど、それはさておき、
フンすらやり取りできないという貴重な鳥の体の部位だ。お金を積んだって買えません。
そう、これこそが人類の宝の一つといえましょう。

それを保証する当時の佐渡市役所の封筒も現状のまま保存している。
空気になるべく触れないようにしてね。私が死んだって残るものなのさ。

人類に役立つ研究をしている研究者と、肩書きだけで私腹を肥やす学者との違いは、
細かい部分からして全然違うもので、個人サイトだろうと、よく見ればそこかしこにある。



この世の中には、ほんのわずかではあるが、作者の境遇や苦境を察して応援してくれる人々がいる。
ありがとう。私は決して感謝し続けることを忘れない。



これらには、裏に隠された物語が当然ある。今を遡ること、XX年前のことです。
私は大学の臨時講師として、ブランド大好き女子大生に囲まれていました。

早く辞めたい!!!

いや、それは言うまい。周りが高年齢化した教授など男が少ない大学構内なので、
若い男(しかも海外飛び回った、ちょっと違う経歴の変な個性の兄ちゃん)だと、
専門講義をしていても、普段と違う雰囲気になるのだ。それがイヤだった。

薬学部というジャンルが大学で出来たばかり、一般的には難関の学部でもある。
医学部のバカ学生(のネタもあるけど)は置いておくが、
女性ばかりというのは学部や学科を超えて、
淑女と思う秋葉原系の人々とは違って、それはそれは恐ろしい……、

いや、こんな話ではない。そう、絶滅を控えていた日本産トキの話だ。

これを書いた時点で、中国産トキの養殖繁殖が成功し、日本(佐渡)の空を飛んでいる。
知ってるよね?もし知らなければ、時々はニュースも見ていないといけないぞ~

=白い羽を引っくり返しただけ

この物語・・・いつか書こうと思う。



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