フラッシュダンス(1983)

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監督
エイドリアン・ライン

製作
ドン・シンプソン
ジェリー・ブラッカイマー

脚本
トム・ヘドリー
ジョー・エスターハス

出演者
ジェニファー・ビールス(アレックス)
マイケル・ヌーリー(ニック)
シンシア・ローズ (ティナ)

音楽
ジョルジオ・モロダー

撮影
ドン・ピーターマン

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あらすじ
舞台はアメリカのペンシルベニア州の西部ピッツバーグ
「プロ」のバレーダンサーになることを夢見て、昼は溶接工、夜はバーでダンサーをしてお金を稼ぎ、家では日々ダンスの練習に打ち込むアレックス。
でも彼女は正規のバレーを習ったことはない。
物語の始まりは、溶接工のハンサム社長ニックがバーにダンスを見に来ていて、恋に落ちるところから始まる。
アレックスはプロバレー団のオーディションに応募する軍資金も貯まり、事務所に書類を受け取りに行くが、同じく応募に来ているバレースクールの生徒たちと自分の境遇を比較し、不安になって事務所から逃げ出す。
昔プロのバレーダンサーだったハナというお婆さんや、姉妹でフィギュアスケートでプロを目指すティナ。コメディアンを目指してバーでコックをやっているリッチーなどに励まされて頑張る。
オーディションは最初、書類選考がある。社長のニックは書類選考に受かるように手を回す。
選考に合格したことに歓喜し、ニックと喜びを分かち合うが、彼が手を回していたことを知ったアレックスはニックと喧嘩する。リッチーがニューヨークに出て行ったり、ティナが大事な大会で失敗したり、何もうまくいかない。オーディションへ挑戦する不安も手伝い、やる気をなくす彼女。
そんな折、バーのトップレスのダンサーがかつて自分と同じような夢を持っていたことを告白され、思いとどまる。そして、いままでともに夢の実現に助力してくれたハナが亡くなってしまう。
これをきっかけにアレックスはオリジナルダンスでオーディションに挑む。
オーディション開始。はじめ審査員はオリジナルダンスを冷ややかな目で見ていたが、その活力に感動する。
こうして合格を勝ち取ったアレックスを待っていたのは花束を持って待っていたニックだった。




ふぅ…今回はあらすじの書き方を調べてから書いてみた。
でも相変わらず長すぎるね!

事前情報によると光りの明暗、逆光。シルエット。この映画の監督エイドリアン・ライン氏の十八番って事らしい。
個人的にも撮影の逆光とか大好きで、写真撮るとき(被写体は大抵プラモだったり)よくやります。
カッコよくする一つの手段ですし。
ド頭からしばらく連続したカット、自転車に乗ったアレックスのシルエット。
逆光シルエット 子猫。
奥行きの圧縮された坂道。←アメリカ映画っぽい!(・∀・)カコイイ!!
逆光シルエット 鉄橋。
もうこれだけでこの映画気に入りました。
有名なBGMに載せて流れる映像。
ダンス。スポットライト。
劇中のどのダンスも気合が伝わって来た。
個人的には電話待ってるダンサーのロックなダンスが一番カッコよかった。
しかし、チカチカフラッシュのダンスはヒキツケが怖かったっすねw

ストーリーは本当にいたってシンプルなサクセスストーリーで、挫折アリ笑いアリ涙アリなね。
爽やかで心が洗われます。
しかしアレックスのファッションはいいね!
スケートシーンも良かったなぁ。
スケートリンクはスポットライトの光りと闇が一番際立ってた。
息が白くて。画になる。

てか父親w親子愛。
こんな親父にも憧れる。まぁ普通のことっちゃ普通のことなんだけど!



一番印象に残ってるカットは足先にテーピングする横位置のカットですかね。足のアップ。
それから自宅でダンスの練習に打ち込むシーンになっていく…
何故か目に焼きついている。
テーピングテープボロいなぁとか、ココに貼ると痛くないのかぁとか。
考えてたけど、自分でも分析できない。
一瞬現実に引き戻った瞬間だったのかな。
集中力切れただけとか。

3時10分、決断のとき『3:10 to Yuma』(2007)

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監督
ジェームズ・マンゴールド
脚本
ハルステッド・ウェルズ
マイケル・ブラント
デレク・ハース
出演者
ベン・ウェイド(殺し屋):ラッセル・クロウ
ダン・エヴァンス(牧場主):クリスチャン・ベール
音楽
マルコ・ベルトラミ
撮影
フェドン・パパマイケル

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あらすじ
南北戦争が終わってまもなくの頃、戦争で片足をなくし、家族と共に牧場を営むダン。
彼の土地は鉄道が敷かれるという理由で有力者から嫌がらせを受け、借金を背負わされていた。
物語のはじまりは、有力者の手下から馬小屋に火をつけられ、牛も奪われるところからはじまる。
ダンは町に繰り出し、借金の返済と牛の返却要請のため有力者に会いに行く。
その途中で、人を殺し奪うことを生業とする最も有名な殺し屋ベン・ウェイド率いる強盗団と遭遇、そして彼らに襲撃された駅馬車を発見する。
そこでの唯一の生き残りである私立探偵社の一人を救出する。
有力者との交渉は失敗に終わり、やっきになって有力者を殺そうと追って入った酒場でダンは、たまたまベン・ウェイドと再開し、保安官等のベン逮捕に助力することとなる。
ベンの強盗団によって度々損害を蒙っていた鉄道会社の重役は、彼を縛り首にするため明後日の「ユマ行き3時10分発」の汽車に乗せようとする。ベンをコンテンションの駅まで護送する一行に、ダンも同行を願い出る。
この任務を達成すれば、鉄道会社から200ドルもの大金を手にすることが出来る。
これさえあれば、苦労を可決続けいる妻に楽をさせることが出来、長男の蔑みの目線を払拭することが出来る。そして結核をわずらった末の息子の治療にも専念できるのだ。
殺し屋ベン・ウェイドは殺し屋でありながら、人間を惹きつける品を持ち、信念、生き様に芯が一本通った男。それでいて悪い男じゃない。しかし、殺しの腕は一級品で、人間的にダメな奴。気に入らない奴は容赦なく殺す。そんな男。
道中、捕まっているにもかかわらずフランクな態度のベンは油断なく脱走の隙をうかがっている。
ダンも戦争で狙撃の名手として名をはせた腕のある男。
何度か危うく逃がすところだったが、こっそり追いかけてきた長男の助力や、良い奴だった獣医の死など、何人もの犠牲を出しつつも、ダンは何とかベンを連れてコンテンションの町に到着する。

だが、そこにベンを奪い返そうとする強盗団が押し寄せてくる。ベンを狂信的に崇拝する強盗団のサブリーダーは、一行が籠もるホテルを包囲、更にダンたちを殺害した者に報奨金を出すと群衆を扇動する。
強盗団のみならず町中を敵に回したダンとその一行。保安官や鉄道会社の重役までもが絶望的な状況に屈し、保身に汲々とする。そんな中、ベンを刑務所行きの汽車に乗せるため、ダンはただ一人で孤独な戦いを挑むことを強いられる。そして、孤立無援のダンを見たベンの心にもある変化が訪れる。
(あらすじ長すぎた)




熱きドラマに男泣き必至!
というね。この言葉にあおられて見てしまったわけです。
たしかに熱かった。でも泣きはしなかったw
1957年の映画のリメイクなんですな。なるほど。前作も見てみたいところ!


敵だった奴が仲間になるあの熱さ。
ちょっと違うけど、それと同じ感覚。
やっぱこのパターンに弱いよね。
西部劇ってファッションとかカッコいいのぅ…なんて感じでダラっとみてたけど。
物語が進むにつれて登場人物の心情がいろいろ見えてきて楽しめた。

ベンは人を惹きつけるものを持ってる男。殺しの腕は一級品。己の欲望に忠実で行く手を阻むものは、何人たりとも容赦をしない。気に入らないものは消す。そんな男w
気になった点としては殺し屋のベンがたびたびスケッチをするシーンがあったな。
気に入ったものをスケッチするのだろう。
はじめは鷹。つぎは女の裸。最後はダンを描く。
演出としては大した意味は無いのかもしれないけど、気になった。
どっかのレビューでベン・ウェイドのキャラを引き立たせるって書いてあるのみてなるほどと思ってしまった。

最後は目的を同じくしてしまったベン・ウェイドに思わずニヤニヤした。

ダンは良い親父像として描かれた感がある。
芯が通った生き様。それでいて足を失った理由を誰にもいえない劣等感も抱えてる。
頭のほうで息子に『いつかお前にも俺の考えが理解できる時が来る』ってことを言うんだ。
よく聞くセリフだけど、ホントにそう。
息子にはまだわかんないよ。親父の気持ちなぞw

最近の映画だから画作りとしては派手な感じだったから、印象に残る絵はあまりなかったけど、
最後に汽車を追いかけるベンの愛馬が走るシーンは画になるナァと思った。


そいえば、サブリーダーのチャーリーがバイク屋の店長に激似だったのもツボだったなw

ゆれる(2006)

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監督 西川美和

脚本 西川美和

出演者
早川 猛(弟)/オダギリジョー
早川 徹(兄)/香川照之
早川 勇(父)/伊武雅刀
川端智恵子/真木よう子
早川 修(弁護士)/蟹江敬三
検察官/木村祐一

音楽 カリフラワーズ

撮影 高瀬比呂志

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あらすじ
故郷を離れ、東京で写真家として活躍する弟・猛。母親の法事で久々に帰省し、兄・稔が切り盛りする実家のガソリンスタンドで働く昔の恋人・智恵子と再会する。猛と智恵子とは一夜を過ごし、翌日、兄弟と彼女の3人で渓谷へ遊びに行く。猛が智恵子を避けるように写真を撮っているとき、智恵子が渓流にかかる吊り橋から落下する。その時、近くにいたのは稔だけだった。事故だったのか、事件なのか? 裁判が進むにつれ兄をかばう猛の心はゆれ、そして証言台に立ち最後に選択した行為とは……。
wiki参照…ここ時間かかるんですよね。リテイク修正中だから許して)



自分にも兄貴が2人いるし、面白そうってだけでチョイスした。
家族の距離感。
兄弟の距離感。典型的な人間関係が描かれてるので、よくある風景として映画に集中できた。



劇中で事件が起きた渓谷の吊橋。
ゆれるってタイトルと吊橋。主人公(弟)の気持ちの揺れをかけているという。
分かりやすい。笑点でいう『うまい!』って感じ。
でも座布団出るか出ないか。


子供の頃、この吊橋を渡ったりしてた映像がビデオで残ってて。それを見た弟は、思わず兄貴に会いにいっちゃう。
正直子供の頃のビデオ撮影されたものって残ってないというか。ウチ写真派だったみたいでビデオないんだよなぁ。
だからすごく羨ましい。声とか空気感とか。そのまま残ってるってどんなんだろ。
今のご時勢、デジカメでムービー撮れちゃうからな。良いよね。
そんな気持ちがあるから、友人の結婚式でも、できるだけ映像として思い出を残してやっています。いい画。時たま取れれば良いかなw



為になることあったかな…撮影手法は特に気になることもなかったし、音楽は良かったかな。
事件の回想シーンが何パターンがあって(状況が違うもの)、
視聴者が混乱するか、ちょっとしたストレスがかかるかなって感じだけど、
最終的に真実がどれか説明なしに分かったし、親切な映画だったんだと最後に思った。

ラストシーン。
小さい頃、つちかった2人の絆が垣間見えた。
ハッピーエンドがやっぱり好きだ。個人的には二人ともまぁプラス思考でオチが来たからいいね!と思った。



集中できることと、分かりやすさ。視聴者に対して親切。
アニメだと表現が無限なだけに、分かりやすい演出って割りと重要視されると思っているんですが。
(わざと分かりにくい作品にするのもあるけど)
自分が演出するとしたら、やっぱり白けさせたくは無いなと思うじゃないですか。奇抜な事をしたいとかは思わない。
出来るだけ現実に引き戻さない手法を取り入れたいわけです。
今自分が知っている手法は
カメラを意識させない。
イマジナリーラインを超えない(被ってるけど)
タイトル前にアバン作る事で引き込むことができるらしい。


あとは…
って思いつくの少なっw
もっと知らないとね…。


次は…2000年代以前で選ぼうかな。

赤ひげ(1965)

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監督:黒澤明

脚本:井手雅人
  :小国英雄
  :菊島隆三
  :黒澤明

出演者:赤ひげ(三船敏郎
   :保本登(加山雄三

音楽 :佐藤勝

撮影 :中井朝一
   :斎藤孝

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保本(やすもと)こと加山雄三は長崎で医学を学び、帰ってくれば幕府の医療機関へ行くことが決まっていて、おまけにいいところのお嬢さんと結婚も決まっていた優秀な青年が主人公。ただ、帰ってくるなり嫁候補は別の男と子どもを作っていたり、赤ひげというなんか気難しそうな医者のいるボロい養成所(病院)に半分監禁勤めを強いられる羽目になる。
最初は腐ってサボり、追い出されようとするが無駄に終わる。
そんな中、養成所が抱える生々しい現実にぶち当たり、凹まされる。殺されそうになったり、
悲しい死に直面したり。。。
そんな加山雄三は赤ひげと暮らすうちに、赤ひげの人間性を理解していく。
身分の高い者からピンハネし、貧困に苦しむ人々の治療費にあてていく。
そんな赤ひげに信頼を寄せていくようになる加山雄三。少したくましくなり、養成所にもなじんでいく。
そして自らが担当を受け持ち、懸命に治療して壁にぶち当たりつつ頑張るにつれ、さらに人間として成長する加山。
最後に、たっての希望であった幕府の医療機関への道が開ける。
だが断る加山。すっかり赤ひげスタイルに染まった加山であった。


赤ひげ。
まず最初に。

女の患者がパネェ←

迫力が尋常じゃなくって、ある種の非常識な感覚。
同じ人間と思ってても、何か違う不気味さがあるから。理解できない存在だから怖いという感覚が生まれ、こっち見んなってなる。
化粧も怖くしてるんでしょうけど。
撮り方も影中から目元だけ月明かりで見える演出。良かった。

個人的にはNO.1が解放前おとよ。
次点が狂女の目つき。
おとよの目の隈とうつろな目。
女優の演技もさることながら、見せ方が気持ち悪いんですかね。
基本1カット1カットの尺が長いから、気持ち悪い時間が長い。
しぐさもオバケぽくて素敵だった。

黒澤明監督は負の状況(恐怖とか悲しみとか汚さとか気持ち悪さ)にこだわりを見せる。
普段自分が接する作品では真逆なことが多いので、新鮮。

最初の講習でドラマとは主人公ないし、登場人物に不幸を与えて克服させる、または最後に解決させる。
というようなことを西澤さんがおっしゃっていたような。
音楽でもそうだけど、交響曲とか退屈な部分。絶対あるんですが。
でも最後に感動的メロディを展開させて感動を大きくする手法。
ある種退屈というストレスを与えれば与えるほど、後のギャップが良い。
ギャップ萌えとかと一緒か。

白黒だからこそ活きる手法として、明暗の強さを使い分けてそうだった。
不幸なところはとことん黒く。
明るいところ、幸せが満ちている場面は明るく。雪なんかその象徴のようだし。

赤ひげ…良い人間性
最後に笠智衆さんが見れて良かった。

晩春(1949)

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監督:小津安二郎
脚本:野田高梧
   小津安二郎
音楽:伊藤宣二
撮影:厚田雄春

主演:曾宮周吉(笠智衆) 紀子(原節子

                                                                          • -

早くに妻を亡くし、それ以来娘の紀子に面倒をかけてきた大学教授の曾宮周吉は、紀子が婚期を逃しつつあることが気がかりでならない。周吉は、妹のマサが持ってきた茶道の師匠・三輪秋子との再婚話を受け入れると嘘をついて、紀子に結婚を決意させようとするが、男が後妻を娶ることに不潔さを感じていた紀子は、父への嫌悪と別れの予感にショックを受けてしまう。マサの持ってきた縁談を承諾した紀子は、周吉と京都旅行に出かけ再度心が揺れるが、周吉に説得されて結婚を決意する。紀子が嫁いだ晩、一人家に残る心を決めた周吉は、人知れず孤独の涙を流すのだった。
wiki転載)
次回は自分でやります…><


課題課題と見始めて早3日。
3回に分けると何かと泣けるシーンも泣けんw

でも面白かった。
白黒映画は七人の侍しか見たことないので、
見始めた当初の違和感が当然のように感じてたけど、違和感。
あとでわかりましたけど、カメラが低いんですね。なるほど。
おもしろい画だし。好きだわ。真似したい。

BGONLYが写真展に飾るような画ばかりだなといった印象。
シーン変わり毎に3カットずつくらい挟んでたので、まったりした。
あいかわらず地面すれすれ。
あとイマジナリーライン云々は今思えば違和感感じてたかも。
原節子さんの演技が妙に力強かったからかもしれないけど^^;

この映画、壷論争ってのがあるそうですね。
全然気にしてなかった俺w

今日と旅行の宿でのシーンは
お父さん寝るの早ッってツッコミ入れたくらいですよ。記憶に残ってるのは。

紀子三部作かぁ。見てみようかな。東京物語は次回みてみようかな。
しかし、ノリコと3という数字はどうしても、ガイナのアニメの方を思い浮かべてしまいますなw

東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜

さっそくテンション高いうちに映画!と思ってノリ気で帰ってビール用意したにもかかわらず。
課題の「晩春」会社に忘れるという…ね。
仕方ないので、いつもお世話になってるshowtimeで映画見ることに。
チョイスは適当。
東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜
画作りについて一つの塔を画面に入れ込むシーンはたくさん見られることだろうといった簡単な理由。


作品解説
稀代のマルチ・アーティスト、リリー・フランキーによる自伝的ベストセラー小説を、オダギリジョー樹木希林小林薫ら豪華俳優陣を迎えて映画化。だらしない“ボク”と、その息子に惜しみない愛情を注ぎ続ける“オカン”との強い絆を中心に、ふたりを取り巻く人間模様を詩情豊かに描き、日本アカデミー賞五部門制覇した傑作ヒューマン・ドラマ。監督は松岡錠司、脚本は松尾スズキが手がける。



なんとなく誰もがイメージできる、自分からしたら人世代前、親父達の世代より少し若い、
普通の一般的な人生を歩んで、東京で少し成功した人の自伝。



第一印象は映画の進行が日記形式?→たいくつ?といった感じ。
ド頭のナレーションでオダギリジョーが一つの家族の小さい話です…なんていうから、
小学生の夏休みの絵日記を思い出して、
ネタが無いと、「朝起きてご飯はパンでプールにいきました。」
みたいな読み手にとってつまらないストーリー進行をするんじゃないかと思ってしまった。



この形式って脚本とか文章にする世界においてタブーみたいなイメージを持ってた。
でも改めて考えると「涼宮ハルヒ」とかもこの手だな。と。
活字もあまり触れないので、この考えは払拭しつつ。
フタ開けてみたらアリだった。



一言で辛めにまとめると。
息子と母親のベッタリした愛情を恥ずかしげもなくひけらかす。露出談。



共感するし、うらやましいとも感じる。



監督が見せたかった画は、だいぶ後半の横断歩道のシーンだろうか。息子が初めて母親の手を引いて歩くってところ。
とってもスローモーションで3回にわたって見せてた。



正面引きの画
正面アップ
横位置の引きの画



ここにきてやっと母親卒業して、一人立ちして提供する側になった。
母親が死ぬ間際、人によっては死んだ後、やっと甘えから脱却する…というか。




その点期待してたほど、東京タワーは影が薄かったような。
グッと来る画はなかったかも。



最も考えさせられたのは、息子と母親の愛ですよね。




オカンは息子が産まれた瞬間から、無償の愛を提供する。
オトンとの愛と比較すると、1割にも満たないんじゃないだろうか。
オトンはある種、奥さんを息子に取られるんだよなぁと。
これは逆パターンも同じなんだろうか。
娘が産まれたら、オカンはオトンを取られることになるんだろうか。



我が家は息子に出される食事とオトンに出される食事の品質が違うらしい。
たまに実家に帰ると、そんなもの俺には出したことない!って横から言います。
ははーん。と。

俺は娘がほしいな。