国内未承認薬をなぜ当院で扱うのか
日本では新薬の承認が約4年遅れているといわれています。海外では使用が認められているのに、日本では認められていない新薬は数多く存在します。これは厚生労働省による承認が下りていないためです。日本で使えるようになるまでの時間差をドラッグラグといいます。
医薬産業政策研究所が調査したところ2000~2006年の日本の新薬のうち、比較可能な54品目のドラッグラグは約4年でした。その内訳は製薬企業が開発に着手するまでで2年、開発期間で約1年、承認審査の期間で約1年です。
政府もドラッグラグの問題は認識し、2015年7月、新薬の開発から承認までの期間を2年半短縮する方針を掲げました。政府は別の調査機関を基にドラッグラグは2年半と捉えており、これで欧米並みになると考えています。ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)とイピリムマブ(抗CTLA-4抗体)イピリムマブ(抗CTLA-4抗体)の併用が、多くのがんに効くことはわかっていても、日本での認可の道はかなり程遠いのが現状です。
だからこそ、海外で効果が認められた新薬をいち早く日本でもお届けしたい。それが医師の使命だと思っています。
薬品名 | 承認国 | 承認年 | 効果 |
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ニボルマブ | 日本 | 2014年 | メラノーマ、肺がん、腎がん、ホジキンリンパ腫 |
イピリムマブ | 日本 | 2015年 | メラノーマ |
アテゾリズマブ | 米国 | 2016年 | 尿路上皮がん |
ペムブロリズマブ | 日本 | 2016年 | メラノーマ |
ベザフィブラート | 日本 | 1991年 | 高脂血症 |
ベバシズマブ | 日本 | 2007年 | 肺がん、乳がん、大腸がん |
エロツズマブ | 日本 | 2016年 | 多発性骨髄腫 |
上記以外でも日々様々な新薬が誕生しております。
中には臨床試験にて有効性が証明できた新薬もございますので、その他新薬についてお問い合わせの際はこちらからご連絡ください。