日本から電柱が無くなる?東京五輪に向けて電線類地中化が加速

景観の改善や防災、路上スペースの確保などを目的に行われる「電線類地中化」が、東京五輪に向けて加速しているようです。都心部では、2013年11月時点の無電柱化率は約80%程度あることにも驚きですが、気づいたら日本から電柱が無くなっている未来は直ぐに来そうです。

更新日: 2013年11月17日

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makibo26さん

電線類地中化(でんせんるいちちゅうか)とは電線(電力線・通信線等)および関連施設を地中に埋設することである。電線地中化、電柱地中化などとも言う。

無電柱化とはその名のとおり道路上から電柱を無くすことであり、電線類地中化はその手法の一つである。

景観の改善や防災、路上スペースの確保などを目的に行われる。

東京五輪との関係

9月29日付の日本経済新聞は「国土交通省は2020年開催の東京夏季五輪までに、東京都内の空港や駅周辺など人が多く集まる地域の電柱をなくす検討に入った」と報じている。

日本の無電柱化率はロンドン、パリ、香港、シンガポールなど海外の主要都市に比べて、依然として大きく見劣る状態が続いている。

無電柱化、電線類地中化の手法

電線類地中化

電線共同溝などの施設を道路(主に歩道)に埋設し電線類を収容することで、道路上から電柱を無くす手法。

裏配線と軒下配線

裏配線:無電柱化したい道路にある電線類を裏道に配線して、結果的にその道路から電柱を無くす手法

軒化配線:電線を沿道家屋の軒下や軒先を橋渡しのイメージで配線するもので電柱不要となる手法

ソフト地中化

道路上にある電線類を地中化するという点では電線類地中化と同じであるが、電線類地中化に必要となる地上機器(変圧器やペデスタルボックス)の設置場所が確保できない等の理由により電柱を撤去できない場合に用いられる手法。
電線は地中化するが電柱は残るという中途半端なものである。

整備前後の景観の違い

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