2017年10月 | 記事一覧 | 2017年12月
2017年11月
完結編台本です!
(BGM:壮大なファンタジー音楽)
N「ケシザベス時代劇、王者の石ピーチモンド!」
(BGM:風雲急を告げる)
N「キエーーーてしまった桃野小町。王者の石ピーチモンドは、氷の武将徳川ヒエヤスに奪われてしまった!」
沖田「……姫様!」
バサシ「ブルブルブルヒヒーン!ヒエヤスがさらったと言うことは、姫さまはフリーザー城だな」
沖田「姫が凍ってしまうまえに、助けださねば!」
ケシザベス「フリーザー城へ行きましょ!」
N「かくして三人は、フリーザー城を目指した。ケシザベスと沖田ソーセージ、宮本バサシの三人は、山道を一気に駆け上り、山頂にあるフリーザー城の前にたどりついた」
沖田「おお、これがフリーザー城か……」
バサシ「さ、さむい、ここまで冷気が伝わってくるぞ」
ケシザベス「中に入るにはどうしたらいいのかな」
(SE:荷車)
沖田「見ろ、荷車が入って行くぞ」
ケシザベス「あの荷車の中に潜り込んでフリーザー城に入りましょ!」
N「三人は荷車の中にもぐりこんだ!」
バサシ「うわっ、エビくさい!」沖田「献上品の冷凍エビがぎっしり入っておるな」
N「エビの匂いにむせながら、フリーザー城へ入り込んだ三人!」
ケシザベス「うう……さむ~い!」
沖田「まわりはすべて氷の世界だ」
バサシ「ブルブルブルブル……ハクション!」
ケシザベス「早く、姫とミカを探さないと!」
沖田「姫さまーー!」
ケシザベス「ミカーー!」
バサシ「佐々キウイ小次郎殿~~!」
N「呼べども呼べども返事はなし。その時、フリーザー城の大広間のふすまが開いた!」
(SE:きらびやかに)
ヒエヤス「ようこそフリーザー城へ!」
ケシザベス「お前は……」
ヒエヤス「すべてのモノを冷やしたい!徳川ヒエヤス!ヒエヤスだけに、アイスべき将軍!」
(SE:ピュ~~)
バサシ「さぶっ!」
沖田「また温度が下がった!」
ケシザベス「姫さまはどこ!?ミカは!?」
ヒエヤス「ひゃっひゃっひゃっひゃっ~!今頃どこかで凍っておるだろう。ほれ!見てみい、ピーチモンドはここじゃ!」
(SE:キラキラキラキラ)
N「徳川ヒエヤスの手に、200カラットのピーチモンド!」
一同「はあっ!」
ヒエヤス「これで我が一族は食べ物王国の王として代々栄えることであろう、本当に代々栄えるの?そうねだいだい(大体)ね!なんちゃって!ひゃっひゃっひゃっひゃ~!」
(SE:ピュ~~)
ケシザベス「さむすぎる!」
ヒエヤス「代々栄える、我が一族を紹介しよう!ワシが初代、徳川ヒエヤス!」
※みんなで順番に演じてください。
ヒエタダ「第二代、徳川ヒエタダ」
ヒエミツ「第三代、徳川ヒエミツ」
ヒエツナ「第四代 徳川ヒエツナ」
ツナヒヤシ「第五代、徳川ツナヒヤシ。ナマモノ憐れみの令を発令!」
ヒエノブ「第六代、徳川ヒエノブ」
ヒエツグ「第七代、徳川ヒエツグ」
ヒヤシムネ「第八代、暴冷房将軍(あばれいぼうしょうぐん)、徳川ヒヤシムネ」
ヒエシゲ「第九代、徳川ヒエシゲ」
ヒエハル「第十代、徳川ヒエハル」
ヒエナリ「第十一代、徳川ヒエナリ」
ヒエヨシ「第十二代、徳川ヒエヨシ」
ヒエサダ「第十三代、徳川ヒエサダ」
ヒエモチ「第十四代、徳川ヒエモチ」
ヒヤシノブ「第十五代、徳川ヒヤシノブ」
ケシザベス「長すぎる!」
ヒエヤス「それではワシがお得意のギャグを……」
ヒエタダ「ワシが言う!」
ヒエミツ「ワシだ!」
ヒエツナ「いやワシが」
ヒヤシムネ「ワシじゃ!」
ケシザベス「もういい!それより早く姫様たちを探しましょ!」
N「ケシザベスたちは広間から廊下へ出て、姫たちを探しはじめた!」
ヒエヤス「ひゃっひゃっひゃっひゃ!このフリーザー城を無事に出られると思ったら大間違いじゃ!出会え出会え!者ども、出会え~!」
(BGM:アクション音楽)
N「フリーザー城の中に待機していた、氷のように冷徹な、冷凍侍たちが、刀を抜き、いっせいにケシザベスたちを追った!」
沖田「くくっ、追手の数が半端ない!」
ケシザベス「この人数じゃ勝ち目はないわ」
バサシ「ブルブルブルヒヒーーン!」
N「その時、ケシザベスの体を、ひょいと肩車する男が!」
ケシザベス「きえーーっ!な、なにするのよ!」
弥七「肩車エビの弥七、参上!」
ケシザベス「肩車エビの弥七?」
(SE:水戸黄門風~)
弥七「へえ、水戸のご隠居、おつくり候に、あんたらを守るように言われてたんですよ。」
八兵衛「てえへんだ!てえへんだ!てえへんだ!」
N「そこへもう一人、水戸黄門でおなじみの、うっかり八兵衛によく似た男が駆けつけた」
ケシザベス「誰?」
八兵衛「ホラ、肩ぐるまエビの弥七の弟子で、うっかり……」
ケシザベス「あぁ、うっかり八兵衛?」
八兵衛「いえ、あっしは、冷蔵庫にうっかり置き忘れられている、岡山の土産物の酢漬け、ままかり八兵衛ですよ!」
弥七「あっしらも、一緒に戦いやしょう!」
ケシザベス「かたじけない!」
N「だが、その時!」
(BGM:壮大なファンタジー音楽)
N「ケシザベス時代劇、王者の石ピーチモンド!」
(BGM:風雲急を告げる)
ヒエヤス「ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ~!一人や二人増えたところで勝ち目はないわ!冥土の土産に、良いものを見せてやろう! ふすまを開けて、裏庭を見せてやれ!」
N「ふすまが開き、凍り付いた裏庭が現れた。そこには、カチンカチンに凍った佐々キウイ小次郎と、冷凍ミカンとなったミカ、そして今にも凍りそうな桃野小町の姿があった!」
(BGM:暗く~)
沖田「姫!」
桃野「佐々キウイ様が……私の佐々キウイ様が……」
ケシザベス「ミカ!」
ヒエヤス「ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ~!みーんな冷凍になって、おめ冷凍ございます!なんちゃってな!ひゃっひゃっひゃっひゃ~!」
(SE:ビュ~~!)
ヒエヤス「冷えてる花はヒヤシンス!なんちゃって!氷で踊ろうコーリヤ、コリヤ!なんちゃって!」
(SE:ビュー、ビュー)
ヒエヤス「それではとどめじゃ、十五代将軍揃い踏みの凍傷宮ヒフティーン!」
N「さらに十五代将軍が奇声を上げながら、さむいキエーイギャグを連発!」
一同「キエーーイ!」
ヒエヤス「キエイなお姉ちゃんが大好きで、大奥作っちゃいました!」
(SE:びゅーー!)
ヒヤシノブ「十五代将軍徳川ヒヤシノブ、新進キエーイな将軍です!」
(SE:びゅーー!)
N「ヒエヤスたちが連発するさむいギャグで、フリーザー城の温度はぐんぐん下がって行った」
ケシザベス「うう……」
バサシ「さぶっ!」
沖田「寒すぎて、体がかゆい、ひび割れて行く、これが日光の名所凍傷宮か……」
ケシザベス「こんなところで凍るなんて……ミカ……姫様……負けたくない……でも、体が……ううう……」
N「ケシザベスたちの体が、無残にも凍り始めた!」
ヒエヤス「ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ~!あーコウリヤ、コリャ!」
(SE:びゆ~!)
ケシザベス「も、もうダメ……」
N「その時!」
(SE:ホラ貝の音)
(SE:軍勢の馬音と声)
ヒエヤス「あっ、あの旗印は!」
N「そこへやってきたのはなんと、フリーザー城を攻め落としにやってきた、上杉けんちん汁の軍勢だった!」
ヒエヤス「上杉けんち汁が攻めてきおったか……」
(SE:軍勢の声)
上杉「やあ、やあ、我こそは熱々のケンチン汁なり!ヒエヤス!けんちん汁と、豚汁のちがいを知っておるか?」
ヒエヤス「そんな熱い食い物に興味はないわい!」
上杉「けんちん汁には豚肉が入っておらん!なぜなら、けんちん汁は、建長寺を語源としている説があり、精進料理なので豚肉は使わないのだ!」
ケシザベス「ウンチクの先制攻撃?」
上杉「ヒエヤス!天下を取るのはこのオレだ!ピーチモンドをよこせ!」
ヒエヤス「そうはいかぬ!」
上杉「全軍攻撃~!」
(SE:軍勢の声とホラ貝の音)
N「上杉けんちん汁が攻め込もうとしたその時、凍った地面で足を滑らせた」
上杉「つるん!」
(SE:バシャー!ジョワ~~!)
全員「うわあ~!」
N「熱々のけんちん汁がひっくりかえり、フリーザー城の中は、熱い汁であったまり、氷が溶けはじめた」
ヒエヤス「ううう~、体が溶ける……溶ける……あぁ……熱い……ああ……もうダメ……」
ヒエタダ「ワシも溶ける」
ヒエミツ「ワシもじゃ」
ヒエツナ「ワシも」
ツナヒヤシ「ワシも」
ヒエノブ「ワシも~」
N「徳川ヒエヤスの一族も皆溶けてしまった。そして、佐々キウイ小次郎とミカも解凍された。」
ケシザベス「ミカ!」
ミカ「あぁ、寒かった!でも、一回凍って、解凍したミカンっておいしいのよね!」
ケシザベス「無事でよかった!」
桃野「小次郎様!」
佐々キウイ「桃野!」
桃野「小次郎様、これを!」
N「桃野小町は、王者の石、ピーチモンドを拾い上げ、佐々キウイ小次郎の手にしっかりと握らせた」
(SE:鐘の音色)
N「その時、天空に鐘の音が鳴り響き、新しい王を祝福した!」
桃野「小次郎様!」
佐々キウイ「桃野!」
ケシザベス「さぁ、早くここを出ましょ!」
沖田「しかしまだ、入口が凍ったままで出られない!」
ケシザベス「どうしたらいいの」
N「そんな困っているケシザベスたちをよそに」
佐々キウイ「小町、久しぶりだね……キミのそのうるんだ瞳、そこにボクの姿は映っているかい?」
桃野「キウイさましか映ってないわ」
佐々キウイ「キミのその小さな鼻、ボクの香りを嗅いでくれてるかい?」
桃野「あ~ん、ニュージーランドのオールブラックスの逞しい男より、素敵なニオイよ!」
佐々キウイ「キミのその潤った唇!その唇はなにを求めているんだい?」
ケシザベス「おい!なにイチャイチャしてんだよ!」
桃野「うるせえ!あっちいけ!……キウイさま、それはあなたの唇!」
(BGM:門司生演奏)
佐々キウイ・桃野「♪二人のため~世界はあるの~」
(SE:氷が解けるゴゴゴゴ……)
N「二人のアツアツぶりに、入口の氷が溶けた!」
ケシザベス「これで外へ出られるわ!」
バサシ「ブルブルブルヒヒーーン!」
(BGM:ファンタジー音楽)
N「かくしてケシザベスたちは、無事にフリーザー城を脱出した。お城を出た時、一人の老人が追って来た」
康成「おまちくだされー!」
ケシザベス「あなたは?」
康成「私は、ヒエヤスに冷凍されていた者の一人、小説家のじゃがバタ康成と申します。助けていただいたお礼に何かしたい。なんでも行ってくだされ」
ケシザベス「じゃ、物知りそうだから教えて欲しいんだけど、この氷室の国から元の世界に戻るにはどうしたらいいの?」
康成「それはじゃな、国境の長いトンネルを抜けると、元の国に戻れるのじゃ、バイ、じゃがバタ康成『雪国』」
ケシザベス「長いトンネルを……」
N「ケシザベスとミカは、国境の長いトンネルの入り口に立っていた。」
ケシザベス「姫、沖田さん、バサシさん、小次郎さん!……いにしえ時代の氷室の国、楽しかった!」
ミカ「私はずっと凍ってたけど……まぁまぁ、楽しかった!」
ケシザベス「さようなら!」
N「二人は振り向かずに駆けていった。ながいトンネルを抜けると、そこは……もとの世界だった。やったねケシザベス!また会おう、ケシザベス!」
投稿者:番組D1号 | 投稿時間:00:46 | カテゴリ:台本・お題 | 固定リンク
シェアする
ケシザベス時代劇 王者の石ピーチモンド 第1話台本(お題1です!)
(BGM:壮大なファンタジー音楽)
N「ケシザベス時代劇、王者の石ピーチモンド!」
(BGM:良い日旅立ち)
N「OLのケシザベスは休暇を取って、同僚で温州(うんしゅう)みかんの温州ミカと一緒に、京都を旅していた。二人は日本のハリウッド、ネオ京都うずまき撮影スタジオを見学することに。」
(SE:野外)
ケシザベス「へぇ~、ここがうずまき撮影スタジオか。」
ミカ「野外のロケセットってすごいね!私、太陽を浴びて育ったからこういうところ大好き!」
ケシザベス「あっ、見て見て、ロケが始まるよ!」
N「近くでロケをしていた監督の声が響き渡った。」
監督「ヨーイ、アクション!」
(SE:カチンコの音がエコーで響く)
N「カチンコの音を合図に、ケシザベスの目の前の景色がぐるぐるとうずを巻き始めた!」
ケシザベス「な、なにこれ!?大きなうずまきに巻き込まれる……う、うわぁ~!」
(SE:ワープしていく音)
N「ケシザベスは気を失った。そして、目覚めたところは……」
(BGM:時代劇)
ケシザベス「な、なにここ!?映画のセット?……でもどっか違う!なんか寒いし……あれっ、ミカは!?」
N「その時響く、ミカの悲鳴。ミカの声(エコー)「きゃーっ!」
ケシザベス「ミカ!どこにいるの!」
N「ケシザベスが叫ぶとミカの声が、山のかなたから聞こえて来る。」
ミカの声(エコー)「寒い……まわりが氷だらけ……このままじゃ冷凍ミカンになっちゃう」
ケシザベス「冷凍ミカン!?」
ミカの声(エコー)「それはそれでおいしいかもしれないけど、私は太陽の下で育ってきたから凍りたくない!助けてケシザベス!」
ケシザベス「どこにいるのミカ!?」
N「そこへ、よからぬ風体の浪人者、佃仁左衛門(つくだにざえもん)といかにも小物のチンピラごぼうがやってきた!」
(SE:緊迫感)
佃「娘さん、旅の者かい?」
ケシザベス「な、なによあなたたち!」
佃「オレは、味わい深い男。つくだ煮の佃仁左衛門」
チンピラ「おいら、いかにも小物だが、常備菜(じょうびさい)の定番、チンピラごぼうよ!」
ケシザベス「つくだ煮ときんぴら!?」
佃「この国は寒すぎる、オレの懐も冷え切っておってな」
チンピラ「有り金出してもらおうか!」
(SE:シャキーンと刀を抜く音)
ケシザベス「そ、そんな!ちょっと待って」
佃「問答無用!」
N「佃仁左衛門はケシザベスに斬りかかった!」
(SE:ビュンビュン!)
ケシザベス「うわあ~!誰か、助けて~!」
N「ケシザベスを追い詰めた佃仁左衛門が、大きく刀を振り上げた!その時!」
おつくり「お待ちなさい!」
N「いかにも上品なご隠居さまと共の者二人が現れた!」
(BGM:ピアノ生演奏 水戸黄門風)~
佃「何やつ!」
おつくり「かよわい娘に乱暴を働くとは不届き千万!」
佃「じじい!よけいな口を挟むとけがをするぞ!」
おつくり「口で言っても分からぬのなら、スケさん、カクさん、こらしめてやりなさい!」
スケ・カク「はっ!」
(BGM:水戸黄門)
浪人者たち「でえい!きえー!やーっ!」
(SE:チャンバラの刀音)
ケシザベス「……このくだり、どっかで見たことあるような……そうだ、これって、水戸の……」
カク「ええい、控え控え、控え~!こちらにおわすお方をどなたと心得る!恐れ多くも、先の副将軍、水戸おつくり候であらせられるぞ!頭が高―い!」
(BGM:印籠を出す時の音楽)
N「おつくりとはお刺身のこと。カクさんは懐から、お刺身盛り合わせの紋所の入った印籠を出した。」
(SE:カシーン!)
チンピラ「み、水戸のご老公さま!」
おつくり「今日のおつくりは、今が旬の富山は氷見(ひみ)の寒ブリに、下関のトラフグの薄造り、一皿2両じゃ」
佃「た、高い!引き上げるぞ!」
N「佃仁左衛門たちは大慌てで逃げて行った」
おつくり「カッカッカッカッカ!」
ケシザベス「うわぁ、水戸黄門だ!」
おつくり「水戸黄門ではない、わしは水戸おつくり」
N「水戸おつくりは、白いヒゲのような大根のけんをさすりながら言った」
おつくり「お刺身のつまとけんの違いを知っておるか?つまとは、ワカメ、しその実、菊の花、わさびなど、お刺身に添えられているものの総称。けんは、つまの中の大根やニンジンを細く切った物を言うんじゃよ。カッカッカッカ」
ケシザベス「自分で勝手に、ウンチク語ってる」
カクさん「拙者はお供の、渥美カクニシン。つまりカクさん。」
スケさん「私は、佐々木スケソウダラ。スケさんです」
おつくり「スケさんもカクさんも、焼いてよし、煮てもよし、乾物にしてもよし。うまいんじゃよ」
カクさん「拙者はカクにしんであるからして、娘はカズノコ。スケさんの娘はすけそうだらの子つまりタラコ。拙者の方が格上でござる」
スケさん「何を言う、タラコはあぶってもよし、明太子にしてもよし、スパゲティーに和えてもよし、カズノコなんか使い勝手が悪いわ!」
ケシザベス「ウンチクでけんかしないで!それより、さっきから食べ物ばっかり出てくるし、寒いけど、ここっていったい……」
おつくり「ここは、氷室の国。氷室とは氷のむろ。つまり冷蔵庫の国と言うわけじゃ」
ケシザベス「冷蔵庫の国!?」
カクさん「正確には、いにしえ時代の氷室の国でござる」
ケシザベス「いにしえ時代って?」
N「いにしえ時代とは、現代以外の昔の時代が混然としている時代。」
ケシザベス「ということはつまり、あのうずまきに巻き込まれて、いにしえ時代の氷室の国へワープしてきたってこと!?」
おつくり「この国は荒れておる、気をつけて旅をすることじゃ」
N「水戸おつくりの一行は、去って行った」
ケシザベス「そうか、じゃあミカは、ワープしたときに、別の場所へ行ってしまったのかもしれない……ミカー!」
N「ミカの返事はない。」
N「途方に暮れているケシザベスのところに、新選組の羽織を着た、プリプリにお肌が張ったイケメン剣士が駆けつけた」
沖田「姫!どうしてこんなところに!?しかも、なんですかその格好は!おみ足を放りだして!はしたない!」
ケシザベス「うわ、その羽織、新選組!しかもお肌プリプリの美少年、ということは……もしかして、沖田総司?」
沖田「いえ私は、沖田総司ではなく、ネオ新選組の沖田ソーセージです!ソーセージだけにお肌はプリプリ……ってそんなこと言ってる場合ではない。姫様!出歩くのは危険だと言ったではないですか!」
ケシザベス「姫様?」
沖田「人目についてはマズイ!さっ、早く戻りましょう!」
N「沖田ソーセージは、ケシザベスの手を引いて、古寺のお堂へ入って行った」
ケシザベス「ど、どこへ行くの?」
沖田「さっ、こちらへ」
N「沖田ソーセージは、お堂のさらに奥の扉を開けた」
(SE:ギーイ)
(BGM:雅)
ケシザベス「えっ!」
沖田「姫!」
N「奥の部屋に身を隠していたのは、色白で薄いピンクの頬をしたケシザベスそっくりのお姫様。」
ケシザベス「私にそっくり!?」
ももの「わらわとうり二つじゃ」
沖田「あまりに似ていたので、姫様と勘違いしてしまいました!こちらは、果実の国からやってきた姫君、桃野小町(もものこまち)様でござる」
ケシザベス「えっ、じゃあなた、絶世の美女と言われた平安時代の歌人!そんな人とうり二つということは、私も絶世の美女!?やっだー!」
桃野「絶世の美女は小野小町(おののこまち)、わらわは桃、桃野小町じゃ。そなたの名は、なんと申す」
ケシザベス「桃の香りの匂い消しゴム、ケシザベス・ピーチです!」
桃野「桃の香りの匂い消しゴム……なるほど、それでそなたからも桃の香りがするのじゃな」
沖田「そうだ!ケシザベス殿、我らと共に、旅をしてはくれませぬか?」
ケシザベス「旅?」
沖田「姫君はこの国の一番寒い場所、フリーザー城まで行かねばならぬのです」
ケシザベス「フリーザー城?」
沖田「フリーザーとは、冷凍庫の英語。某有名アニメの、戦闘能力530000のフリーザとは無関係でござる!」
ケシザベス「そのフリーザー城へなぜ行かなきゃいけないの?」
桃野「これを届けるために」
(SE:キラキラキラ)
N「桃野小町が懐から出したのは、桃色に輝く200カラットの宝石。」
ケシザベス「わぁきれい!……なんですかそれ?」
桃野「これは、病で亡くなった私の父、前の国王から預かった王者の石、ピーチモンドです。」
ケシザベス「ピーチモンド!?」
桃野「この石には不思議な力があり、これを手にした者は、たべもの王国全体の王となることが出来るのです。私は、これを、フリーザー城に幽閉されているいいなずけ、佐々キウイ小次郎様に届けるために、この氷室の国へやってきました。佐々キウイ小次郎様が国王になり、私がその妻となれば、この食べ物王国は永遠に栄えることでしょう」
沖田「私も新鮮な食べ物を愛するネオ新選組の隊員として、それを応援しているのです!しかし、良からぬ やからたちが、このピーチモンドを横取りして王になろうとしている!このままではフリーザー城までたどり着くことは出来ません!そこで!」
ケシザベス「そこで?」
沖田「姫様にうり二つのあなたが、姫様になりすまし、影武者となるのです!姫様は若侍の姿になって、敵の目をあざむく!これだ!これしかない!」
桃野「うむ、それならうまく行くやもしれぬな」
ケシザベス「ちょ、ちょっと待って、そんなことしたら私がお姫さまの身代わりになって、襲われちゃうじゃない!」
沖田「ケシザベス殿のことは、この沖田ソーセージが命に代えてお守りいたします!ピーチモンドがよからぬヤツの手に渡れば、この国は乱れ、いずれ食べ物王国全体が腐ってしまうでしょう。どうか、どうか力をお貸しくだされ!」
ケシザベス「でも、ダメ!私は友達を探しに行かないと……」
桃野「友達?」
ケシザベス「どこかものすごく寒い場所にいるの、早くミカを探さないと、ミカが冷凍ミカンになっちゃう!」
沖田「冷凍ミカン?……ひょっとしたら、その友人がいる場所は、我々が目指す場所と同じ、フリーザー城かもしれぬぞ」
ケシザベス「フリーザーは、英語の冷凍庫……そういえば、まわりが氷だらけだって言ってた」
沖田「目的地は一緒!ケシザベス殿、お願いします!」
桃野「桃は冷やしすぎると味が落ちる。食べる2時間前に冷蔵庫に入れるようにと、農林水産省のホームページにも書いてあります。私の味が落ちてしまうまえに、佐々キウイ様にお会いして、ちぎりを交わしたい……ケシザベス、どうか、お力をお貸しください!」
桃野「この通りです!」
ケシザベス「そこに行けばミカに会えるのね……わかりました!私、影武者になって一緒に行きます!」
(SE:壮大なファンタジー)
N「と、いうわけで、ケシザベスは姫様の着物を着て、若侍の桃野小町、沖田ソーセージと共に旅立った!」
(BGM:時代劇)
N「3人は、人目につく表街道を避け、峠を越えてフリーザー城へ行くことに。険しい山道を歩きはじめた時、( ① )が現れた!」
○○「ピーチモンドをよこせ!」
N「( ① )は、( ② )で攻撃してきたが、ケシザベスはそれをかわし、、( ③ )で撃退した!」
※例
細川唐ガラシャが現れ、妖術唐辛子ふりかけの術を使い襲いかかってくるが、ケシザベスは、姫様の姿でありながら、沖田の刀を一本借りて
ケシザベス「ケシゴム流ゴシゴシ剣!」
ケシザベスがゴシゴシ剣で唐辛子の辛味を消し、細川唐ガラシャを撃退した。
N「だがそこに!」
宮本「パカラパカラパカラッ、ブルブルブル、ヒヒーーン!」
N「馬のように走ってきたのは、剣豪、宮本バサシ」
宮本「拙者の名は、宮本バサシ、ブルブルブルヒヒーーン!」
沖田「名だたる剣豪だ、気をつけろ!」
宮本「ピーチモンドは、拙者が貰う!ブルブルブルヒヒーン!」
(BGM:宮本武蔵)
ケシザベス「くっ……しかたがない、かかって来い!」
N「時代劇ファンのケシザベスは、とっさにテレビで見たネオ桃太郎侍と同じ構えで……」
ケシザベス「いよーっポンポンポンポン、桃から産まれたケシザベス!」
(SE:シャキーン!)
バサシ「ケシザベス?……おぬし、姫君ではないのか?」
ケシザベス「あっ、しまった!」
沖田「バレバレではないかケシザベス!」
ケシザベス「ご、ごめんなさいつい」
バサシ「だがその構え、なかなかの使い手と見た!ブルブルブルヒヒーン!面白い!剣の道を志す者同士、正々堂々と決闘をしようではないか!」
ケシザベス「け、決闘!?」
バサシ「場所は、この先に流れる川の中にあるネオ巌流島だ。拙者が勝ったらピーチモンドをいただく!フンガー!フンガー!」
N「宮本バサシの鼻息は馬のように荒かった!」
ケシザベス「決闘だなんてそんなの怖い……」
N「その時、山のかなたからミカの声が響いた」
ミカの声「(エコー)寒い……寒いよ……ケシザベス……た・す・け……」
ケシザベス「ミカ!……ミカを助けるためにも、こんなところであきらめるわけにはいかない!その勝負受けてたとう!そして、絶対に勝つ!」
バサシ「フンガ~!ヒヒヒーン!」
(BGM:時代劇)
N「かくして、剣豪宮本バサシとネオ巌流島で決闘をすることになってしまったケシザベス!果たしてその運命やいかに!第2話に続く!」
第1話はここまで。お題1は
N「3人は、人目につく表街道を避け、峠を越えてフリーザー城へ行くことに。険しい山道を歩きはじめた時、( ① )が現れた!」
○○「ピーチモンドをよこせ!」
N「( ① )は、( ② )で攻撃してきたが、ケシザベスはそれをかわし、、( ③ )で撃退した!」
いつものようにケシザベスに襲いかかる敵キャラと攻撃方法。そして、ケシザベスの撃退方法です。
お題の投稿はこちらから…








イラストやお話の展開、新キャラなどなどはこちらからお願いします!








投稿者:番組D1号 | 投稿時間:12:05 | カテゴリ:台本・お題 | 固定リンク
シェアする
ケシザベス時代劇 王者の石ピーチモンド 第2話台本(お題2です!)
(BGM:壮大なファンタジー音楽)
N「ケシザベス時代劇、王者の石ピーチモンド」
(BGM:一転して時代劇風になる)
N「剣豪宮本バサシとネオ巌流島で決闘することになってしまったケシザベス!」
(BGM:盛り上がる)
(SE:川の流れ)
N「先に到着したのは宮本バサシ。やがて決闘の時刻になったが、ケシザベスはまだ現れない」
バサシ「う~む、フンガー、ケシザベスのヤツ、遅刻しやがって、あぁ、イライラする」
N「そこへ、船でのんびりやってきたケシザベスと沖田ソーセージ、桃野小町」
バサシ「遅いぞケシザベス!あぁ、いらつく、ブルブルブル!」
N「バサシをイライラさせたのはケシザベスの戦法であった!」
バサシ「フンガー!ケシザベス、いざ勝負~!」
N「イライラしたバサシは、剣を抜き、鼻息も荒く、ケシザベスに突進した」
バサシ「ブルブルブルヒヒーン!パカラッ、パカラッ、パカラッ!」
ケシザベス「はっ!」
N「刀を構えて突っ込んでくるバサシを消しゴムの柔軟性でかわすケシザベス!」
バサシ「おっとっと、フンガー!バカラッ、パカラッ!」
ケシザベス「はっ!」
N「なんどもかわされ走り回って、バサシは疲れ果てて動きを止めた」
バサシ「はぁ、はぁ、あぁしんど」
ケシザベス「バサシやぶれたりっ!」
N「ケシザベスは懐から出したニンニクを宙に放り」
ケシザベス「ニンニク刻み剣!ケシケシゴシゴシケシザベス!ケシケシゴシゴシケシザベス!ケシケシゴシゴシケシザベス!」
(SE:ビシュ!ビシュ!ビシュ!ビシュ!)
N「ケシザベスの剣が細かくニンニクを消しゴムカスのように刻み、そのかけらが雪のようにバサシに降り注いだ!」
バサシ「うわぁ~~、に、ニンニクは馬刺しに合いすぎる~!うぐげっ!」
N「宮本バサシは、ニンニクですっかりおいしくなり、倒れた」
沖田「勝負あった!」
桃野「あっぱれじゃケシザベス!」
ケシザベス「てへっ!」
N「その時、倒れていた宮本バサシが起き上がり、ケシザベスの前に膝をついた」
宮本「ケシザベス殿!おぬしのような剣術の使い手には出会ったことがない。その剣を学ぶため、共に旅をさせてはくれぬか!フンガー、フガフガー!」
ケシザベス「ち、ちょっと顔が近いし、ニンニク臭い!」
桃野「よいではないかケシザベス、味方は多い方が良い、宮本バサシも連れて行こう」
ケシザベス「えっ」
宮本「ありがたきしあわせ!ブルブルブルヒヒーン!」
N「こうして宮本バサシが加わり、4人で旅をすることに。だが、そこへ!」
(SE:シュルシュルシュル!)
ケシザベス「危ない!」
(SE:カン!カン!カン!)
沖田「こ、これは手裏剣!」
(SE:ドカーン!)
一同「うわぁ!」
N「煙が上がり、その中に黒装束の男の姿が浮かび上がった」
ケシザベス「何者だ!」
(BGM:ピアノ生演奏)
ハンペン「♪イガイガイガイガ、伊賀忍者~、服部ハンペン、ただ今参上~!」
ケシザベス「そこ、唄いらないでしょ」
ハンペン「拙者は歌う忍者だからのう……よいか、ハンペンは、スケソウダラなど魚肉のすり身におろした山芋などを混ぜ、よくすり調味してゆでたもの……そしてその食べ方は!煮物、揚げ物、バター焼き、おわんに入れても、おでん種としても良し!まさに変幻自在、それが忍びの者!ピーチモンドは拙者がいただく!」
N「服部ハンペンは、熱いおでんの鍋に入り、おのれの体に熱々のツユをしみこませた。そして!」
ハンペン「忍法熱々おでんのツユ飛ばし!ブルブルブルブル」
N「ハンペンは己の体を細かく揺らし、熱々のツユを飛ばした!」
一同「アチアチアチアチアチ~~!」
ハンペン「さぁ、ピーチモンドを出せ!さもなくば、キエーイ!ブルブルブルブルブル」
一同「アチアチアチアチアチ!」
ケシザベス「ひとまず逃げましょ!」
沖田「そうしよう!」
バサシ「姫様は拙者の背中にお乗りくだされ!」
桃野「すまぬ!」
ハンペン「そうはいかぬぞ!出でよ、ハンペン忍者軍団!」
N「ハンペン忍者軍団の一人が現れた!」
(BGM:ピアノ生演奏)
お銀シャリ「♪あたしゃ、くノ一~、女の忍者~、♪その名もかげろうお銀シャリ~!」
ケシザベス「かげろうお銀シャリ?」
N「かげろうお銀シャリとは、時代劇水戸黄門の中で由美かおるがやっていたかげろうお銀のようなセクシーなくノ一。銀シャリつまりご飯のくノ一なのだ!」
(BGM:ピアノ生演奏)
お銀シャリ「♪そうよ、あたしはお銀シャリ~、いつも必ず、お風呂に入る~」
(SE:岩風呂)
お銀シャリ「でもここは氷室の国だから、実はこれ、水風呂なのよ、あたしの白い背中がきりっと引き締まって、あ~ん、セクスィ~~!」
(SE:ザッパーン)
N「水風呂に入ってサッパリしたお銀シャリは、シルエットになってゆっくりと服を着て、そして短刀を身構えた!」
バサシ「いちいちセクシーポーズを挟むところがたまりませんなぁ!ブルブルブルヒヒーン!」
ケシザベス「興奮しないの!」
お銀シャリ「キエーーイ!」
N「だがケシザベスはそれをかわし」
ケシザベス「必殺!冷蔵庫で冷やしたご飯はチャーハンにして食べる剣、受けてみよ!」
(SE:チャーハン炒める音)
N「銀シャリ、つまりご飯を冷蔵庫で冷やして、水で洗ったご飯はチャーハンにするとおいしいのだ!」
お銀シャリ「よ、よくぞそれを見抜いた!……ぐはっ!」
N「かげろうお銀シャリはおいしいチャーハンになって倒れた!」
ハンペン「ちょこざいな!だが、ハンペン忍者軍団はまだまだいるぞ!」
(BGM:軍団登場)
○○「( 4 )ただ今参上!」
N「( 4 )は忍法、( 5 )で襲いかかってきた!だが、ケシザベスは、( 6 )でそれを打ち破った!」
(例)
「とうふうま小太郎、只今参上!」
とうふうま小太郎は、「忍法竜巻豆腐」で己の体を回転させ、くるくる回りながら攻撃してくるが、ケシザベスはとうふうま小太郎をアツアツの鍋に落とし、湯豆腐にして打ち破った!
ハンペン「おのれ~!ハンペン忍者軍団!総攻撃だ!」
(SE:ヒュンヒュンヒュン)
N「無数の忍者たちが闇の中から現れた!」
ケシザベス「姫さま!逃げるわよ!」
宮本「ここは拙者にまかせろ!ブルブルブルヒヒーーン!」
N「宮本バサシは、後ろ足で忍者軍団に砂をかけた!忍者軍団がひるんだ隙に、峠道を駆け抜けるケシザベスたち。」
ハンペン「ハンハンハンハン!逃げられると思っておるのか!」
N「ハンペン忍者軍団に追われたケシザベスたちは、断崖絶壁に追いつめられた!」
沖田「ケシザベス殿!崖の下は川の激流だ!」
桃野「もはやこれまで……」
ケシザベス「あきらめちゃダメです!姫さま、覚悟を決めて、飛び込みますよ!」
桃野「えーっ!」
バサシ・沖田「そ、そんな」
ケシザベス「行くわよ、セーノ!」
N「ケシザベスの掛け声で川に飛び込んだ四人」
(SE:ザッパーン!)
(SE:川の激流)
一同「うわあ、ごぼごぼ……」
沖田「姫、あの流木につかまるのです!」
N「四人は流木につかまって激流を下り、追っ手から逃れた。岸にあがり、森の中を行くと、岩山に洞窟があるのを見つけた。」
ケシザベス「こんなところに洞窟が……」
沖田「いつ忍者たちが追ってくるかもしれませぬ。ひとまずこの洞窟の中に身をかくしましょう」
桃野「そうしよう」
(SE:洞窟の中・エコー)
N「洞窟は、意外に奥深く続いていた。」
沖田「そういえば聞いたことがあります。このあたりの洞窟に、氷室の国の長老が住んでいると」
ケシザベス「長老?」
沖田「氷室の国の長老、つまり冷蔵庫の中に一番長くいる者のことだ」
ケシザベス「……その長老に会えれば、あの忍者軍団を倒す知恵を授けてくれるかもしれないわ」
桃野「はっ、あれはなんじゃ?」
N「桃野小町が指した先には、いかにも古そうなおじいちゃんが、一人ちびちび酒を飲んでいた。」
うるか「ふ~っ、しみるのう~!この味わい、やっぱり日本酒に合うのう~、ヒック、う~い!」
ケシザベス「あの、すいません」
うるか「うわあ!びっくりした!あんたら誰じゃ?」
ケシザベス「旅の者です。この洞窟に住む、長老を探しているんですけど」
うるか「長老?あぁ、それならワシじゃ!」
ケシザベス「確かにおじいちゃん、古そうだけど」
うるか「そう、古いよ~ワシは!」
(BGM:ピアノ生演奏・寂しげに)
うるか「♪冷蔵庫の中に、しまい忘れたものがある~奥の方にひっそりと~、置きっぱなしにされている~早く食べて欲しいのに~、早くここから出たいのに~あああ~、あああ~、ワシの名は、蘇我のうるかでございます~」
ケシザベス「ええっ、蘇我入鹿(そがのいるか)って、大化の改新の時に殺された?」
桃野「ずいぶん古いお方ですね」
うるか「ちがうちがう、ワシは蘇我入鹿じゃなくて、そがのうるかじゃ!」
ケシザベス「うるか?」
うるか「うるかとは、アユの塩辛じゃ!アユの内臓だけの、苦うるか、そこにほぐした身を混ぜる身うるか、卵巣のみを用いる子うるかなど、いろんなうるかがあるが、いずれも、酒のつまみとしては絶品!なのに奥にしまわれたまま忘れ去られてしまい、このままでは干からびてしまう……だから、こうして、我が身を自分でつまみながら、酒をちびちびやっておるんじゃよ」
沖田「そうだったのですか……」
ケシザベス「あの、私たち、長老のお知恵を借りたいんですけど」
うるか「知恵?」
沖田「忍者軍団から逃れて、フリーザー城まで行く方法を知りたいのです」
桃野「どうかお助けくだされ!」
うるか「ホッホッホッホッホ、その方法を教えるのはたやすいが、その前に、ワシをさかなに酒を飲んでくれんか」
一同「えっ……」
ケシザベス「おじいちゃんをさかなに?」
うるか「ワシはずっとひとりぼっちで寂しかったんじゃ。ホレ、ここに座って、うるかをつまみに、酒盛りじゃ~!ホッホッホッホッホ!」
N「ケシザベスたちは、蘇我のうるかと一緒に飲むことに。」
うるか「ささ、沖田ソーセージ殿、まぁいっぱいやりなされ」
沖田「かたじけない!んぐ、んぐ、んぐ!」
N「沖田ソーセージは杯を飲み干した。するとたちまち赤くなり」
沖田「ヒック、う~い!」
ケシザベス「酔うの早っ!」
沖田「(酔っぱらって)アハハハ!アハハハハ!でもさ~、ぶっちゃけ、姫もケシザベスも色白でかわいいね~!ねーねーどっちか、オレとつきあわねえ?(耳元で)オレ、ソーセージだけに、お肌プリプリだぜぇ~」
N「酔うとキャラが変わる沖田ソーセージであった」
うるか「酒を飲むと本当の自分が出るというからのう。さぁ、お姫さま、あなたも飲んでみなされ」
桃野「はぁ、いただきます。んぐんぐんぐ……」
N「桃野小町も酒を飲み干した。すると!」
桃野「おうおうおうおう!てやんでえべらぼうめ、こちとら果実の国から来た、桃野小町でい!すもももももももものうちでい!おっしゃ、ちょっくらションベンしてくら!」
N「酔って江戸っ子になった姫は、厠(かわや)へ去って行った」
うるか「さっ、消しゴムの娘さんも飲みなされ」
N「ケシザベスも酒を飲み干した」
ケシザベス「んぐんぐんぐ……おいしい!……んぐんぐんぐ……ヒック!う~い!それじゃ、ケシザベス、モノマネやりま~す!ヒック!(とモノマネを披露する)」
N「酔って最高のモノマネをやり、場を盛り上げるケシザベスだった。
一同「アハハハ」
N「酔って盛り上がる一同。だが、その時!」
桃野の声「キャーーっ!」
N「桃野小町の悲鳴で全員の酔いが冷めた!」
沖田「姫!」
ケシザベス「姫!」
バサシ「パカラパカラパカラ!姫!」
N「三人が厠に駆けつけると、桃野小町の姿はどこにもなかった!そして、地上から冷気と共に声が響いた」
ヒエヤスの声「(エコー)ひゃっひゃっひゃっひゃっ……王者の石、ピーチモンドはワシがもらった!」
沖田「な、何者だ!」
ヒエヤスの声「(エコー)すべての物を冷やしたい、氷の武将、徳川ヒエヤス!いたって健康だが、悩みのタネは氷だけに、肩こーり! なんちゃって!」
(SE:ビュ~~)
一同「うう~」
ケシザベス「親父ギャグ、さぶっ!」
N「王者の石ピーチモンドは、氷の武将徳川ヒエヤスに奪われた!果たしてケシザベスは、姫を助け、ピーチモンドを取り返すことが出来るのか!?そして親友ミカの運命は!?完結篇に続く!」
第2話はここまで。そして、お題2は・・・
○○「( ④ )ただ今参上!」
N「( ④ )は忍法、( ⑤ )で襲いかかってきた!だが、ケシザベスは、( ⑥ )でそれを打ち破った!」
第2話のお題もケシザベスを襲う敵です。みなさんの投稿待ってます~。
お題の投稿はこちらから…








イラストやお話の展開、新キャラなどなどはこちらからお願いします!








投稿者:番組D1号 | 投稿時間:11:23 | カテゴリ:台本・お題 | 固定リンク
シェアする
シェアする