フルーツ大戦争! 第2話の台本です。
みなさま、放送中にみなさんの投稿で完成した第2話の台本です。
◆最初の3ページ
○第二話
(BGM 壮大なファンタジー音楽)
N「ブンボーグ戦士、ケシザベスピーチ!」 『フルーツ大戦争!~匂いの秘密〜』
XXX
N「アボ・カドーに案内され、ペパ・ナイフ、石川ハクボクと共に、 キング・ドリアンの居城、ドリアンキャッスルにたどり着いたケ シザベス。」
アボ・カドー「ここが、キング・ドリアンの城だ」
(BGM:異様な雰囲気)
N「棘のような突起物に覆われた、緑色のその城からは、腐った玉ね ぎのような、ガスのような強烈な匂いが立ちこめていた。」
ケシザベス「ううつ、くっさ〜!」
ハクボク「さすが、フルーツの王様、そして、悪魔の果物と呼ばれる ドリアンにふさわしいお城ですな」
(BGM: 王様登場のトランペットが鳴り響く)
アボ・カドー「おおっ、門が開くぞ!」
(SE :ギギーッ) ペパ・ナイフ「ううっ、門が開いたら、よけいに:」
一同「くっさ~~~!」
ハクボク「ああっ、あれがキング・ドリアンですぞ!」
N「門の中から、全身緑色で醜いトゲトゲに覆われた、キング・ドリ アンが現れた」
(BGM:門司演奏・生登場曲)
ドリアン「ワーレこそは、フルーツの王!そして、悪魔のフルーツと も呼ばれる、キーーーング、ドリアーーーンだ!ガッハッハッハ ッハッハッハ!」
一同「くっさ~!」
ケシザベス「この人、笑うとよけいクサイ!」
ドリアン「ハッハッハッハ、クサイだろ、クサイだろ、腐ったタマネ ギのような、ガス漏れのような、この悪臭こそが、キングの証! 公共の場に持ち込みが禁止されている程、オレ様はクサイのだ、 ガーッハッハッハ!」
ケシザベス「キング・ドリアン!イレイサ王子を返して!」
ドリアン「お前ら、イレイサの手の者か?」
ケシザベス「そうよ!イレイサ王子を取りかえしに来た!」
ドリアン「ガッハッハッハ、面白い! 相手になろう!」
アボ・カドー「気をつけろ! ドリアン波を飛ばすぞ!」
ケシザベス「ドリアン波!?」
N「ドリアン波、それはキング・ドリアンが、おのれの匂いのエキス を固めて飛ばす、かめはめ波によく似た、匂いのボンバーなので ある!」
ドリアン「ド・リ・ア・ン波ーーーっ!」
(SE: ズバーッ!)
一同「ううっ、くっさ〜!」
ペパ・ナイフ「なんと恐ろしい技だ。オレは、クサイナイフにはなり たくないぜ」
ハクボク「私だって、クサイハクボクになったら、学校で使ってもらえ なくなりますからね」
クシザベス「こんな悪臭になんか、負けない! 私の桃の香りで、打ち 消してやる!」
ドリアン「ガッハッハッハ、生意気な小娘だ!・・・・いいだろう、もし もこのオレ様に勝てたら、イレイサ王子は返してやろう。イレイ サを連れてこい!」
N「家来たちが、縛り上げられたイレイサ王子を連れてきた」
ケシザベス「イレイサ王子!」
ペパ・ナイフ・ハクボク「王子!」
イレイサ「ケシザベス、気をつけろ、こいつの匂いは最低だ!匂いを 移されたら友達がいなくなるぞ!」
ドリアン「うるさい!:オレは子供の頃、同級生だったイレイサに こう言われ、それで本当に友達がいなくなったんだ!そしてそれ 以来、悪魔のフルーツになると決めたんだ!友達などいらぬ、悪 魔のようなオレのこの悪臭で、全世界を支配してやるとな!」
イレイサ「だからその件に関しては謝ったじやないか」
ドリアン「いまさら遅い!ケシザベスとやら、お前もオレの匂いに染 めてやる・・・・・ ド・リ・ア・ン・波ー!」
(SE: ズバババーー!)
イレイサ「逃げろケシザベス!」
ケシザベス「はあっ!」
ドリアン「すばしっこいヤツめ・・・・・出でよ、ドリアンにおい戦士!」
(BGMにおい戦士登場音楽)
ナレ「ピーチ夫人を倒した、牛乳を拭いたぞうきん伯爵が現れた」
ぞうきん「私の匂いも強烈だゾ~キン!」
一同「ううっ」
アボ・カドー「おのれ、ピーチ夫人の仇!このアボ・カドーが討ち取 ってやる!」
(BGM :アクション音楽)
N「激しくやり合う、アボ・カドーとぞうきん伯爵!二人の匂いが混ざり 合って、強烈な悪臭が漂った」
一同「くっさ〜〜」
アボ・カドー「ぞうきんよ、地獄に落ちろ!」
(SE: ドバシュ!)
N「アボ・カドーの剣が、ぞうきん伯爵を切り裂いた!」
アボ・カドー「仇はとったぞ!」
ドリアン「だがそこまでだ、今までの、十倍のドリアン波をお見舞い してやる!」
ハクボク「じゅ、十倍!?」
ケシザベス「どれだけクサイの!?」
N「その時、ペパ・ナイフがギラリと光った!」
ペパ・ナイフ「そうだ!いい作戦を思いついたぜ!」
ケシザベス「どんな作戦?」
ペパ・ナイフ「いつも訳のわからないことを言っているハクボク先生 の短歌をさらに訳のわからないラップで包んで、ドリアンを混乱 させるのだ!レッツ・ラップ!」
ケシザベス「珍しく、キレッキレのアイディアが出た!お願い、DJ ハクボク、ラップで短歌!」
ハクボク「ハタラケド、ヨーハタラケド、オレの暮らし、楽にナラザ リ、ジットテプミル、ヨーゴーシチゴー完成、ヨー!」
ドリアン「やかましい! ド・リ・ア・ン、波ーーー!」
(BGM: ズバーーッ!)
N「ハクボクはドリアン波を浴びた!」
一同「くっさ〜」
アボ・カドー「ハクボクさん、あんたくさい!」
ハクボク「うわあ~~、ジット、テヲミル・・・・・」
N「ハクボクはあまりの臭さに、鼻が曲がり、ポキっと折れて、天に召されていった!」
ケシザベス「ハクボク!」
(BGM:門司生演奏 悲しい天に召される曲)
◆第2話 3ページ続きから
(BGM:門司生演奏 悲しい天に召される曲)
ぺパ・ナイフ「あぁ、ハクボク先生……ボクは、ハクボク先生の授業を忘れません……先生は、国語が苦手だったボクの作文を褒めてくれた……キミの文章にキレ味はないが、決して人を傷つけたりしない、そこがキミのいいところだよって……だからボクは、作文を最後まで書くことが出来た、そして、ボクは……」
ドングリン「長いし、大体面白くねーーんだよ!」
N「現れたのは、キング・ドリアンの息子、ドングリン」
ドングリン「大体よ、ナイフと言いながら切れないなんて、タイヤの無い車と一緒だ、この役立たずのポンコツ野郎の詐欺野郎!
ドリアン「さすがは、我が息子、ドングリン、毒舌のアクの強さは天下一品だ!」
ドングリン「うるせえバカ親父!おめえくせーんだよ!」
ドリアン「ガッハッハッハ、ういやつめ!おこづかいあげるから、お池で遊んでおいで」
ドングリン「うるせえ!お池にはまっちまうじゃねえかよ、このドジョウ野郎!」
N「ドングリンはコロコロしながら去って行った」
ドリアン「ワハハハハ、よ~し、みんなまとめて、ドリアン波のえじきにしてやろう!ム~、匂いよ集まれ……ム~、ム~、ド・リ・ア・ン~~~波~~~!」
(SE:ズバババババーーーっ!)
N「キング・ドリアンの悪臭がさく裂した!だが、その時!」
(SE:ヒュンヒュンヒュン!物が飛んでくる音)
N「そこへ神の洗濯バサミが飛んできた」
ピーチ夫人「みなさん、天国の物干し台から持ってきました。これで鼻をつまむのです!」
一同「こ、この香りは……」
ケシザベス「桃の香り……と言うことは、おばあさま?」
アボ・カドー「いやしかし、ピーチ夫人は天に召されたはず……」
ピーチ夫人「いいえ、私は生きています!」
一同「ピーチ夫人!」
ケシザベス「おばあさま!」
(BGM:幻想的な音楽)
(SE:トクトクと酒が注がれる音)
N「現れたピーチ夫人は、もはや桃の姿ではなく、香しい桃の香りのピーチ酒となっていた」
ピーチ夫人「あの牛乳を拭いた雑巾には、いい具合の酵母が含まれていたの。その酵母の力で発酵し、私はピーチ酒に生まれ変わったのです」
一同「ええっ……」
ケシザベス「おばあさまがピーチ酒に!?」
ぺパ「そうか、ドリアンとアルコールは死にいたる魔の取り合わせと言われている……だから、ドリアンにピーチ酒をふりかけようというんだな!」
アボ・カドー「さすがはピーチ夫人!これで、キング・ドリアンもおしまいだ!」
ドリアン「ガッハッハッハッハ!」
アボ・カドー「なにがおかしい!」
ドリアン「さっき、ナレーション担当のアダッチーが、ドリアンとアルコールで死に至ると言っていたが、そんなのは迷信だ!なんの科学的根拠もないのだ!ここで訂正しておきます」
ピーチ夫人「私も、それは知っています。あなたを食べながらアルコールを飲んでも、死にはしない。ピーチ酒には違う使いみちがある!」
ドリアン「違う使いみちだと……」
ピーチ夫人「ケシザベス、あなたいくつになったの?」
ケシザベス「えっ、私は、成人式を迎えたばかりですけど」
ピーチ夫人「それならもう大人ね。お酒を飲める年齢ね」
ケシザベス「ええ、まぁ……」
ピーチ夫人「私を飲むのです!」
ケシザベス「えっ」
ピーチ夫人「早く、私を飲みなさい!」
ケシザベス「はい!」
N「ケシザベスは、一気にピーチ酒となったピーチ夫人を飲み干した!」
ケシザベス「んぐ、んぐ、んぐ……ヒック、ウイ~!カラオケ行くぞ~!」
パぺ・ナイフ「ケシザベス、酔うの早すぎ!」
ケシザベス「(酔っ払って)アハハハ、あたしね、イレイサ王子のこと、嫌いじゃないよ~、ていうか~、ずっと一緒にいたいな、永遠に」
イレイサ「えっ、急に告白?!」
ケシザベス「(ラップでイレイサ王子への想いを語る)男は35億だけどあなた一人よ!」
イレイサ「(ラップで答える)」
ぺパ・ナイフ「いちゃついてる場合じゃない!」
ケシザベス「よっしゃ~!お酒飲んだら盛り上がってきちゃった!キング・ドリアン!覚悟!」
(BGM:アクション音楽)
N「酔っ払ったケシザベスは、超高速で腰を振り、キング・ドリアンをこすりはじめた!」
ケシザベス「ゴシゴシ、ケシケシ、ケシザベス!ゴシゴシ、ケシケシ、ケシザベス!ゴシゴシ、ケシケシ、ケシザベス!ゴシゴシ、ケシケシ、ケシザベス!」
ドリアン「うっ、な、なに!?……ううう~!」
N「ケシザベスの体から出た消しゴムのカスが、キング・ドリアンの全身を包み込んだ!そして、消しゴムのカスが擦りこまれたキング・ドリアンは、その摩擦熱で加工され、緑色の物体へと変化して行った」
ケシザベス「これでよしと!」
ドリアン「な、なんだ一体、この緑色の四角い体……オレは一体どうなったんだ!?」
ケシザベス「キング・ドリアン!あなたは、私の消しゴムパワーで、ドリアンの香りの匂い消しゴムになったのよ!」
ドリアン「なに!?オレが匂い消しゴムに!?……そんな、オレみたいなくさいフルーツが、匂い消しゴムになんかなれる筈ないじゃないか!オレは悪魔の果物なんだぞ!匂い消しゴムになったって、誰にも愛される筈が」
ケシザベス「そんなことないわよ……あなだのその匂いだって、好きな人はきっといる筈!……みんなに愛される匂い消しゴムにきっとなれるわ」
ドリアン「オレが、みんなに愛される……」
イレイサ「ドリアン、キミの匂いを馬鹿にしたのは悪かったよ……でも本当は、強烈な個性を持っているキミのことが、うらやましかったのかもしれない」
ドリアン「イレイサ……」
ケシザベス「キング・ドリアン……もう、あなたは立派な匂い消しゴムよ。さぁ、みんなで匂いを嗅いでみましょ!」
ペパ・ナイフ「そうしよう!」
N「匂い消しゴムとなったキング・ドリアンを全員が取り囲み、そっと鼻を近づけた」
ケシザベス「う~ん……」
全員「……くっさ!」
ドリアン「ええ~!?」
(BGM:テーマ曲)
N「こうして、キング・ドリアンはドリアンの香りの匂い消しゴムとなった。使いたがる者はあまりいなかったが、それでもキング・ドリアンは幸せだったと聞く。ありがとうケシザベスピーチ!また会おう、ケシザベスピーチ!」
(BGM:テーマ曲盛り上がって~END)
こうやって、改めて見ると、バーローのかけあいはあの短い時間のなかで、出てきたアドリブで生まれたこともよくわかります。いろんな要素を即座にとりこんだ清水先生もすごいし、この台本をあっという間に、生きたアニメに完成させていく声優のみなさんのすごさにおどろくばかりです!!
みなさま、お疲れ様でした。
そして、何より、さまざまなアイデアを出してくれたみなさん、そしてメッセージやTwitterで応援してくれたみなさん、ありがとうございました~!
投稿者:番組P | 投稿時間:01:46 | カテゴリ:番組放送中 | 固定リンク
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【再掲台本】 フルーツ大戦争!~匂いの秘密~ 第1話 後半
「ブンボーグ戦士ケシザベスピーチ フルーツ大戦争!~匂いの秘密~」 第1話後半パート
作:清水東
(BGM:壮大なファンタジー音楽)
ナレ「ブンボーグ戦士、ケシザベスピーチ!『フルーツ大戦争!~匂いの秘密~』」
× × ×
ナレ「アボ・カドーが逃げ込んだ門の前には桃を持った天使の石像が立っていた」
ケシザベス「これは、桃?」
ナレ「ケシザベスが石像の手の上に乗っている桃を取ると……」
(SE:巨大な石の門が開く)
ペパ・ナイフ「ああっ、門が開くそ」
ナレ「巨大な石の門が開くと一面の桃の果樹園。桃の木に囲まれた庭園を抜けるとお城の玄関にたどり着いた。」
カドー「よく来たなケシザベス!この城の主がお待ちかねだぞ!」
一同「えっ」
ケシザベス「城の主?」
カドー「ピーチ夫人!」
(SE:トランペットの音が鳴り響く)


ナレ「城から現れたのは、桃色のマントに身を包んだ桃の貴婦人、ピーチ夫人!」
ピーチ夫人「ようこそ、桃園(ももぞの)城へ!」
ケシザベス「ピーチ夫人?」
ピーチ夫人「お前が、桃の香りの匂い消しゴム、ケシザベス・ピーチか」
ケシザベス「そうよ!」
ピーチ夫人「その薄っぺらい香りが桃の香り?フフフ……本物の桃の香りをかがせてやろう」
(SE:バサッ!バサッ!バサッ!)
ナレ「ピーチ夫人は、マントを広げ、自分の体の香りをケシザベスたちに送った!」
(BGM:幻想的な音楽。)
ケシザベス「な、なに!?このむせかえるような香りは!」
ペパ・ナイフ「頭の芯がしびれるぜ」
ピーチ夫人「ケシザベス、これが本物の桃の香りさ!」
ケシザベス「こ、これが、桃の香り!?」
ピーチ「そうさ、自分の香りと比べてごらん。自分がニセモノだったと言うことが分かるだろ?」
(BGM:悲しいバイオリン)
ケシザベス「ニセモノ……確かに、私の香りはこんなにかぐわしくない……私は桃じゃなかったんだ……
私は……ニセモノの匂いがついた、ただの文房具だったんだ……」
ピーチ夫人「そうさ!お前はインチキな匂いを身にまとった、二流の文房具なのさ!そんな小娘が
キング・ドリアンに勝てるワケがない!とっとと家にお帰り!」
ケシザベス「そうなのかもしれない……私は……私は……ただのニセモノ文房具……」
ペパ・ナイフ「そ、そんなことない!」
ハクボク「ニセモノなんかじゃ」
ケシザベス「私はニセモノよ!……だけど、たとえニセモノでも、王子さまのために戦いたい!
たとえ香りはニセモノでも、王子さまを思う気持ちは、本物なのよ!」
ピーチ夫人「……ケシザベス」
(BGM:感動的に)
ナレ「ピーチ夫人の胸に、熱い物がこみ上げた。そして、こらえていたものが吹き出すように、
その体温がどんどん上昇し、熟した体がとろけはじめた。」
ピーチ夫人「うっ……くくっ……私の体がネクターになってしまう」
カドー「ピーチ夫人!」
ペパ・ナイフ「なんておいしそうなんだ」
ケシザベス「大丈夫ですか!?」
ピーチ夫人「ケシザベス……私は、もう熟しすぎた、完熟ピーチなの……どんなにかぐわしい桃も、
いずれは腐ってしまうのよ」
ケシザベス「まだ腐っちゃダメ!」
ピーチ夫人「……え?」
ケシザベス「私が大好きな桃の香り……こんなに素晴らしい桃の香りがしてるのに……腐るなんて、
絶対にダメ!……今、冷やせばまだ大丈夫、私が冷やします!」
ピーチ夫人「もう良い!今さら冷やしても無駄よ!」
ケシザベス「ダメ!」
ピーチ夫人「もう遅い!」
ケシザベス「ピーチ夫人……」
ピーチ夫人「(苦しそうに)……ケシザベス、お前は優しい子だね。お前を認めることは、キング・ドリアンに
背くことになる。だから、さっきはああ言ったけど……お前の香りはニセモノなんかじゃない……
私の、この体から、ゴムに練り込んだ……正真正銘の桃の香りなのよ」
一同「えっ……」
ケシザベス「私の香りがピーチ夫人の?」
カドー「そう、ピーチ夫人の香りを、お前の母親のゴム板に練り込み、そこからお前が産まれた。
つまり、ピーチ夫人は、お前のおばあ様に当たるのだ。」
ケシザベス「ええっ!」
ピーチ夫人「ケシザベス……私はもう、腐ってしまう……その前に、この私の桃の香りを……
全てお前に授けたい」
ケシザベス「おばあ様!」
ピーチ夫人「ケシザベス!」
(BGM:さらに盛り上がる~)
ナレ「ピーチ夫人は (お題2 ) した。それによって、ピーチ夫人のかぐわしい桃の香りが、ケシザベスのゴムの体へ染み込んで行った。」
※例:ピーチ夫人は、「桃太郎」の唄を歌いながらケシザベスに体をこすりつけた。それによって、ピーチ夫人のかぐわしい桃の香りが、ケシザベスのゴムの体へ染み込んで行った。
(BGM:勇壮なファンタジー~)
ハクボク「おお、なんとかぐわしい桃のかおり!」
ペパ・ナイフ「まるで、本物の桃だ……」
ケシザベス「あぁ……力がみなぎる……」
ピーチ夫人「ケシザベス、その力で、キング・ドリアンを倒すのです!アボ・カドー、お前も共に行きなさい」
カドー「はいっ!」
ピーチ夫人「私はもうとろけてしまう……でも、ネクターとなって、余生を送るわ」
におい戦士「そうはいかぬ!裏切り者に余生などない!」
ナレ「現れたのは、キング・ドリアンのにおい戦士 親衛隊長(お題3 ) だった。
その(お題3 )攻撃によって、ピーチ夫人は倒れた」
※例:なっとう、くさや、スエーデンのニシンの鼻つまみ三銃士。
その、におい攻撃によって、ピーチ夫人は倒れた。
※お題、(におい戦士)→(親衛隊長)に修正しました。詳しくはこちらをごらんください。
ナレ「そしてピーチ夫人は天に召されて行った」
ケシザベス「おばあ様!」
一同「ピーチ夫人!」
(BGM:ファンタジー音楽盛り上がる~)
ナレ「ピーチ夫人の香りを身にまとい、さらにパワーアップしたケシザベス・ピーチ!キング・ドリアンとの
最終決戦は、果たしてどうなる!?to be continued!」
投稿者:番組P | 投稿時間:22:56 | カテゴリ:番組放送中 | 固定リンク
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【再掲台本】 フルーツ大戦争!~匂いの秘密~ 第1話 前半
「ブンボーグ戦士ケシザベスピーチ フルーツ大戦争!~匂いの秘密~」第1話前半パート
(BGM:壮大なファンタジー音楽)
ナレ「ブンボーグ戦士、ケシザベスピーチ!『フルーツ大戦争!~匂いの秘密~』」
(平和な音楽。)
ナレ「ふでばこ村で、ケシザベスは、イレイサ王子と共に、平和に暮らしていた。」




ケシザベス「行くわよ~!王子~!」
(SE:テニスの音)
イレイサ「ハハハ、それ!」
ケシザベス「スマーッシュ!」
イレイサ「高速腰降りボレー!」
ケシザベス「きゃ~」
二人「ハハハ」
ナレ「楽しいテニスが終わり、王子がシャワーを浴びに部屋へ戻ったその時だった」
(SE:衝撃音)
ペパ・ナイフ「キラン、シャキーン!た、た、大変だ!」
ナレ「駆けつけたのは、黄金の胴体を持ち、柄の部分は鹿のツノ、ギラリと怪しい光を放つペパ・ナイフ」


ペパ・ナイフ「あぁ、もう頭が真っ白で何も考えられない」
ナレ「この男、ペーパーナイフだけに、怪しく光るだけで、全く切れない」
ペパ・ナイフ「オレに触ってもケガはしないぜ」
ケシザベス「そんなことより、大変ってなに?」
ペパ・ナイフ「あっ、そうだ、イレイサ王子が、イレイサ王子が、さらわれたんだ!」
ケシザベス「えっ!」
× × ×
(不気味な音楽が流れる。)
(SE:王子の部屋に入ってくるケシザベス)
ナレ「王子の部屋に駆けつけたケシザベスは、目を疑った。部屋はメチャクチャに荒らされ、
壁には英語でルシファーと書いてあった。そして……」
ケシザベス「うっ、なにこの匂い……」
ペパ・ナイフ「腐った玉ネギのような、漏れたガスのような、カビの生えすぎたチーズのような」
ケシザベス「だから何の匂いなの?」
ナレ「その時、ペパ・ナイフがギラリと光った!そしてその口から出た言葉は!」
ペパ・ナイフ「う~ん、分からない」
ケシザベス「もう~、切れ者に見えて、まったく切れないんだから!」
ペパ・ナイフ「オレは世界一安全な男さ」
(SE:入ってくるハクボク)

ハクボク「(お爺さん)ちょっと失礼しますよ。私は、文房具歌人の石川ハクボクと申します。
歌人と言うものは、なかなかもうかりませんで……あぁ、働けど、働けど、なお我が暮らし
楽にならざり、じっと手を見る」
ケシザベス「それは石川啄木先生の一握(いちあく)の砂でしょ!」
ペパ・ナイフ「ハクボク!この匂いが何か分かるか?」
ハクボク「うむ。この腐った玉ネギのような匂いは、あるフルーツの香りではないかな」
ケシザベス「フルーツの香り?これが?」
ハクボク「うむ。その者は、我々を挑発する目的か、己の名前を壁にしるしていったようですぞ……ルシファーと」
ケシザベス「ルシファー?……どういうこと?」
ハクボク「ルシファーとは、魔王という意味。魔王と呼ばれているフルーツと言えば……
そして、この腐ったような香りの持ち主といえば……ドリアン」
ケシザベス「ドリアン?」
ペパ・ナイフ「ドリアンって、まさか、フルーツ星の伝説の王、キング・ドリアンか?」
ハクボク「ビンゴですな」
ペパ・ナイフ「フルーツ星のキング・ドリアンが、王子さまを……一体なぜなんだ」
ハクボク「そこまではちょっと……じっと手を見る。」
ケシザベス「いちいち手を見ないの!さぁ、行くわよ!」
(SE:宇宙船発進)
ナレ「ケシザベスは、ペパ・ナイフ、ハクボクじいさんと共に、宇宙船ではるかフルーツ星を目指した。
3万光年の距離を、ワープを繰り返し、わずか三日で到着!」
(SE:遊園地のようなBGM)
ケシザベス「ここがフルーツ星?」
ペパ・ナイフ「まるでおとぎの国、って言うか、遊園地みたいだ」
ハクボク「しかも、誰もいないというのが不気味ですな」
ペパ・ナイフ「あっ、ドリアンの匂いがする!」
ケシザベス「向うに続いてる!……行ってみよう!」
ナレ「誰もいないメルヘンチックな町を、ドリアンの匂いを追って進んで行くと、黒塗りの屋敷にたどり着いた。」
ペパ・ナイフ「匂いはこの屋敷の中に続いている。行こう!」
ケシザベス「ちょっと待って!」
二人「えっ」
ケシザベス「何かへんだと思わない?」
ハクボク「へんとは?」
ケシザベス「フルーツ星には、いろんな種類のフルーツたちが暮らしてるのよね」
ハクボク「うむ。宇宙百科事典によれば、約2654種類のフルーツたちが生活しておる」
ケシザベス「だったら、もっといろんなフルーツの香りが混ざり合って、果物屋さんの店先みたいな匂いが
するはずよ。それなのに、ドリアンの匂いしかしないなんて……」
ハクボク「あぁ、そういえば……」
ペパ・ナイフ「キラン、シャキーン!と、言うことは……どういうこと?」
ケシザベス「もう、あいかわらず切れないんだから。つまりこれは、罠(わな)!」
一同「えっ」
(SE:屋敷の扉が開く)
ナレ「黒塗りの屋敷の扉が開き、そこに現れたのは、メキシカンハットをかぶったフルーツ部隊隊長、
アボ・カドー」

カドー「ムーチョ、ムーチョ!さっすがはケシザベス~、いい勘をしてるじゃないかアボ~!」
ペパ・ナイフ「やけに陽気なヤツが出てきたな」
カドー「そう、オレは、フルーツ部隊の隊長、アボ・カドー!メキシコ原産の陽気な男だぜアボ~!
漆黒のワニ肌のようなよろいを脱げば、体は美しい緑色!しかも、栄養たっぷりで、
森のバターと呼ばれており、ワサビ醤油で食べるとマグロのトロみたいでおいしく、まさに、和にも洋にも合う……」
ケシザベス「長い!」
カドー「お前たちが、イレイサ王子を助けにやってきたことは、とっくに察知してたアボ~!だからここへ
おびき寄せたんだアボ~。この場所が、お前たちの墓場なのだよ、アボアボアボ、カドーカドーカドー、
アボカドーアボカドー」
ペパ・ナイフ「へんな笑い方だぜ」
カドー「出でよ、フルーツ戦士!」
(SE:登場音)
ナレ「屋敷の中から、フルーツ戦士が現れた」

ジル「フルーツ戦士、レモン・ジル!」
ケシザベス「レモン汁?」
ジル「どんなお酒にもよく合う、酒場が似合う女、ジル……それがあたしだよ。
さぁ、いくよ……ふんっ!うう~む!」
ナレ「レモン・ジルは、己の体を激しくしぼり、レモン汁を飛ばした」
ジル「ピュピュッピュピュッピュ~!」
一同「うわっ」
ペパ・ナイフ「ううっ」
ケシザベス「すっぱ……」
ハクボク「イタタタ、目に入りましたぞ」
ジル「まだまだ飛ばすよ!それっ!ピュピュッピュピュッピュ~!」
一同「うわあ」
カドー「フッフッフ、ジル、むきになって絞りすぎるなよ、オレのレモンスカッシュに入れるレモン汁は
残しておいてくれアボ」
ジル「絞りはじめたら止まらないのさ!ピュッピュピュピュピュ~!」
一同「うわあ!」
ナレ「その時、ペパ・ナイフがギラリと光った!」
ジル「……そこに、切れそうなナイフがいるわね、私をレモンスライスにするつもりかしら」
ペパ・ナイフ「さっ、敵がひるんだ隙に、ケシザベス、キミが前に出て、戦いなさい、さっ、さっ」
ケシザベス「もう~、切れない男なんだから!よ~し、こうなったら変身よ!」
(BGM:変身音楽)
ケシザベス「桃の香りのブンボーグ戦士!」
(SE:カシーン!)
ケシザベス「ゴシゴシ、ケシケシ、ケシザベスピ~チ!」
(アクション音楽が高まる。)
ナレ「ケシゴム少女ケシザベスは、瞬間的にアーマードレスをまとい、さまざまな超人パワーを取得した!
そして、正義の文房具戦士、ケシザベスピーチへと変身するのだ!」
ケシザベス「(決め台詞)ゴシゴシしちゃうぞ!」
ペパ・ナイフ「決め台詞が決まったぜ!」
ハクボク「決めポーズの画像もいただきました」
ジル「なにをゴチャゴチャ言ってるのさ!もっともっとレモン汁を浴びせてやる!」
ケシザベス「そうはさせない!レモン・ジル!覚悟!」
ナレ「ケシザベス・ピーチは超音波のスピードでジルの黄色い体をこすり始めた!」
ケシザベス「うりゃ~~!」
ジル「なっ、なにっ!?」
ナレ「こすられたジルの体は、摩擦熱で熱くなり、ポカポカになって汗だくになった」
ジル「あぁ~、レモン汁が……」
ナレ「まるでサウナに入っているかのように、ジルのレモン汁は、すべて流れでてしまった!」
ジル「はぁ~、もうダメ、カラッカラ!」
ナレ「レモン・ジルが倒れそうになったその時、フルーツ部隊の少佐が現れた!」
少佐「なにをやっているんだレモン・ジル、汁ばっかり出しやがって、オレが伝授したタネ爆弾攻撃を忘れたか!」
ナレ「( お題1: )少佐による、(お題1: )攻撃がさく裂した!
だが、(お題1: )で、少佐は倒れた」
※例:スイカ少佐による、タネマシンガン攻撃が炸裂した!ケシザベスに塩をふりかけられて、よりいっそう甘い男になって少佐は倒れた。
ケシザベス「アボ・カドー、次はあなたよ!」
カドー「ふん、かわいい顔をして生意気なヤツ……だが、戦いの場所はここではない!バナナ丸!」
(SE:走ってくる馬)
バナナ丸「ブルブルブル、ヒヒーン!」
ナレ「黄色いバナナの馬が駆け寄り、アボ・カドーを乗せて風のように走っていった!」
ケシザベス「追うのよ!」
(BGMが高まる)
ナレ「果たして、イレイサ王子を救出することは出来るのか!?……後篇へ続く!」
投稿者:番組P | 投稿時間:22:55 | カテゴリ:番組放送中 | 固定リンク
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