小郷
「けさのクローズアップ。
今日(16日)は、子どもの性的な問題行動について考えていきます。」
二宮
「これは、子ども同士で行われた事例です。
『パンツの中に手を入れられ、性器を触られた』『自らの性器をなめるように言った』。
こうした衝撃的な報告が、今、全国各地から上がっています。」
被害を受けた6歳の女の子です。
同級生の男の子に性器の周辺を触られました。
女の子の母親
「最初に聞いたときは、幼稚園生が言っていることなので、信ぴょう性がどこまで持てるのか、本当なのかうそなのか妄想なのか、私もよく分かりませんでした。」
その後、母親は、男の子が長女の下半身をなで回しているところを実際に目撃します。
母親はその場で注意しましたが、行為は繰り返されました。
女の子の母親
「娘が伝えてきていたことは本当だったんだと確信を持ったのと、その男の子に、そこは遊びで触るところじゃないんだよって、どういうふうに伝えたらいいんだろう。
今、この場でこの子をどう引き離したらいいんだろうと思うとともに、本当にどうしていいか分からなくて。」
こうした問題は、被害を受けた子どもも事態をよく理解できないため、表面化しにいくいと指摘されています。
学校でのセクハラ問題に取り組む団体 亀井明子代表
「被害の感情というのは、幼稚園の子、年齢が低い子もそうだけれども、私は被害者ですっていう感覚って、すごく少ないんですよ。」
二宮
「こうした問題は、全国にどのくらい広がっているのか。
NHKでは、先月(11月)全国の児童相談所にアンケートを行いました。
対象にしたのは、一般的に性的欲求が低いと言われる思春期前の子どもたちです。
すると、この5年間で、少なくとも275件の問題が起きていることがわかりました。」
小郷
「子どもたちに一体何が起きているのか、背景に迫りました。」