宇部西高の生徒が楠こもれびの郷で露天風呂の庭園改修【宇部】
宇部西高(水田浩史校長)の生徒と教職員が、西万倉の楠こもれびの郷の温浴施設「くすくすの湯」の露天風呂で庭園の改修工事に励んでいる。
工事は同施設の営業開始10周年記念事業の一環として実施。指定管理者の楠むらづくり株式会社の河村美弥子統括マネジャーが、昨年開催された山口ゆめ花博に、同校が出展した庭園を見て整備を依頼した。
春休みを利用して携わっているのは、総合学科環境緑化系列で学ぶ花田福陽君と岩本天一君、山口玲士君と近藤陸君。教職員6人の指導を受けながら作業する。
庭園のテーマは「宿場町船木の自然の風景」。面積は約20平方㍍で、同校の永野博先生がデザインし、青砥英志先生が図面化した。江戸時代に宿場町として栄えた船木は多くの旅人が疲れを癒やしたことから、同施設が今後も憩いの場であってほしいという思いを込めた。
改修現場では、既存の縁石を撤去した後、真砂土を敷き詰めた庭に張り石を設置したり、筧(かけい)や水鉢を設けたりした。庭の造営後はツバキ、モミジなどを植え付けて景観を整える。
花田君は「授業では体験できないことがたくさん学べ、とても勉強になった。露天風呂と一緒に楽しんでもらえれば」と話していた。
作業は3日まで予定。7日に開かれる春の温泉祭では造園作業の模様を写真パネルで公開する。